やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 スイッチ


苦手な質問、と言うのはいろいろあるんですが。

その中の1つが、「好きになった理由」というものです。
相手にしてみれば気になることだと思うし、自然なことだとも思う。
(私だって好かれた理由は知りたい。
自分のドコに魅力があるのか、興味もある)

でも、難しいんだよね考えてみると。
好きになってしまえば、もぅ何というか、全体的に総合的にラブなわけです。

なので説明が難しい。
少しずつ惹かれた、とか、一目惚れだった、とか、大雑把な回答は簡単だけれど。
(少なくとも私は一目惚れってのはナイけども)

逆に、理由としてアリエナイことを述べるのは結構楽です。

学歴とか、お金を持っているかいないかとか、
チョーカッコイイかどうかとか、そんなことは大して大事じゃないので。

学歴で男性を好きになることはないし、
お金持ちに釣られる安い女は嫌いだし、
ルックスで選んでも性格悪かったら意味ないし。

まぁそんなところで。

で、本題ですが。
好きになった理由、と言うのを述べるのは難しいですが
好きになったキッカケを語るのは、そこそこ可能です。

キッカケと言うか要因はいくつかあるものですが、今日はちみっと書くことにしませう。
対象は、当たり前ですが現在お付き合いしている彼氏さんね。



お付き合いを始める前に、何度か食事をしましたが。
食事の後に、ドコへ行くでもなくブラブラと散歩をすることがよくあったんですね。
近くの神社に行ったりもしたかな。

彼は不動産勤務なわけだから、当然住居に関しては詳しい。
この家はこういう構造だ、とか
築年数はこれくらいだ、とか
外観を見ただけで部屋の間取りを教えてくれたり。

そういう、私が今まで触れたことのない世界に触れることが出来るのは、結構面白かった。
自分にない知識を持ってる人には、自然と興味がわくものだし。

あと、私はタラレバ話が元来好きで。
(仮定をたてて頭の中でアレコレ空想するのが昔から好きでした。
これが短所に繋がってしまう場合もあるけども)

でも男性って、現実味のない話は基本的に好きじゃないんだろうと思ってたんですが。
(そんなこと考えても無意味だろ、ってな感じに)

意外にも彼はそうではなかったみたいで、タラレバな話を2人してどんどんいろんな方向に持っていく会話が、楽しくて。

「ねぇ、小さい頃、夜寝る前とかにいろいろ空想したりした?」
「例えば?」

「自分が主人公の冒険物語とか」
「んー、それはないけど。よく空を飛べたらどんな感じかな、って考えたりはした」

チョット、嬉しくなっちゃったのだ。

「・・・ふーん♪」
「何で?」

「何でもないよー」


ふと、以前空港のデスクで働いていたと言う彼は、もしかしてパイロットになりたかったのかな?
とも思ったけれど。

逆に。
将来一軒家を建てたいと言う彼に、理由を聞いてみたら
「地に足がついた生活がいい」

と言っていたから、どっちなんだろうなぁ、とも思ったりした。
帰る場所は地上が良いってことなのかな。


ある日、いつものように散歩をしていて。
(ちなみに時間は毎回夜中。お互い会える時間は夜中しかないので)

意を決して話を切りだした彼に、私は多少(いやかなり?)意地悪く、タラレバ話をしてみたのね。

彼が私を好いてくれているのは自覚していたし、
元々そういう気があって最初に食事に誘われたのもわかっていたんだけれど。

「あくまで仮定の話で」
「何?」

「例えば、私には物理的に離れたところにお付き合いしてる人がいるとして」
「うん」

「でも、その相手と最近上手くいっていなかったとして」
「うん」

「私はとても疲れてる。
その人とこれからも付き合っていけるのだろうかと悩んでる。
・・・○○さんはどーする?
付き合ってる人がいるんだからと思って(私のことを)諦める?」

「んー・・・」

彼は少し考えて。

「自分に可能性があるなら頑張る。
基本的に○○さんとその人が上手くいくように願うと思うけど」
「上手くいかなそーだったら?」

「その人に『俺は○○さんのことが好きなので諦めて下さい』ってお願いしに行く」
「・・・・・・」

ハイ?って、思わず私はアホ面しちゃったと思う。

「お願いしに行くの?遠いところにいるのに?」
「土下座くらいならするけど」

「どうして?」
「土下座して諦めてくれるなら良いじゃない」

「プライド崩壊しない?」
「え、なんで?」

「・・・・・えーと。じゃあ『ふざけるな』って殴られたらどうする?」
「正当防衛だから殴り返す」

ヾ(´¬` ) まてまてまて


なんてゆーか。
不思議な人だよなぁ、とか思った。

凄くプライド高い人なのに。
そういうこと出来ちゃうものなのか、って。


「その人が別れてくれるなら、お願いくらいいくらでもしに行くよ」
「何で○○さんがお願いしに行くんだ(ry」

恋人の両親に挨拶しに行くとか、そーゆーのとは全然違うんだしさぁ(ばく

で。
ふと気が付いて。
あぁ、この人は、大切なモノのためにならそういうことが出来る人なんだ、ってわかった。

自分のために私のために、そこまでしちゃうのを厭わない人なんだな、と。

私が大切な存在なのだと遠回しに言ってくれてるような気がして、チョット胸がキュンとした(黙れ


多分このエピソードが、私の気持ちが1番大きく動いたキッカケになったんじゃないかと思う。
私のために一生懸命になってくれる人って言うのは、物凄く惹きつけられてしまう。
(迷惑だと感じない限りはね)

だから、きっと、あの夜に。
カチッとスイッチが入ったんだと思う。


まぁキッカケはそんな感じ。


2005年01月29日(土)
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