初日 最新 目次 MAIL HOME


やすみ日記
梅子
MAIL
HOME

2008年11月30日(日)
「やどかりとペットボトル」池上永一

エッセイ集。
子ども時代の話が、特に笑えました。変な人だなぁ。
沖縄の文化や歴史に関する話も面白かったです。

恐怖の誕生日。
母から、ケーキのろうそくを指して「さあ、命の火を吹き消しなさい!」と言われて、毎年、誕生日が憂鬱になったとか(笑)強烈なお母さんだ。

子どもの独創性。
幼稚園時代、絵が好きな子どもが集まって、恐ろしい一枚絵を完成させたが、先生に褒めてもらえなかったという話が可笑しかったです。

子どもの命名について。
「名前に強烈な個性をつけてはいけない。個性とはその子が長年かけて培っていくものだから」という言葉が良いなぁと思いました。

月について。
大潮の日に原稿が進み、新月の日にさっぱり書けなくなるって。そんなことあるんですね。へー。



2008年11月28日(金)
「恋雪」砂原糖子

あまりに切なくて、胸が痛くなりました。
今年、最も面白かったBL本の一つ。

離島で唯一の同級生だった二人が、東京に出て、別れと再会を繰り返す物語です。
木原さんの「さようなら、と君は手を振った」に少し印象が似てますね。あそこまでひどい攻ではないですが。

心情を直接言葉で表現せず、情景で表すのが上手いと思いました。
特にラストシーン。相手への不信感が消えていくことを、初めて会った時の回想で表しているところが良い。
駅のホームで言い争うシーンと、大雪の日に会うシーンが、切なくて泣きそうになりました。



2008年11月27日(木)
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵

フレンチレストランを舞台にした、日常ミステリ短編集。
料理がとっても美味しそう。

頑固一徹な三舟シェフが格好いいvv
普段は強面で無口なのに、女性に告白されて動揺しまくるシーンが可愛い(笑)
気に入らない客に嘘をついた料理人に、タンカを切るシーンにしびれました。

他のレストランからの誘いを断って、三舟シェフの下で働き続ける志村シェフも気になりますね。二人の出会いを知りたいな。

シリーズ二作目から読んでしまったので、今度一作目を読んでみます。



2008年11月23日(日)
小倉山荘カフェと大山崎山荘

今日は、小倉山荘カフェと大山崎山荘に行ってきました。

昨日から、妹と旦那さんが帰ってきていたのです。
午前中は、母も含む4人でコインランドリーに行きました。4キロをドライクリーニングできるので、わざわざ妹は家から洗濯物を持ってきていました。

30分かかるので、その間に小倉山荘カフェでお茶。
あんみつ、食べ応えあって美味しかったです(*^^*)果物たっぷり。おまけの小さなおかきも美味しい。
地元なのに、カフェを利用したのは初めてです。お庭が風流。

午後は大山崎山荘へ。
普段よりは人多かったですね。紅葉は綺麗でしたが、ピークは来週くらいかな。
お弁当を持ってきて、芝生で食べてる人が多かったです。周辺にお店少ないですものね。
休憩所の喫茶サービスが無くなってて残念。自動販売機のみになってました。

行きつけの美容室が閉店するそうです。
妹から聞いて、ビックリ。
5〜6年間同じ所に通っていて、縮毛矯正の値段がほどほどで腕の良い美容院ってなかなか巡り会わないので、困りました。癖毛・剛毛・多毛なので、縮毛矯正しないと頭爆発するのです(^^;



2008年11月22日(土)
伊右衛門のお茶会

伊右衛門のお茶会(於:大雲院)に行ってきました。
サントリーが毎年やってるイベントで、当選したんです。
京舞の鑑賞と、氷だし甜茶、和菓子と抹茶のセットをいただきました。

芸妓さんの京舞が良かったです。「千代の友」という曲。
京舞を初めて見たんですが、能っぽいですね。全員女性なので、ずっと華やかな印象ですが。動きがなめらかで、重心がビクともしない感じが凄い。

次に舞妓さんが8人で舞う、「祇園小唄」。
目も眩まんばかりに可愛い可憐。皆さん違う色の着物を着てらっしゃって、素敵でした。

氷だし碾茶をいただきました。
少量なのに凄く濃厚な香りで、口に含むと、茶葉の旨味がぱーっと広がる感じ。凄く美味しかったです。

部屋を移動して、抹茶と和菓子をいただきました。
和菓子には○に茶のマーク(笑)おなじみの伊右衛門の印ですね。
女性スタッフさんの着物にも、このマークが入ってました。

次に祇園閣を見学。最上階からは京都市内が見渡せます。紅葉がきれいでした。

最後に、舞妓さん達と記念撮影。
「可愛いお着物どすなぁ」と言ってもらえて、嬉しかったです。優しい
他のお客さんが舞妓さんになりたいらしくて、舞妓さんが「うちでもなれたんどすから、大丈夫」と励ましてはって、ほほえましかったです。
私たちも、少しだけ舞妓さんとお話できました。メークのこととか。よく見ると舞妓さんによって、ちょっとずつ違うんですね。

------

次回のBS2「マンガノゲンバ」は「聖☆おにいさん」です。
11月25日(火) 深夜24:00-39 [BS2]
11月26日(水) 午後6:00-39 [BShi]
http://www.nhk.or.jp/genba/next/next.html
見なくては!



2008年11月17日(月)
蒔絵展

蒔絵展(京都国立博物館)に行ってきました。
展示数が多くて、特別展を見終わるのに2時間半も(^^;

華麗な美術品にうっとり。
はさみの刃にまで龍が描かれてたり。凄く細かいですね。
香道具が多くて不思議。ヨーロッパでも香道が盛んだったのかな。
ドールハウスが豪華でした! 螺旋階段が立派なんです。

この日はミヅキさん、らいらさん、くみさんとご一緒でした。
らいらさんは、庭にある「考える人」の背中が良い! と言って、写真を撮ろうとされてましたが、すぐ近くから撮ると、お尻のアップになってしまって、大変(笑)
入れ替わった引き出しの謎とか、皆様の想像豊かなトークが楽しかったです。

京博内のカフェでランチ。
2時を過ぎていたので、ご飯メニューはカレー・ピラフのみでした。
雨だったので、空いていて良かったです。

その後、常設展でまた2時間半ほど。
若冲の水墨画と版画がありました。ひよこ可愛い。風景画もすっきりしていて良いですね。
芦雪の百鳥図も良かったです。
12月から、平常展示館は改修工事で閉鎖されてしまうので、じっくり見られて良かったです。

京都駅に戻ろうとしたら、市バスがすし詰めで3台くらい見送りました。
最後は、京都駅のリプトンでお茶。思ったほど混んでなくて、すぐ入れました。お芋タルトが美味しかったです。



2008年11月16日(日)
同研能に行ってきました

「同研能」(於:嘉祥閣)に行ってきました。
無料のお能です。
開演20分くらい前に着きましたが、2/3くらい席が埋まってました。前回よりもお客さんが多いですね。若い方もちらほら。
演目は、
仕舞 「巻絹」
狂言 「文山立」
能  「海士」
でした。

仕舞は、珍しく10代くらいの若い方。きりっとして、堂々とした感じでした。

狂言は、阿呆で楽しいお話でした。
かけ声と共に飛び出してくるという出だしで、インパクト大。
その後も、ジャンプして正座、弓を投げつける…と派手な動きの連続。
山賊二人が獲物を逃した責任を押し付け合い、ついには取っ組み合いに。
死ぬ前に、書き置きを残そうとしたら、妻・娘のことを思い出して死ぬのはやめることにします。
最後に二人は仲直りして、手をつないで帰っていくという…子どもか!(笑)
「命拾いしたんだから、俺たち長生き出来るよな」「うん。1000年だって生きられるよ!」
無茶苦茶な理屈だけど、凄いポジティブ思考です(笑)

能は、悲しい内容。
子どものために命を投げ出した母の話です。
宝珠を取られないために、胸を切り裂いて埋めるという描写が痛いです…。
このシーンの舞は迫力ありますね。
海士の衣装、最初は地味なのに、後半派手ですね。頭に龍が載ってる!



2008年11月15日(土)
「有頂天家族」6〜10回目

ラジオドラマ「有頂天家族」今日が最終回でした。

6回目、矢二郎が父のことを回想するシーンで泣きました。
と思ったら、7〜9回目は愉快。偽寺町通りって(笑)そんなデカイものに化けられるなんて、狸凄すぎる。
矢四郎は、素直で役立たずで可愛いvv 本当に子役が演じてるのかな? 声も可愛い。
夷川兄弟、「矢四郎の携帯で、充電が切れるまで長電話してやる」って、嫌がらせがみみっち過ぎる(笑)
「人でなし」ならぬ「狸でなし!」という罵り言葉に、笑いました。
「面白きことはよきことなり」「阿呆の血のしからしむるところ」という言葉も好き。

家族愛に満ちた、阿呆で楽しい話でした(笑)
是非、アニメ化してほしいなぁ。空飛ぶ偽ちんちん電車(原作では叡山電車)を見てみたい。



2008年11月10日(月)
図書館にBL本

朝日新聞の記事より。
「ボーイズラブ小説は不適切?図書館貸し出しで議論白熱」
5500冊って…堺市、なんでそんなにBL小説買ってるんだ。
私も大阪市の図書館で借りてるので、偉そうなことが言える立場でもないのですが…。なるべく大事にならないことを祈ります。あと、子どもが来るような図書館では閉架にした方が良いと思う。



2008年11月09日(日)
田中一村展

田中一村展(奈良県立万葉文化館)に行ってきました。
京都から電車で1時間半くらい。更にバスで20分ほど。
紅葉がきれいで、素敵な美術館でした。

ランチは、美術館内のカフェ「ICHIE」で。庭園が一望できて、お豆腐も美味しかったです。

一村展。
人が少なくて、ゆっくり見られて良かったです。展示数も多くて見応え有りました。木彫の帯留とか一村手描きの帯もあって、珍しい。
初期の頃は全然画風が違いますね。奄美時代の絵が一番良い。
「トラツグミのいる秋色図」が鮮やかで綺麗でした。襖絵の「四季草花図」も美しい。

特別展にプラス200円で、常設展も見られたのですが、こちらも素敵な日本画でした。



2008年11月08日(土)
池上永一さん、電脳コイル

BS2「週間ブックレビュー」に池上永一さんが出てました。
声もテンションも高くて意外。もっと落ち着いた方を想像してました。
「テンペスト」は毎月100枚の雑誌連載だったのですが、実際は180枚くらい書いて100枚に削ってたそうです。だから、あんなに山場山場で展開が濃いのか。

この番組、初めて見ましたが、前半、ゲスト3人が一冊の合評をするのが面白いですね。
「アンのゆりかご」で、最後に石川忠司さんが「子どもは、無理をしてでも良い学校に入れとけってことですよ」とまとめてたのが可笑しかった。

「野生時代」の池上永一特集号も読みました。
テンペストに出てくるお菓子などが写真で紹介されてて、面白かった。
大学在学中にデビューって凄いですね。元は少女漫画を目指して「花とゆめ」に投稿してたっていうのも、ビックリ。

-------
BSアニメ夜話「電脳コイル」の回も見ました。
メガネをかけると、ペットとかパソコンが見えるってユニークな発想だな〜。
まだ「電脳コイル」本編を見たことがないのですが、面白そうですね。見てみたい! 
ヒゲの回、なんじゃありゃ!(笑)
ハラケンがカンナの日記を読むシーンで、泣いてしまいました。
映像のテクニックとか構図の取り方とか、かなりマニアックに分析していて興味深かったです。

ところで以前、電脳コイルに影響を与えたと言われている「光車よ、まわれ!」(天沢退二郎)を読みました。
確かに、あるものをかけると見えないはずのものが見えるとか、敵が黒い影であること等が似てますね。

-------
「有頂天家族」のラジオ、5回目まで聞きました。
主人公達のライバル、夷川兄弟がアホでかわいいvv
樋口一葉を四文字熟語だと思いこんでたり、尻を噛まれないように鉄のパンツをはいてきて腹を下してたり。
良いアホの子っぷりをさらしてくれてます(笑)
NHKなので、赤玉ポートワイン→赤玉葡萄酒、叡山電車→ちんちん電車とか、言い換えがいっぱいあって、脚本家も大変そう(^^;



2008年11月04日(火)
ラジオ「有頂天家族」一回目

青春アドベンチャー「有頂天家族」(森見登美彦・作)一回目を聞きました。
人間に化けて京都で暮らす、狸たちの物語です。
キャスト合ってますね! 面白い。ジャズ調のイントロも格好いい。
主役の河合我聞、良かったです。女子高生に化けてるときの声、きも可愛い(笑)弁天さん、色っぽーい。師匠も良い味出してる(笑)
次回が楽しみです。



2008年11月03日(月)
おしゃれコンサートと美術館

おしゃれコンサートと細見美術館、京都国立近代美術館へ行ってきました。

まず最初に、細見美術館へ。「京と江戸展」が今日までなのです。
初めて展示を見ましたが、現代的でおしゃれな美術館ですね。ただ、一部屋見るごとに外に出て階段を下りるので時間がかかる…(^^; 
展示内容は、屏風絵が中心でした。江戸時代の人々の遊びや生活が分かって面白い。町の様々な女性を紹介するシリーズ、夜鷹をぶさいくに描きすぎ! マンガみたいだ。
ギャラリーショップもおしゃれでした。食器が素敵。

京都国立近代美術館へ。常設展が無料の日なんです。
甲斐庄楠音の絵が見られて、良かったです。一見綺麗なんだけど、よく見ると不気味。隣の下絵は、歯を剥いていて、より怖かったです。決して、綺麗なだけの女性を描かない人だなぁ。
甲斐庄の彼氏だった榊原始更の絵もありました。
土田麦僊の睡蓮も綺麗。奥村土牛の子犬も可愛い。
近代美術館は、明治〜昭和初期の日本画が充実してますね。しょっちゅう展示換えがあるので、常設展も見応え有ります。

京都コンサートホールへ「おしゃれコンサート」を聴きに行きました。
着物かおしゃれな服装なら無料なのです。
今回は、有名な曲ばかりで楽しかったです。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が良かった! ソリストの磯絵里子さん、可愛い〜。帯地をあしらったドレスをお召しでした。
指揮者の岩村力さんは、表情豊かでめっちゃ嬉しそうに指揮をされてました。
チャイコフスキーの三大バレエ曲、モーツァルト「フィガロの結婚」も良かったです。もりあがる曲ばかりで飽きませんでした。
アンケートが配られ、今後存続するかどうか検討中とのことでしたので、存続して欲しいに○をつけました。無くなったら、悲しいですね。



2008年11月02日(日)
mixiニュースに森見登美彦さん

mixiニュースで森見登美彦さんが取り上げられてます。
ははは。森見作品は、主人公の友人達も個性的で素敵です。「立体的すぎる」のセリフは笑った。ヒロインも、マイペースで天然な子が多くて可愛い。
本屋大賞の時、書店さんのコメントで「これだけ格調高い文章で、格調低いことを書いているのが素晴らしい」とあって、その通りだと思いました(笑)

今月は「関西文化の日」で、博物館・美術館が無料の日があるのですね。11/15〜16に集中しているので大阪方面はほとんど行けませんが、京都は行きたいなぁ。
11/17(月) の大阪市立近代美術館・心斎橋展示室「女性画家の大阪展」は行けたら行きたいです。