「京都老舗―暖簾のこころ」(米原有二, 藤田あかり)を読みました。 京都の老舗、36店の歴史が紹介されていて読み応えありました。カラー写真も豊富。 画材屋さんの彩雲堂。流派ごとに絵筆が違うとか、大正〜昭和初期が一番、絵の具の色数が多かったという話、へーと思いました。 木版画専門の出版社とか、柿渋屋さんとか、珍しい職種の話も興味深い。 海老芋と棒鱈を炊いた「いもぼう」、美味しそうvv 知らないお店も沢山あって、行ってみたくなりました。 「できものと店は大きくなったらつぶれる」「商売は牛のよだれ。細う、長うやらないかん」などの言葉が印象的。 やたらと支店を出したり、異業種に手を広げたりせず、分をわきまえて、本来の商売を守っていくという考えのお店が多くて、京都らしいですね。
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