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やすみ日記
梅子
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2008年05月31日(土)
「ブラッドハーレーの馬車」沙村広明

「ザ・マジックアワー」の試写会の帰りに読んだら、楽しい気分が全て、真っ黒に上書きされました…あああ。
しかし、絶望の中に、一瞬の美しさが感じられ、凄い作品だと思いました。
全体的に、抑制の効いた描写で、余計に想像をかき立てられてしまう。
第二話、友達に告白するシーンに胸を打たれ、最後に部屋の位置が分かるコマで、ゾッとしました。
看守と女の子の話が好きでした。
友達を裏切った女の子が、「養子に迎える」と言われた時の眼も、凄い。



2008年05月25日(日)
山本能楽堂見学

山本能楽堂へ見学に行ってきました。
分かりやすく、面白く話してくださって、舞台裏まで見られて、体験できて、とても面白かったです。

大阪市営地下鉄・谷町四丁目駅から徒歩3分。ビジネス街の中に、ひっそりと能楽堂がありました。
玄関・廊下は新しくて、きれい。舞台は、使い込まれて、風格が漂ってました。客席との距離が近い。二階席もありました。
教えてくださる先生は、30代の男性でした。修行を始めて10年目だそうです。

ユネスコの世界遺産に、日本から何を登録するかという話になったとき、日本側は歌舞伎を提案したそうですが、ユネスコからは「能という芸術があるでしょう?」という答えが返ってきたそうです。現代まで続いてる演劇の中では、能が、世界で一番古いのだとか。

二階席・舞台裏を見せて頂きました。
面の説明をしてくださったのですが、袋から出すときに一回一回拝まれるのが、印象的。職人さんや先人達に、感謝の念を表しているそうです。
あと、面は、紐を通してある部分しか触らないそうです。手の汚れが面に付くからだそうで。
地方公演の時も、絶対宅急便で送ったりせず、丈夫なケースに入れて運ばれるそうです。
面は、能楽師の命なんですね。

説明は、女性の面中心。
小面・若女(10〜20代)から、深井(30代)になった途端、急に老け込むのがショックでした。生活に疲れすぎや…。
髪が、10代の頃は真っすぐなのに、30代になると少しウェーブになるのは、人生経験を積み、ピュアでなくなった証なのだそうです。
嫉妬に狂って目が金色になった「泥眼」の面、角度によると、ほんまに怖いです
そこから更に進むと、角が生えて鬼になるのだとか。男性の鬼には角はないそうです。

次に、装束を見せて頂きました。
実際に着せてもらったり、触ることもできて、興味深かったです。刺繍が見事で、重そうですね〜。早く着替えるため、腰ひも一本で着付けるそうです。若い女性の装束には、紅い色が入るのだとか。

続いて、舞台の幕開けを体験しました。
女性がゆっくり出るときは「おま〜く〜」と、ゆっくりしたかけ声で、ゆっくり幕を上げます。龍や鬼が出るときは「お幕っ!」と素早くあげます。

次は、舞台に出て、能面をつけました。
視界が狭い上に、遠近感が狂います。舞台も客席も、照明は明るいですけど、でも怖い。
位置を知るために、柱があるそうですが、能楽師の方でも落ちることはあるそうです。

舞台の後ろの松は、能が神様への奉納用だった時の名残だそうです。
間違って、絵を描く前に板を張っちゃって、画家の方が、絵の具が垂れないように描くのが大変だったとか(^^;

臆病口(コーラス隊が出入りするところ)を通って、舞台下も見せていただきました。瓶が置いてあって、その上で足踏みすると、反響が良いんですよ。

最後に、客席に戻って質問タイム。
能楽師になったきっかけは? とお聞きすると、「大学の時に能を見て」とのこと。それまでは法律家を目指していて、全然、能とは関係のないお家だったそうです。
一番好きな曲は? とお聞きしたら、困ってらっしゃったんですけど、「鉢木」とのお答え。
初心者にオススメの能は? との質問には、「分かりやすい、合戦物です。土蜘蛛などが良いですね」とのこと。
初心者向けの「とくい能」という催しをしてはって、7月は「土蜘蛛」だそうですので、見に行きたいです。

逆に「皆さん、何のお知り合いですか?」と聞かれて、困りました。一口で言えない後で多紀さんが「打ち合わせしとけば、良かったですね」と言ってはりました。
「能の漫画を読んで…」という話をすると、「『花よりも花の如く』ですね。あれは良く取材されてますね。私から見ても、間違ってる点が全くないですし」と、さすがにご存じでした。

2時間近く居たのですが、あっという間でした。
足袋は、事前連絡しなくても、貸してくださるそうです。サイズも色々ありました。
「他にも来たい方が居たんですけど、予定が合わなくて…」と先生に言ったら、「私が空いてる日なら、五人以上でなくても、良いですよ」とのことでした。 オススメです。



2008年05月22日(木)
「クジラの彼」有川浩

自衛官の恋愛を描いた、短編集です。
可愛くって笑えて、胸きゅんでした。「クジラの彼」と「国防レンアイ」が特に好きです。
自衛隊ならではの特殊エピソードもありますが(「ロールアウト」は、最初、トイレからどうやったら恋愛に結びつくのか不思議だった)、男女の恋愛物で、こんなに面白いと思った作品、珍しいです。笑いのスパイスが効いてて、でもちゃんと切なくて、良いですね。
あもさんの日記で、
「割れた腹筋を笑われて、彼氏を殴ってホテルを飛び出し、公園で野営する三池三曹」の一文を見て、この本を読んだのですが、面白かったです(笑)ありがとうございました。>あもさん



2008年05月17日(土)
旧駒井家住宅

旧駒井邸に行ってきました。
バス停を降りて、川沿いをてくてくと歩いていていると、緑が風に揺れて、静かでいいところでした。
駒井邸は、思ったより小さな建物でした。受付をすませると、係の方が、建物を案内してくださいました。説明と写真撮影で、40分くらい居ました。

窓が多く、明るい室内で、とても雰囲気の良い建物でした。作りつけの収納が多くて、壁や階段に引き出しがあります。便利。
リビングのピアノは、鍵盤が象牙でできていて、当時のお金で、家が一軒建つくらいの値段だったとか。ひえー。
ドアノブが、二色あって、お客様の通るところは、紫。家族の使う場所は白になってました。おしゃれな心遣いですね。
リビングの照明、千鳥と波模様なんですよ。かわいい〜。

階段がまた素敵でした! ステンドグラス越しの光が当たって、柔らかい印象。一段も低くて、登りやすい。
二階は、書斎とサンルームが素敵でした。大文字が一望できる。
書斎は、作りつけの本棚と、広い机が羨ましい。こんな部屋に住みたいですよ(笑)

説明を聞いた後は、自由に写真を撮って良いとのことでしたので、撮りまくりました。他にも、一人で来た男性が熱心に撮ってはって、建築好きなんやろうなと思いました。結構、次々人が来てましたね。
本当に素敵な建物でした。次に来る機会があったら、着物で来てみたいなぁ。

帰りは、京都国立近代美術館に行きました。
コレクション展の無料解放日だったので。近代日本画が色々見れて、良かったです。意外と人も少なかった。
多紀さんオススメの、麻田浩さんの絵もありました。精緻で、静かな絵ですね…。
次回のルノワール展に合わせて、19世紀のドレスの展示もありました。素敵。

余談ですが、アホな失敗をしました。
美術館を出た後、隣の京都府立図書館へ行って、帰ろうとすると、荷物の一部を、美術館のロッカーに預けたままなのを思い出しました美術館へ戻ると、閉館5分前で、すでに扉が閉まってます。電話をかけてみても、自動応答になってました。扉の前で困っていたら、美術館の人が出てきてくれて、「ロッカーの忘れ物ですか?」と。おかげで、無事に荷物を引き取れました。良かったー。



2008年05月15日(木)
和風総本家

和に関するクイズ番組「和風総本家」、今週は和家具特集でした。
箪笥って、色んな種類や機能があるんだなー。普段意識しない物の名称が分かって、面白かったです。
桐箪笥の修復作業、すごい職人技だなと思いました。40年くらい前のものがピカピカに。あんなに物を大事にするなんて、素敵ですね。



2008年05月11日(日)
「スピードをあげろ」、ドライヤー

ずっと使ってたドライヤーが壊れたので、マイナスイオンドライヤーを買いました。
早速使ってみたら、髪がしっとりします。おおっ。今日、ヨドバシに行ったら、あまりにも色々ありすぎて迷いました。ナノイオンドライヤーというのもあって、なんだそりゃ。時代から取り残されている…。

「スピードをあげろ」(久我有加)を読みました。
面白い〜vv お昼ご飯を片手で食べながらも読み続けてしまうほどでした(行儀悪い ^^;)
年の差カップルの、すれ違いやら嫉妬を描いた、王道なお話です。展開が分かっていても、ハラハラしました。大阪弁のかけあいも小気味よい。
久我さんの描く、受が精神的にタフで、攻がちょっとヘタレなカップルが、とってもツボです。
攻が誤解して嫉妬して怒る、という展開が好きなので、多田が裕志の部屋に乗り込んで来たときには、「よっしゃ!」とニヤニヤしてしまいました(笑)でも、訳も聞かずに「信用できない」って切り捨てるのは、あまりに大人気ないよ、多田…と思いましたが。
家族の書き方や、女の子が存在感のある嫌な役で出てくるのも良し(BLでありがちな、物わかりの良い女性が苦手なので)
タイトルのセンスも好きです。一見すると意味が分からないけど、作中で、すとんと腑に落ちる。



2008年05月05日(月)
メガネを買いました

ようやく、メガネを買いました。
梅田の阪急メンズ館内、「Jin’sグローバルスタンダード」にて。茶系で、金属のハーフリムを探してたのですが、ちょうど良い感じのを見つけました。
GWで混んでたので、のんびり本を読みながら、待ちました。一番薄いレンズにしてもらったので、お値段は標準の3倍でしたが、軽くて、視界が広くて良い感じです。

追記。
今まで使ってたメガネを持参したら、店員さんに「お度数を測らせていただいてよろしいですか?」と言われました。度数にまで「お」をつけるのか! 不思議な日本語だ…。
接客は、普通にいい感じでした。



2008年05月04日(日)
大阪○○の会

昨日は、BL友達の皆様と、お茶会でした。

「cafeゆう」でランチ。
初めて行ったのですが、緑が多くて、良い雰囲気のお店でした。そんなに混んでないし、落ち着ける。クロワッサンサンドも、デザートも、美味しい。
ただ、量が少ないので、すいさんが真剣な顔で「皆さんは、これで足りるんですか?」と訊かれてました(笑)
陶芸工房がやってるカフェなので、器がかわいいんですよ。コーヒーカップも、好きなのを選べるようになってます。

その後、西田東先生のサイン会をやってる、ジュンク堂大阪本店へ。
サイン会に参加する、ペリエさんを観察するためです(笑)参加者の年齢層は、若干高めな感じ。
後で、ペリエさんから、西田先生のサインを見せてもらいましたが、力強い縦書きの字に、いつもの自画像が描かれてました(笑)
サイン会の時、作家に話しかける? という話になり、ペリエさんは話しかける派で、「やっぱ縦書きだと思いました。字、上手ですね!」と色々話されたそうです。
ペリエさんの友達のM田さんは、「書いてるのを邪魔しちゃいけないと思って、話しかけられない。隣に立ってる担当さんが、『どのキャラが好きですか?』とか、話題振ってくれると、ありがたいけど」とのことでした。なるほど。

その後、だらけへ。
「大人買いなんて、したことないですよ?」と、可愛くほほえんでいた、多紀さんの手には、既に10冊以上の本が…。
ミヅキさんが「絡んでない、はだけてない表紙が好きなんです」と言ったら、すいさんが「BLでそんな表紙、あるんですか?」という冷静なつっこみを。確かに…。

「サンミ」で、豆乳プリンパフェを食べました。美味しい。
ミヅキさんにオススメ本を訊かれましたが、難しいですね。一般書ならあるのですが。去年一番面白かった本は「美しいこと」(上)で、今年一番面白かった本は、今のところ「夜は短し歩けよ乙女」です。マイペースな天然乙女と、純情な先輩が可愛かった。

コミックランドに行き、最後は、「KICTHEN GARDEN」へ。
ここはちゃんと量が多かったので、すいさん安心された様子(笑)
昔読んだBLの話で盛り上がりました。菜槻さありさんの主役コンビの名前がどうしても思い出せなかったのですが、後で調べたら、湊人と青司でした。そうか!

私は、和風モノでオススメがないか、多紀さんに訊いたのですが、「でも和風モノはエロが少ないから」と心配の様子。…って、そんな心配要りませんよ! 私は必ずしもエロを求めていません! と言ったのですが、ミヅキさん・すいさんも「やすみさんは、私たちを超えて、遙か彼方へ行かれましたね」と同意見。いやいやいや。私も、清純派グループに入れてください(笑)

すいさんが「そういえば、私たち、知り合って8年くらいになるんですね」と言われました。そういえば、もうそんなに…。
そして「誰も結婚してませんね。誰か、浮いた話はないんですか?」ということですが、私は全く浮いてません!(笑)



2008年05月02日(金)
エルレも休止

ELLEGARDENも、活動休止を発表しました。
ヨエコさんに続き、どーなってるんだ!? 確かに、細美さんのやたらな前向きさ真っ直ぐさは、好きですが、大変そうだなぁと思う部分もありましたが…。
これで、ANATAKIKOUにも何かあったら、相当悲しいです。アナタには頑張って欲しい…。