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みんみん



 誕生日

今日は母の誕生日。おめでとう。
それからのいがひょっこりうちにやってきた日。だから私たちにとってはのいの誕生日でもある。
プレゼントとして猫草をたくさん持って行った。さっそくしゃくしゃく食べていた。



のいを獣医さんに連れて行った。
母の帰宅を待って2人で行くつもりだったのだけれど、急遽仕事が入ったとかで、私ひとりで連れて行った。お尻をこすりつけるようなしぐさが気になったのだ。

以下、食事中の方は失礼します。

ついでに検便もお願いした。虫さんの姿は確認されず。
1回だけの検便で虫の有無が完全に判断できるとは限らないけれど、2つある肛門線が両方とも少し腫れているのでそれが原因かも知れません、絞って(きゅーっとやってたまっている物を出して)おきましょう、と言われた。

猫のお尻の近くに「肛門線」というものがある。犬や猫の肛門の左右に2つの袋状のものが内蔵されている(ネット検索によれば、肛門線は人間にもあるらしいけどどんな形かは不明)。正常な状態ではその袋はぺったんこだ。しかし何らかの原因で細菌がたまり、うまく排出できないと袋は腫れてくるらしい。そんな状況に陥った猫はなんだかすっきりしないのでお尻をこすりつけてしまう、というわけである。
肛門線の腫れがひどくなると破裂してお尻に小さな穴があいてしまうこともあるという。こうなるとかなり痛いはずなんだけれど、人間と違って猫は痛くても言わないからわからない。
# まあ、のいの場合は暴れなかったら何かがおかしい、という判断基準がある。ばあちゃんパンツのゴム嚥下事件を思えば。

噛まれないよう、首の回りにカラーをつけて肛門を絞ってもらった。
のいは、ウゥーーー、と、何か尋常でない雰囲気を察して威嚇する。いつもの元気でのんきな生活の中ではあまり聞かない声だ(あ、甥っ子が来ると威嚇するな)。
肛門線の中にたまっていた排出物の匂いを私は嗅いでみた。別にこういうのが好きなわけではないけれど、こういうにおいなのだと覚えておいて下さい、と獣医さんに言われたので嗅いだ。便のにおいとはまた違った、いかにもお腹の中で発酵しましたというような、古漬けのようなマニアックなチーズのようなにおいがした。細菌感染はしていないようだったからそれは幸い。
犬や猫は肛門線のにおいでお互いを判別したりするらしいので、そういった意味でも日常的に大事な器官ではあるんだろう。

ところで、行ったのが週末の夕方ということもあってか、病院は比較的混んでいた。
いつもどちらかというと犬さんと会うことが多いのだけれど、今日は猫さんにも会った。他の犬猫さん家族とも初めてお話しする。
猫さん(アメリカンショートヘアー)の家族の方と、「うちもオス猫なんですよー」などと話をしているうちに、病状について聞かれた。
以下帰宅して後のりー氏との会話。

普通あんまり病院で人の病気について聞かないんじゃないかって気がするんだよねー。
「そういえばそうやな」
だって人間の場合だったらどうだろう? いや私は聞かれてもかまわないんだけど、聞かれたくない人もいるんじゃないかなーと思って。
「『いやーうちは急性肝炎なんですよー』とか」
あーうちは急性白血病なんですよー
「急性仲間ですねーハッハッハー」
とかいう話であんまり盛り上がりたくなくない? こんなこと言ってて本当にそんなになってしまったら嫌だから、冗談でもそんな会話をするのはやめよー。

というわけで話は終了。

ちなみにそのアメショー(省略形)猫ちゃんの家族の方は発情期のスプレーにお悩み中とのことだった。完全室内生活だが、手術をするのがかわいそうでのばしのばしにしているうちに発情してしまったとのこと。どっちがかわいそうなんだろうかという気もする。
まあそれはそれとして人様(他にも2、3人)と動物話をできたのはなかなか楽しかった。
皆さんにかわいいとか毛並みがきれい(実際、毛づくろいはまめにしているからね)をとかほめられて*私が*ほこらしげ。>猫ばか


そういえば今日のニュースで「セラピー犬」が市内の保育園児と交流をしたとの旨伝えていた。
セラピー犬を育成する団体があり、犬たちは人間を癒す(この言葉はやりすぎてどうにかならんものか)ための訓練を受けているらしい。人間に見捨てられた経験のある犬もいるとか。
セラピー犬じゃない犬、あるいはセラピー猫じゃない猫っていないと思うな。



肛門絞りおつかれさん、の意味をこめて、ヨーグルトを少しだけなめさせてやった。
病院で体重をはかったら5.78kgあった。やっぱりでかい。肛門線の腫れは運動不足や肥満気味の猫に多いということなので、注意しなくてはいけない。あまり太らせないようにして下さい、と先生にも言われたし(と、母にも伝えた)。
茶トラって巨大になるケースも少なくないらしい。
こないだ観た映画「ぼくんち」、猫婆と一緒にいた猫たちの中で、ひときわ大きかったのも茶トラだった。

みんな元気でいてください。

2003年06月27日(金)
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