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やすみ日記
梅子
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2009年01月29日(木)
テレビで小林かいち

今日、京都テレビのニュースで、小林かいちが取り上げられてました。
チョコレートのパッケージに使われるとは、意外。
かいちの写真、初めて見ました。憂いを帯びたモダンボーイ風ですね。



2009年01月28日(水)
ツボバトン

夏野さんから頂きました。ありがとうございます。
最近のアニメ・漫画・ゲームに詳しくないので、ほとんど小説ネタです。おもしろみのない回答で失礼しました(--;

「ツボバトン」
※アニメや漫画・ゲームのキャラであなたがツボにくるのをあらいざらい答えてください。

・ツボる目
 大きな目。

・ツボる目の色
 黒。

・ツボる髪型
 前髪さらさら。

・ツボる髪の色
 黒。

・ツボる服装
男:着物。眼鏡だと尚良いです。日本男児に一番似合う格好!
女:着物。アンティークなドレスも良し。肌の露出が少なくて、ストイックな感じが良いですね。

・ツボる声
 今、全然アニメ見てなくて、声優さんに詳しくないのですが(^^;
 「FRESH&BLOOD」のCDに出てた、福山潤さんは上手だなと思いました。

・ツボる装備
うーん。鎧?

・ツボる武器
剣とか。

・ツボる性格
男:昔は、辛い過去がありながらも、明るく前向きに生きるキャラクターが好きだったんですが(オーラバスターの諒とか)。今は何だろう? BLはキャラクター重視で読んでませんね(^^;

女:ツンデレが結構好きだと気がつきました…(「有頂天家族」の海星を見て)。宮尾登美子作品の、運命に翻弄されながらも健気に生きる女性がツボです。

・ツボる一人称
男らしい女の子が、ちゃんと「私」って言ってるのが好きです(と、「武士道セブンティーン」を読んでて思いました)
  
・ツボる設定
 長い長い片思いの末に報われるような話。切ない悲恋物。

・こねくり回したい人5人
 >ここを見てくださってる方
 もし良かったら、お受け取り下さい。



2009年01月27日(火)
ガレ・ドーム・ラリック展

ガレ・ドーム・ラリック展(高島屋大阪店)に行ってきました。
繊細で美しかったです。意外と、虫の模様とかオリエンタルな物が多いですね。
ガレが好きでした。紫陽花のランプかわいい。
ラリック、ヌード男性の壺がありましたけど、あれは芸術なのか…。お部屋にあったら、ちょっと困っちゃうと思う(^^;ドーム兄弟の、にじむような色遣いも綺麗ですね。
ガラスばっかりの展覧会は初めて見ましたが、面白かったです。
ああいうランプが部屋にあったら、素敵だろうなぁ。

私信。
>あもさん
「無茶を言うな」に笑いました。姪っ子さん、ナイス(笑)



2009年01月26日(月)
10代に読む本

実は「赤毛のアン」を読んだことがありません(映画を見たことがあるので、あらすじは知ってるのですが)。
「海馬が耳から駆けてゆく」(菅野彰)に「10代の頃に「赤毛のアン」を読まないと、女性としての情緒が育たない」って書かれてましたね。ぎゃ!

10代の頃に読んでた少女小説と言えば、ティーンズハートでは皆川ゆかの「ティーパーティー」シリーズ。コバルトでは、氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」が好きでした。
今思うと、瑠璃姫はわがままだなぁと思います。ティーパーティーは、最初の学園+超常現象って展開が好きだったので、最後らへんはついていけなかったり。

13歳くらいからBLも読み始めてますし、女性としての情緒が育ったかどうか、微妙なラインナップかもしれません(^^;

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先週のBS2「迷宮美術館」で「十和田市現代美術館」の特集を見ました。
わー面白い。
開館前は、年間4万人の入場を見込んでいたのが、二ヶ月で達成。半年で14万人を突破したそうですね。すごい。
金沢の21世紀美術館ぽい? と思ったら、同じ建築家だそうです。
http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2008/04/towada.html



2009年01月25日(日)
「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理

「赤毛のアン」の翻訳家、村岡花子さんの評伝です。

村岡さん自身が赤毛のアンみたい。
貧しい家に生まれながらも、奨学金で学び、好きな仕事に就き、大恋愛の末に結婚…女子の憧れって感じですね。

女学校時代は「マリアさまがみてる」のようにお上品でした。
交流関係の華麗なこと! 柳原白蓮を始め、吉屋信子、林芙美子、市川房枝など…大正〜昭和の著名な女性文学者・婦人運動家とはほとんど交流があるのではと思うほどでした。
女性が活躍しづらい時代に、自分らしい生き方を貫かれた花岡さんは凄いですね。周りの方々が、女性の地位向上の為に頑張ってらっしゃる姿も、胸を打たれました。

ただ、結婚前のラブレターには、好感度がガクーンと下がりました。敬三さん…病気の奥さんも幼い子どももいるのに、花子にラブラブな手紙書いてる場合じゃないだろう。

父親が、花子一人の教育に熱心だったために、他の兄弟が養子に出されたり悲惨な運命をたどったことに、へこみました…。特に長男。

「赤毛のアン」というタイトルは編集さんがつけたそうです。
最初、村岡さんは「そんな直接的なタイトルは嫌」と言って、「窓辺に寄る少女」にしようと思ってたそうです。
意外ですね。赤毛のアンって、イメージが浮かびやすくて良いタイトルだと思いますけど。



2009年01月24日(土)
「小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ」

大正時代の画家、小林かいちの画集です。
レトロで可愛いvv でも少し毒のある感じ。今見てもモダンで、魅力的ですね。
実像が分からないということにビックリ。去年やっと、遺族が見つかったそうです。

今日ちょうど産経新聞のニュースになってますね。いいなぁ、東京。
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/090123/art0901230838000-n1.htm



2009年01月17日(土)
「きのね」上・下 宮尾登美子

十一代目・市川団十郎の奥さんがモデルのお話です。
女中から、苦労に苦労を重ねて、二人が結婚するまでの道筋にやきもきしました。

お光が、命がけで献身的に仕える様子に、もー! なんで嫁に貰わないんだ、雪雄! と、下巻の半ばまでハラハラし通し。
雪雄は、子どもが二人出来ても籍を入れず、お光の家の格がどうのと、この期に及んで言う始末。何様のつもりだ! と背中に蹴りを入れたくなります。

雪雄は、機嫌が悪いと訳も言わずに女房をぶん殴るのですが、お光は「旦那様も気を遣っている」と庇っています。どこが!? と思いました。
大正〜昭和初期は、夫の暴力が当たり前だったんですねぇ。ああ、やだやだ。

こんな感想ですが、最後はハッピーエンドです。晩年は、雪雄もお光に優しくなったし。良かった良かった。
宮尾登美子は、堪え忍ぶ女性の健気さを書かせたら天下一品ですね。



2009年01月14日(水)
「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか」斎藤環

よしながふみの表紙に惹かれて、読みました。
今までぼんやり捉えていたことに、形を与えられた気がして、面白かったです。
「母が、献身によって子に罪悪感を植え付け、支配するやり方は、娘の方が効きやすい」というのは、なるほどと思いました。息子だと、母の献身を当たり前だと思って、意識しないらしい。
「恋愛教に入信してる人は男性が多い」っていうのも、なるほど。確かに、今の女子は恋愛を必要としない人が多いのかも。
少女漫画についての考察も多く、紹介されてる作品は面白そうなので読んでみたい。「ススムちゃん大ショック」「洗礼」「イグアナの娘」など。
「アカシアの道」「愛すべき娘たち」は既読ですが、どちらも深く心に残っています。

ボーイズラブ・腐女子についての記述もありました。
おたくの男女の違い。
「男はキャラクター萌えで、女が関係性萌え」って、そうかもしれませんね。女性はあまりフィギュア集めないですし。
「女性は、受けにも攻めにも感情移入したいので、女性登場人物は邪魔」とのこと。
そうかしら? 受けに感情移入する人の方が多いですよね? 攻め視点、リバーシブルってあまり歓迎されないですし。
ウィングス誌上のよしながふみ&三浦しをんの対談が引用されてて、そんなとこまで読んでるのか! とビックリ。
「腐女子は、男女のあり方に居心地の悪さを感じる人が多い」とのこと。そうですかね?
あと「母親との葛藤を抱える人が多い」とも。そうかな?
腐女子に関しては、詳しいんだろうけど当事者じゃないんだなー(当たり前か)って感じの意見でした。



2009年01月13日(火)
「告白」湊かなえ

文春ミステリー1位作品です。

ぎゃーっ、心理的に怖!
ハラハラしながら一気に読みました。
一つの殺人事件をきっかけに、次々に新たな事件が起こる…という話です。
語り手が変わるごとに、事件の見方も変わるので、どれが本当なんだろう? と思います。
心理描写の優れた話でした。過保護な母親と中二病な犯人の描写が、特に上手いなぁ。
鈍いので、世直し先生が××だったとか、美月の想い人とか、それぞれの章の最後まで気づきませんでした(^^;
悪意は伝染する、何でもかんでも親に原因があると思いこむのは危険…ということを考えました。
直樹は転校すれば良かったのに…。



2009年01月12日(月)
ダ・ヴィンチ「世界はBLで満ちている」

「ダ・ヴィンチ」今月号、「世界はBLで満ちている」特集を読みました。
BL臭のする名作文学特集です。

松岡なつきさん&三浦しをんさんの対談が面白かったです。
相手との関係を突き詰める作品を「白鯨派」とか(笑)例:ミラージュ、絶愛。
「山月記」はそんな話だったっけ? と思いました(^^;

名作をマンガにするコーナーもありました。西田東さんの手にかかると、ロシア文学もひょうきん(笑)
http://web-davinci.jp/contents/sp1/index.php



2009年01月11日(日)
二つの浮世絵展

二つの浮世絵展に行ってきました。

まずは「四大浮世絵師展」(京都伊勢丹)へ。
早めに着いたので、たまたまポルタでやってた、七条署の演奏会を聴きました。制服が凛々しい。着ぐるみ(府警のマスコット)が、子どもに恐がれてました(笑)

三省堂書店で待ち合わせて、伊勢丹へ。
浮世絵を堪能しました。着物の柄、可愛いですね。判じ絵とか、ユーモアが楽しい。やっぱり、豪快で奔放な北斎が好きです。
くみさんオススメの歌川国政も良かった。

伊勢丹・ポルタのバーゲンを巡りました。
伊勢丹はいつも一部しか見ないので、ここにもミッシェルクランが入ってるの、初めて知りました。今まで、少し価格帯の安い、キューブのミッシェルクランしか行ったことなかったんです(^^;
続いて、アバンティ・ブックセンターに行ったところで、ミヅキさんからメールが。
市バスで河原町に向かいました。

ミヅキさんと合流して、「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」(京都高島屋)へ。
北斎・広重など「四大〜」と同じ絵が何枚かありました。
こちらは有名無名含め、浮世絵師の数が多い。
歌川国芳の金魚が可愛かったです。
グッズ売り場が充実! しおりを買いました。

同じ階の「糖朝」で晩ご飯。
混んでなくて、すんなり入れました。野菜たっぷりで美味しかったです。中国粥なので軽そう? と思ったら、お腹いっぱいになりました。

物語の舞台を巡ったことがある? 
という話になったのですが、ミヅキさんは沢山行かれたそう。東北の上杉祭りとか。くみさんは「国会議事堂」とのこと。私は、京都の森見ツアーしかしたことないです。皆さんいいなぁ。

最後にブックストア「談」に寄って、オススメを話し合い、解散。
楽しい一日でした。

_______________
自分へのメモ。
>急いでるときは知らない道を通らないこと!
八条口から中央口へ行くのに、地上から行こうとして遠回りした大人しく地下から行くべきでした。

>市バス京都駅→河原町は30分かかる
洛ナビだと10分なんですが、道が混んでましたおまけにバス停が駅から遠い。地下鉄+徒歩の方が早かったかもしれん。



2009年01月10日(土)
「カイシャデイズ」山本幸久

小さな内装会社が舞台の仕事小説。
ゆるくて楽しかった! 
営業→総務→デザイナー→社長という感じで、語り手がバトンタッチしていくのが面白い。皆、個性豊かで親近感が沸きます。

領収書によく出てくる場所が料亭だと聞かされて、おしゃれして一人で出かけてみる大屋さん、可愛い。
デザイナー隈元さんと、取引先・鮎川さんの恋の行方が気になります。
営業成績一位なのに人望のない江沢さんが、同期の高柳さんを勝手にライバル視して、空回りしてるのが可笑しいです。
部下に読んでもらうあだ名を、二時間かけて考えてきたのに、呼んでもらえなかったり(笑)
温厚な社長が、一度だけノコギリ持ち出して激高したのが、片腕の鴻上さんが辞める時だったっていうのが、グッときました。




2009年01月09日(金)
「タブー」須和雪里

「いつか地球が海になる日」が良かったです。
俺は変態だ〜! という男子高校生のモノローグで始まるので、コメディ?? と思ってたら…作文のくだりで、じわっときました。
変態仲間の女子・武藤さんとの会話が面白い。ただ、武藤さんの変態の理由が重い…。できれば理由のないままにしておいて欲しかった。

表題作も良かったです。「テリトリー」は、BLというよりホラー。シリアスなのに、モノが天井から落ちてくるシーンは笑った。シュール。
「俺たちの崩壊」は幼なじみ三人組のうち、二人が一人を好きになる話。恋と言うより友情のお話ですね。



2009年01月08日(木)
「センチメンタル・セクスアリス」砂原糖子

金銭感覚も貞操観念も緩い美形受と、忠犬のような無口攻の話。
木原さんの「片思い」をソフトにした感じ。設定は好みでした。

ただ、ツンデレの一人称だと、可愛さが分からないんですよ。共感もしにくい。
真部は、一体春巳のどこが良いの? と疑問でした。
何度も過去へ戻るのも、流れが分断されて読みにくい。
あらすじは好みなのに…何だかとても勿体ない感じの話でした。

私に合わなかっただけで、心理描写が丁寧で地に足の着いた話なので、好きな人は好きだと思います。