「唇にキス舌の上に愛ー愛と混乱のレストラン3」(高遠琉加)を読みました。
面白かったー!! 恋愛以外の部分も良かったですね。修司の師匠が、病床でスープのお礼を言うところで、泣きそうになりました。 「食べるとは命をいただくこと」「料理人は、もらった命のためにも、素材を活かす最高の調理をすべき」っていう修司の生き様が、好きでした。 しかし、二巻ラストの所行には私も腹が立っていたので、パティシエの一がガツンと言ってくれてスッとしました。
理人の「君と一緒にいると、生きたいと思えるんだ」という告白にも、ジンときました。孤独で頑なな理人がようやく手に入れた宝物…それが人を愛する心だったんですね(クサイ言い方ですが) しかし、叶さんはふんだりけったりや(^^; 長年、理人を優しく見守ってくれた人だったのに。もっと怒ってもええんやでー。 二人だけではなく、ギャルソンの視点も入ったり、群像劇っぽくて好きでした。企業買収劇もハラハラして面白かったです。
個人的感想ですが、近藤史恵さんのフレンチレストランシリーズと雰囲気がちょっと似てますね。こちらにもバン・ショーが出てきて、おおっと思いました。
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