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■ 五番町にて
(水上勉の小説みたいなタイトルですが。といって幸薄い女性が出てくるわけでもなく。)
世間的休日らしく。
朝。 ぶどうの様子を見たり、ありがキャットフードの残りを運んでいる様子を見たり。 ありといえば甘い物にしか興味がないのかと思っていたけれど、キャットフードのような動物性のものには興味があるのですね。そういえばたまに大きなトノサマバッタの死骸の廻りにありが群がっていることがある、と思い出しました。バッタほどではないけれど、キャットフードだってそれなり大きいです。りー氏に教えられ、ビミョーに動いている様を観察しました。 そのうち草むしりなどもしたくなったので少しだけやってみました(本当に少しだけ)。 茶トラ猫は朝7時頃やってきて物置の角を曲がっていったそうです(りー氏談)。
Nさんからのおはがき到着。裏には大学いもの写真。 りー氏はさつまいもが好きなので、ほら、と見せてあげると、 「あんたがくいしんぼうだから(こういう写真を選ばれたの)だ」。
昼。 りー氏はバイクに乗って出かけました。 例の、いきいき文化財博士の講座を受講しに行ったのでした(とは後で知る)。今日は寺社建築についての講義だったようです。面白く拝聴したようでした。
夜。 なんとなく平和通り食堂にビールを飲みに行きたい気分だったので(いや実は明日の夜も飲む予定があるのですが)、散歩がてら出かけました。 市電の電停まで歩いて行くうちに、ルートがどんどん蛇行していって、そのうち、飲みに行くんなら平和通り食堂じゃなくてざんぐりでもいいんじゃないかという話になってきて、そうだ、それがいい、と急遽席をキープするために電話をかけました。 蛇行しながら歩いていると思いがけず呉羽鉱泉なる銭湯を発見。大喜びするりー氏。このへんで初めて銭湯を見ました。実はあっておかしくはないロケーションなのだけれど。今度行ってみよう(できれば日中に)。 裏道でキジトラ模様のしっぽの太い猫にも会えたのでまあよしとしよう。
そしてガタンゴトンと市電に揺られて五番町のざんぐりまで。 まずはビール、その後りー氏は満寿泉その他日本酒を2杯、私は自家製梅酒のソーダ割りと芋焼酎をロックで。 お料理は、イカ(身?の部分は生で、げその部分はさっと茹でて、2種類の歯ごたえ)とオクラを青じそやみょうがなどと共に酒盗(カツオの塩辛)で和えたものとか、すす竹(ネマガリ竹)を皮付きのまま火であぶったものとか(皮を剥いて食べる)、グリーンアスパラガスにクリーミーなブルーチーズをかけたものとか、微妙に甘いたまり醤油のような風味が感じられる魚の煮付けとか、白エビやげんげ(共に富山湾の名物)の唐揚げとか。涙するりー氏。シメにはそら豆とじゃこの炊き込みご飯(小鍋で炊いたもの)をお願いしました。 毎日メニューが違うお店なのですが、プラス、なにかかき揚げ風なものが食べたいのですが出来ますか、と所望するりー氏。そして山芋とみょうがと白エビのかき揚げをいただきました。そしたら後で、あまりうまくできなかったからお代はいいです、と言われてしまいました。それはこっちの勝手なお願いだったのだからせめて原価分だけでも、と言ったのだけれど、原価もいくらかわかりませんし、と結局お会計には含まれていないようでした。
石垣島の焼酎があって、ラベルを見ながら、また沖縄に行きたいな〜、と言ったら、「行って来られ(=行っておいで)」との答えが返ってきました。 あんたは行きたくないわけ? 南の方とかよさそうだぞー。島とか。で猫とかを見る。 「猫なんかどっこにでもおるやろ〜」 うーん、ひとりで行ってもいいんだけどー(それも苦にならない)。 Kさん(りー氏の友人)たちの沖縄部に混ぜてもらったりっていうのはアリかなー、でも宿なんかワイルドなところだったりするのかなあ。 「あんただけ小じゃれたところに泊まればいいんじゃないの」 それはちょっと調子が良すぎる気もするんだけど・・・でうまそうなご飯が出来上がった時だけ出てくるとか? ・・・それはかなりやな奴かと。 「それより、今、敢えて台湾に行くとかね」
カウンターに座るといい感じで酔うというか。今日もほんとうにおいしかった。
その後、ざんぐりからほど近い場所にある別のお店で、もう1杯弱ずつ飲みました。 そこは今どきのフード・バー的なお店なのだけれど、お客さんが見事に女性ばかりで(大小のグループとか1人でビールを飲んでいる人とか)驚く。アルコールを飲んでいる人もあまりいない感じ。こんな時ついウォッチングに入ってしまうのは悪い癖(というか悪趣味ですね)ですが、いつもは「別にいいやろー」とたしなめるりー氏も、今日はそこそこ酔いが回っているのか応じてくれます。ただし、「ええっ?」と耳の遠いおじいさんのように聞き返すのは恥ずかしいのでやめてください。
2003年05月17日(土)
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