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■ マシュマロ
コンビニで、「ムーミンホッペ」という、ムーミンのかたちをしたマシュマロを買った。 ミルクミント味、とあって、それはどんな味だろうかと思った(もし、ミントがきつすぎると、苦手だな、などと思った)。市販のマシュマロはたいてい角のない丸っこい形をしているけれど、このムーミンのマシュマロは、それより少し歯ごたえがあり(固いというわけではない)、よくありがちな人工的なフレーバーでない、やさしい味がする。 ミルクじゃなくて何かの味に似ていると思ったのだけれど、何だったか。忘れてしまった。
子供の頃、マシュマロはわりと好きだった。自分でお菓子を買って食べる機会が殆どなく、祖母が用意してくれていたおやつの中にマシュマロはなかった、ということも、かえって何か、マシュマロに心向かわせた理由となっているのかも知れない。 でも、周りにマシュマロが好きだという子はいなくて−−いやむしろ、キワモノ的な扱いを受けていたような気がする−−なかなか、マシュマロが好きだとは言えなかった。もっとも、マシュマロが話題になることもほとんどなかったのだけれど。
先日上京した折、尾山台のフランス菓子店に行って、使い物を選びながら、その傍らにあったカラフルなマシュマロに目をひかれた。それは丸っこくなく、直方体をしたマシュマロである。
マシュマロに限らなかったのだ。 人は好きではないかも知れないが、私は好きだとおもったもの/こと。みんな(って、誰だろう)がまずいと言っていたけれど、私は意外に好きだと思った給食のメニュー。人はいやだと言ったけれど、私はけっこう好きだった授業。 そう? 私は好きだよ、と言えなかった、どころか、好きである自分が変なのではないかと思ったりすらした。 あるいはその逆だってあった。私はそんなに好きじゃないもの/こと。
ずいぶんと、面倒くさいところにいたのだな。
2004年11月16日(火)
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