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みんみん



 こんこ こんこ

雪が降りました。
富山では、冬、雪は降るときまっていますが、それでも暮れにまとまった降るのはめずらしく、たいていは年が明けてからのことです。
大学に入った年の冬、東京でも雪が降りました。東京出身の同級生に、インフラが整備されていないから大変なことになるんだよね、というようなことを言いました(当時「インフラ」なんて言葉は知らなかったけれど)。すると「東京の冬は基本的に雪が降らないんだよ」というようなことを言われて、妙に納得してしまいました。
限りなく低い可能性まで考慮に入れるとなると、切り株の前でウサギを待つ人のようです。ウサギがぶつかるより東京で雪が降る確率の方がはるかに高そうだけれど(なんか違う)。
納得してよかったのかどうかはわかりませんが。

春生まれののいには初雪です。生まれて初めて見る雪。

「のい、雪、イッショーケンメーに見とったよ」と祖母。
サンルームの窓辺で、空から下りてくる白いものをじーっと見ていたそうです。
少し暖かくなると屋根から雪が落ちてきます。
そしてドドドドド、ドサーッという音にびっくり(シャーッあるいは逃ゲロー)。想像がつきます。
りー氏に話したら、もちろん、「だらだ」と言われました。

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NHK人間大学「絵本のよろこび」のテキストを見かけたので、買いました。講師は福音館書店の松居直氏。講座は既に始まっているようです。
さっそくぱらぱらとめくると、なつかしい、あるいは思い出深い本の書影が、何冊も何冊も何冊も。知らず知らずのうちに頬がゆるんでいることに気づきます。
子供のころ特に親しんでいた絵本は「こどものとも傑作選」(福音館書店)のシリーズですが、長じて知って好きになった作品もあります。「キャベツくん」などは7歳違いの弟が好きで、つられて見ているうちに、すっかり長新太作品が好きになっていました。
バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」は、富山に帰ってきてから母にもらったものです。あるとき母が「これあげる」と言って渡してくれました。貸してくれたのではなくて、ただ、くれたのです。理由は、いい本だから、と、それだけらしいのですが、私が子供の時には、母はこの絵本を知らなかったらしく、子供の時に見せてあげられたらよかったねえ(だから今あげる)などと言っていました。

「ちいさいおうち」の訳者でもある石井桃子の全集も気になっています。大人向けの作品としては「幻の朱い実」しか読んだことがないけれど、読んだ時の心境と合っていたのか、気持がひきしまるようでした。

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雪は美しいけれど、そんなに都合のいいものではありません。雪の中を移動すると疲れます。車でも同じです。
事故車も何台か見かけました。なのでゆっくり走ろうと思うと、どうしても時間がかかって、帰宅時間も遅くなって、ぐったり。
疲れるといろいろなことが気に障ってしまいます。

2002年12月10日(火)
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