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■ ちょっと働き者
であった。 家に帰る途中、ノドを使ったという感じがあった。
「わかる」というのは、まず、物事の流れが見えるということなのかも知れない。 何が大事で何がさほどでもないか、そのアクセントが自分でつけられる、というのは、既に「わかっている」ということだろう。
赤くて、丸くて、甘くて、酸っぱくて、かたくて、(主に)寒いところでとれて・・・
という要素から、「それはリンゴだな」と自分で考え、導きだしていくところに、知り学び考えることの醍醐味はあると思う。 しかし、 「これはリンゴです」 というところまで言わないといけないみたいだ。 それって面白くなくなーい? 感動半減(以下)ってかんじー。
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夜、家庭教師先に行くと、中に上がるなりお母さんが、「先生実は・・・」とお話を始められたので、何事であろうかと聞く。 私立高校の推薦入試も始まり、中学3年生はそろそろ志望校(このへんでは皆県立高校を第1志望にするのですな)決定の時期に入りつつある。 Eちゃん(生徒)にはずっと行きたい学校があり、私も中2の6月から関わってきたのだけれど、なかなか如実に成績を上げることは難しかった。少し現実をみたほうがいいのかも知れない、というわけで、ランクを下げた実力相応の高校を志望校とすることにみんな(本人・ご両親・私)落ち着きつつあったのだが、ここに来て学級担任の先生が、「1教科4点ずつアップで計20点アップすればいけるかも」とおっしゃったらしい。 しかし今までの実績からいって成績が合格ラインに達しているとはとても言い難い(志望校の推薦も学力面で叶わなかったようだし)。 いったい何を根拠にこんな時期になって先生はそういうことをおっしゃるのだろうか? と、お母さん、それから折しもそこへ帰宅されたお父さんと3人で、うーん・・・と考え込む。 学力面はともかく、内申面では強みをもっていることは事実なのだけれど、しかし特技(職業科である志望校と関連がある)がどこまで引っ張ってくれるのか。 何より今からの時期、20点アップというのが可能なのか。そりゃあ、平均点85点の子が4点ずつ上げようとすることよりは現実的な提案なのかも知れないけれど、しかし今から上げられるものなのだろうか。大学受験ならともかく、高校受験であればあるいは可能なのだろうか。 ご両親(特にお父さん)には、自分の実力に合ったところを、という気持があり、本人には、行きたいところを受けたい、という(今いっそう盛り上がっている)気持が再びあり、では私は、というと、どうすればよいのかわからない。 合格する喜びも、自ら進路を決めて進むことの誇らしさも、どちらも経験させてあげたい。両立すればよいけれど、大丈夫、と言えるほどには安定していない。 もし、自分の子供なら、どうするのだろうか。 # 大学受験と高校受験とでは違うけどね。
そんなわけで、今日は勉強よりもカウンセリング(といっても私も一緒になってハテサテナーと言っているだけなのだが)に時間が取られてしまった。 まあそういう時もあってよいのか。
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今日は結婚式の記念日(結婚記念日にあらず)。人生最大(今のところ)のコスプレより2年が経つ。 そういえば今日実家に寄ったら照れ屋の父が珍しく「土曜日(=還暦の祝いの日)はありがとね」と言っていた。早く帰ってきた母も「ありがとうってあんたに会ったらまず言わんにゃならんなと思っとったんよ(今度食事でも)」と言った。 当日もりー両親をはじめ親戚にお疲れさまと言われたのだけれど、終わってみると、はて、私は何をしたのだろう、という気持が。 いや客観的に考えたら準備をしたのは私なんだけれど(と断言。笑)、だいたい、好きな花屋さんに大きな花束をお願いするとか、贈り物を見つけるとかって、楽しい遊びだったし。 たぶんこういうお祭りみたいなことが好きなんだろう。少なくとも目に見える達成感はある。誰かが喜んでくれる、という。
2003年01月21日(火)
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