電子書籍のトップシェアをめぐる、新聞社とベンチャー企業の戦い。 読売新聞・ナベツネ会長VSホワイトバンクといった感じです。
綿密な取材による描写で、本当にこんなことありそう! と手に汗握りました。
書店・取次が無くなるって、昔は想像もしてなかったですが、この本読むと、あり得るのかなと思います。
「力のある著者だったら、出版社は必要なくなる」というのもあり得そう。
戦後すぐの時代、新聞社の通信手段が鳩だったということにビックリしていたら、 最後の伏線回収に、そーくるか! と思いました。
亮輔の義父の気持ちを思うと、切ないな…。
主人公・渋沢は、経営者としては優秀だけど、自分一人だけ勝って、周りは死屍累々というタイプなので、応援しづらかったです。
電子書籍の売り上げ、 通信会社が5割抜くって、確かに多すぎですが、初期投資のリスクを考えると、ありなのかな…。
実際に電子書籍が普及したら、いつかは本の値段も安くなり、本を読む人も増えるのかもしれませんね。
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