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やすみ日記
梅子
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2006年05月29日(月)
米原万里さん

ロシア語通訳者の、米原万里さんが亡くなられたそうです。
エッセイがとても面白くて、好きだったのに、残念です。
まだお若いのに。
在プラハ、ソビエト学校時代の友人達を描いた「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」が特に好きでした。

以前、杉浦日向子さんも亡くなられたし、女性作家さんの訃報が続いて、悲しいです…。



2006年05月24日(水)
倉橋ヨエコさんライブ

倉橋ヨエコさんのライブに行ってきました。
初ファンダンゴ。十三駅で降りたの、初めてだったんですが…めっちゃいかがわしい通りでした(^^; 人と来なかったら、場所が分からなかったろうなぁ。
bleachとLinkが対バンだったんですけど、どっちも轟音系…なぜその間にヨエコさんが??
お客さんの中には、着物の方が二人。きっちり着こなしてはって、素敵でした。他にも、頭にお花つけた人は、ヨエコさんファンなんだな〜と分かります。私も、ワンマンだったら、着物で行ってみたいです。
で、ヨエコさん登場。ドレスに着物を羽織った格好。相変わらず、清楚で可愛いです。
すごく近くで、表情やキーボードを弾く手元まで、ばっちり見えて、来て良かった! と思いました。
凄い目でしたよ。身震いしそうな表情。全身を使って、感情を放出してる感じで。
曲目は
はないちもんめ
シーソー
卵とじ
流星
裏返し
線を描く
ここにいる
盗られ系

詳しい順番は覚えてないです。「楯」は弾き語りで、本当、恐ろしいくらいの気迫に満ちてました。「私など、裂けてもいいのぉ〜」って、背筋がゾクッとします。
やっぱり、演奏は最低限にして、ヨエコさんの声をじっくり聴ける方が良いです。次のライブは8月。アルバムが7月に出るそうです。「流星」が気に入ったので、アルバム「モダンガール」を買いました。

終わってから、たこ焼き屋さんでお食事。ふゆさんと本の話をしました。ふゆさんのオススメは毎回濃いです。前回が「冬の星座」で、今回が「娼婦マリー」。もっと爽やかなのは無いんですか…?(笑) 切なくて身もだえるような話が読んでみたいです。



2006年05月22日(月)
「檻の外」

待ちに待った、木原音瀬「檻の外」が出ました。 すごく良いシーンもあって、泣きました。読後感は、良かったです。 以下、激しくネタばれしてます。
穂花が、話の都合上邪魔だから殺されたみたいに感じて、嫌だった。堂野も、娘を殺された割にあっさりしてるし。もっと悲しみや苦しみを掘り下げて書いてくれたら、納得いったと思うけど。そこだけ残念。
妻があまりに身勝手すぎてついていけんかった。「なんで私がこんな目に」って。すべてあんたのせいじゃん、逆ギレすな! 確かに相手の奥さんが悪いけど、そこまで追いつめたのは、あんたと田口じゃー!!
喜多川が、「穂花を死なせたくなかった、これは俺が人を殺した罰なのか?」と泣くところや、堂野が欄干から手を離して喜多川と落ちていくシーン、喜多川に「一つだけなら、君を選ぶ」と告げるシーンが好きです。喜多川が、芝さんの手紙を握りしめて、今言葉に表せないほど幸せだ…と思うシーンももらい泣き。
あと、お葬式。これに泣いた。もっと長生きして、90歳くらいまで、ふたりで介護しあいながらでも、生きてて欲しかったなぁ…。
ともかく喜多川が幸せになってくれて、良かった。それだけが願いだったので。
でも、堂野が最初、喜多川が家族に危害を加えるんじゃないかって恐れてたり、穂花殺しの犯人だと疑ってたりしたのは、嫌だった。なのに、妻に裏切られた途端、喜多川の所に行くんやもん。もっと早く、信じて、受け入れてやれば良かったのに。喜多川は、ずっと堂野しか見てなくて、そばに居れるなら死んで生まれ変わりたいとまで言うのが、ともかく切なかったです。
奥さんの子どもも、不幸にならなくて、良かった。情とか絆って、なんだろうなと考えました。法律で守られた婚姻関係が、あっさりと壊れ、何の保証もない堂野と喜多川の関係が、一生続いたり。血のつながりのある、田口と尚よりも、堂野と尚の方が本当の親子のようだったり。
尚に、布団が一つなのをつっこまれて、喜多川が「貧乏だからだ」と答えるのは、笑いました。

それにしても、話の本筋には関係ないのですが、芝さんの罪ってなんだったんだろう。小冊子プレゼントって、誰の話なんでしょうね。



2006年05月21日(日)
○○の会

昨日は、梅田でBL友達の方々と会ってきました。
ブックファーストで待ち合わせ。「BLはそろそろ卒業…」とおっしゃってた、かつらぎさんの手にはすでに数冊の本。そのうち一冊は「檻の外」でした。私も購入済みです。
次にだらけにて物色。木原さんの「黄色いダイヤモンド」、一瞬買おうと思ったのですが、1500円でした…プレミア付きすぎだよー(泣)
予約してたお店に向かいました。DDハウス近くのCUOREというところ。店内が可愛い感じで、フォカッチャとピザが美味しかったです。
多紀さんがおもむろに、「30以上になった腐女子をなんていうか、知ってますか? それは…貴腐人です」と言わはって、大爆笑。言い得て妙な! じゃあ、BLを読む男子は何て言うんだろう?と思ったら、腐男子でした。
あと、多紀さんは「攻には、乙女の夢と希望がつまってるんです!」という名言を残してくださいました…。
いつも物静かなすいさんは、オヤジ受の話題になると、身を乗り出し目を輝かせて、あいづちを打たれてました。「オヤジはオヤジでも、妻帯者はいまいちね。妻に先立たれて10年とかが良いわ」という話になって、くみさんが「で、いざ事に及ぶときには、そっと妻の写真を伏せるの」と。おお!!
あと、ツンデレ。
くみさんが、担当さんとの打ち合わせで「今度の作品はツンデレで…」と説明してると、プロットを読んだ担当さんは「でもこれじゃ、ツンデレじゃなくて、ただのツンです」と言わはったそう。で、くみさんは「そうか、私の好きなのはツンだ!」と開眼されたとか。多紀さんも力一杯同意されました。「ツン、ツン、ツン、テレ、ツンくらいがいいのよね」と。それじゃ、愛が見えません…。
くみさんが、ミヅキさんの言葉を聞き違えて「トンガリ?」と聞き返してはったのが、可愛かったです。低年齢ツンデレを指す言葉だと思わはったらしい…(笑)
ミヅキさんが多紀さんに「私好みの作品無いですか? お願いします、ソムリエ!」と聞いてはったのですが、なかなか難しいですね。「文章しっかりしてて、はっきりしたラブシーンが無くても、雰囲気で読ませる作品」って。私も知りたい。高遠琉加さんの名前があがってました。楽園建造計画が好評みたいですね。
投稿したとき、ラブシーン薄いって言われたんですよという話をしたら、「パレットに出せば?」と言われたのですが、パレット、BLから撤退するんですよね。レーベル自体無くなるかもしれなくて、ガガガ文庫とルルル文庫に集約されるみたい。
LaLaの話で、草川為さんと緑川ゆきさんは、マンガ家さんの間での人気が高いとか。新人さんで、コミックを出してもらえるのは年に二人くらいで、激戦だとかいう話で盛り上がりました。



2006年05月14日(日)
「ガール」奥田英朗

30代OLを主人公とした短編集。
奥田英朗って、実は女なのでは…と思ってしまうほど、女性の心理描写が上手かったです。
女性部長の話が良かったです。最後の啖呵の切り方が格好いい。妻の方が給料多くても、全然気にならないという夫のヒロくん、素敵。
シングルマザーと独身キャリアウーマンの、対決と和解の話も気持ちよかったです。職場で、子育てっていう錦の御旗を振りかざすまい…と思ったのに、やっちゃって、その後ちゃんと謝っているのがいいなぁ。
どの話も、最後は前向きな気持ちで終わってるので、元気が出ました。



2006年05月10日(水)
「暴れん坊本屋さん」1・2巻 久世番子

漫画家兼書店員の方が描いたマンガです。面白かったー。
本屋さんの実態がよく分かりますね。前に、花川戸菖蒲さんの「尤書堂シリーズ」を読んだときは、書店員って楽しそうと思ったのですが、この本を読んだ感想は「大変そう」でした(万引きとかシュリンクとか取次との関係とか)でも笑える。
岩波書店が返品を受け付けてくれないっていうことを、トレードマークの種まく人で表現してるのが、可笑しい…。
BL本を買うとき、口絵を表紙に挟んでおけばいいって言うの、なるほどなーと思いました。



2006年05月09日(火)
小説B−boy

「小説B−boy」7月号、6月14日に発行予定だそうです(木原音瀬さん公式サイトより)。「薔薇色の人生」の後編、楽しみですねー。その前に「檻の外」ですが。

緑川ゆき「蛍火の杜へ」を読んで、泣きました。短編の傑作ですね。決して触れることのできない妖怪の男の子と、人間の女の子の恋。
最後の、兄妹の話も、切なくて良かったです。両方とも、悲恋ものですが、後味は悪くない。



2006年05月05日(金)
デパオクミュージック vol.3

近鉄百貨店の屋上にて行われた「デパオクミュージック vol.3」に行ってきました。
20分くらい前に到着して、太陽にジリジリ焼かれながら待ちました。地面が熱かったです。結構人が居ましたね。
最初にANATAKIKOU登場。相変わらず、松浦さんは弾けたMCをしていました。
曲目は、
1.リリー
2.ヌルイ雨
3.最後の夕景色
4.いけないところで
5.WOMAN RECORD
6.シンデレラ
でした。
「ヌルイ雨」、ライブで聞くの、初めてかも。格好良かったです。新曲二曲、やっぱり良い歌ですね。「最後の夕景色」、イントロ入るところから、胸がキュンキュンします。「シンデレラ」、じっくり歌詞を聴いてみたら…これって遠距離恋愛の歌? 切なくてロマンチックで良いですね。
MCは、松浦さん「今日は、京都タワーとマンツーマンでライブを…っていうと、お客さんを無視してるみたいですが、違うんですよ〜☆」(屋上の目の前が京都タワー)。北條さん(松浦さんに「面白いこと言え!」と言われ)「明日、僕ら大阪なんで、京都タワーの横に、通天閣持ってきます」とのことでした。楽しみだ(笑)
終わった後、北條さんが、自ら物販の売り子をしてはりました。サインいれたりも。松浦さんは、横を通って、さっさと降りてかはりましたね。

次がタテタカコさん。白くて細い方でした。声が、澄んだきれいな声で。しゃべり方も淡々とした感じ。「京都タワーにきれいなお姉さんが見えたので、手を振ってみたんですが…駄目でした」と悲しそうにおっしゃってました。そ、それは単に気づかれなかったのでは…。映画「誰も知らない」挿入歌の「宝石」を聞いてて、涙が出ました。


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TV話。

今日の「誰でもピカソ」はバイオリニストの五嶋龍君でした。
前に「母と神童」という本を読んで、ちびっこのイメージがあったので、でっかくなったなぁと。
お姉さんのみどりさんのことは、一瞬しか紹介されませんでした。お母さんのレッスンが厳しくて、お父さんが龍君を連れて何度も家出したってエピソードが、凄い(^^; 五嶋一家の話をもっと詳しく聞きたかったな。しかし、大人っぽい演奏ですね。ハーバードに入学が決まってるそうなんですが、一日を紹介するVTRを見ていて、「いつ勉強してるん?」と思いました。空手とバイオリンの練習と…って大忙し。



2006年05月02日(火)
ビブロス、新社名

ビブロス、リブレ出版という名前になって、6月から雑誌も発行再開するそうです。わーい。木原さんの後編、楽しみ。
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/

ということで、上記の記事を読んでたら…羽海野チカさん、次回作の題材、将棋なんですね。青年マンガで。どんなんだろう。