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みんみん



 熊・魚・猫・雁

# 今日の動物。

昼前。
少し離れている間に携帯の着信履歴が残っていた。久しぶりの友達。
「なんか最近(誰かに)ナデナデしてほしい感じなんよ」というつぶやき。
たまにはRちゃん(彼女の小さなお嬢さん。かわいい)抜きで遊ぶといいかもよ。
でも身体は解放されたとしても、やっぱりどうしているか気になってしまうのかな。私たちに子供はないけれど、のいが家にいたときのことを思い出すとちょっとだけわかる。早く家に帰りたかった。

県立図書館に寄る。新着図書の中に、『クマの名前は日曜日』という、ふしぎな、そしてひきつけられる(クマ好きですから)絵本を見つけた。
訳者の方は友達がドイツ語を教わっていた(私はフランス語だったから時々お見かけするだけ)先生で、そんなこともあって懐かしく手に取った。ページを繰ると、あれ、どこかで見たことがあるな、という絵。
この、ミヒャエル・ゾーヴァという人の絵とは、以前、ポストカードの形で出会っている。何年か前、ある人と頻繁に手紙のやりとりをしていて、その人にぴったりな気がして(もちろん自分でも好きで)何度か送った。その時は今ほどネットに近しくなかったから、気になる名前として記憶にとどめていただけだった。
そうか、本が出ているんだな。家に帰ったらネットで調べてみよう、と思った。
とりあえず『クマの名前は〜』と『ちいさなちいさな王様』という本を借りる。

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金沢へ。帰りは実家に寄る。今度こそもらってくるのを忘れないように、「米」とサインペンでてのひらに書く。
「そんなんじゃだめだ、手の甲に書かないと」と油性マジックを差し出すりー氏。
えーいやだよこれから研究会に行くんだから(外から見えるとちょっとね)。
「わかった、額に『米』って書けばいい。そしたらおれ『肉』って書くから」
# 「夕飯で使う豚肉を買ってきておいでもいいよ」という
  りー氏の発言が踏まえられている。
あんたは脂っぽいからすぐ取れるかもしらんけどさー。
っていうかそもそも自分からは見えません。>米/肉@額

実家に寄ったら父がげんげを煮ている最中だった。
「ちょっと味みてくれよ」
煮汁をなめてみると、げんげを煮たものにしてはちょっと甘い気がする。
ちょっと甘くない?
「醤油がないからめんつゆ使ったんよ」
ふーん。まあ、でも、味は別に悪くないから、いいんじゃない。甘いのがいやでなければ。
今日は近江町市場@金沢に行き、魚を安く大量に仕入れてきたらしい。他にアジがたくさん。刺身用にはならない鮮度ということで(だから安いのだが)、これも煮魚にするべく、さばいてはらわたを取っている。
となるとのい子さんとしては気になります。ぴょーん、と流し台に飛び乗って来るので、ダメですダメですいけませんいけません、と、しばし祖母の部屋に幽閉することに。
鴨居に掛けた時計が曲がっていた。「のいがそこまで上ったんよ」と祖母。

お米(今度こそ)をりんごをもらって帰る。

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夕飯の支度をしていたところに、仕事帰りのSさんが壊れたパソコンを持って来訪。
りー氏があれやこれやとチェック。
せっかくなので3人でごはんを食べる。
パソコンも幸いにしてなおる。よかったのー。

ミヒャエル・ゾーヴァの絵についての続き。
思いがけずたくさんヒットした。
しかも、映画「アメリ」にも出てきているという。絵なんて出てきたっけ・・・と思いめぐらし、そういえば、とアメリのベッドルームに架かっていた不気味な絵にたどりついた。あれもゾーヴァの絵。
私にとっての「アメリ」は、女の子が持っている意地悪さとか悪趣味さと不気味さみたいなものがよく出ていて思わずニヤリとしてしまう映画だ。好きか嫌いかというとよくわからない。好きなのはもう少し重い映画かもしれない。ただ面白いとは思う。ゾーヴァのいろいろな作品を(一部ではあるけれども)改めて見て、「アメリ」との共通点を確かめる。ゾーヴァの絵の方が好きかな。
シニカルなものが好きか、というと必ずしもそうでもないのだけれど、かわいらしいものの中に含まれたちくりとした悪意(致命的なのはいやよ)は好きかも。
私自身にも意地悪なところはあるし。

食後、ニュイカフェへ。週末なせいか、かなりの人がいた。
FさんMさんと4人でカウンターに座り、オヤジな話を展開(私もかい)。
りー氏はいつものごとく赤ワイン、私は最初にディタを頼み、それから、こないだぴょんちゃんが注文しておいしかったと言っていたホットショコラ。
閉店時間過ぎまでいて、Fさんに送ってもらう。

「今日はよかったな」
ん? めずらしく素直だぞ。
「Sのパソコンがなおって。まさかなおるとは思ってなかったから」
そうなんだ。
「えー、ぴよたさんがよく言う、なんだっけ」
あ、「天使活動」。
「そうそう」

「天使活動」とは、「人様をハッピーにするような、純粋なよき心にもとづいた活動」あるいは「天使のようにイノセントな心で楽しむ活動」といったふうに了解しているのですが、いかがなものでしょう(^^)>私信

そんなわけ今日の私の天使活動(C)は、
1.ブラックベア好きの人に、恵文社ギャラリーアンフェールにて年末年始(あら、ご帰省にぴったり!)開催の「ブラックベア展」の情報をお知らせ。
# Pぴさんから頂いたお返事によると、
  ブラックベアの眼が赤いのは、本の読み過ぎ(!)らしい。
  恵文社、他にもいろいろ面白いと思いますので、
  楽しんで来てくださいね。>私信
2.仕事に追われるお仲間に、資料写真をお裾分け。
といったところか。

2002年12月07日(土)
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