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みんみん



 つきよのばんに

午後、いそいそと金沢に行ったものの、本来の目的は果たせず。まあ時間の無駄とまでは言わないが、富山ならまだしも、もう少し距離のあるところなので、ちょっと。
帰りは高速道路を使わず、久しぶりに下道で行くことにした。R359を走るついでに実家に行ってのいと遊ぼう。何でも都合のいい方向で考える。

少しのついでを見てのいに会いに行くのは、まるで夫の目を盗んで愛人に会いに行くような気分だ。
愛人(愛猫、というととたんに平和な感じだな)と会うやいなや鼻をくっつけ合う。そして私はつめを切ってやる。

新米とぶどうをもらって帰る。

夜、りー氏とOさんと吉増剛造のポエトリー・リーディングへ。中高年の方を中心に、たいへんたくさんの人が見えていた。意外なことに、と言うべきだろう、やはり(主催者側の知人もそう言っていたし)。

3人で食事をする。
Oさんとは本当に久しぶりなのだった。近況、長い旅の話など。
肝腎のことを聞きそびれた気がして、そしてそれはあえて聞かないでいることでもあって、まあそれはどうでもいい気がした(いや、どうでもよくはないのだけれども)。
これは昨日Rさんとも話したことだ。大事な人をなくして、これからどうするかなんて、そんなことは他人がすべき本質的問いではないのだろう。どうだったかと聞くことがねぎらいになるだろうか(yseでもnoでもありうる)。その言葉の中にどんな建設的な何かがあるだろう。心配、って何だ。
自分を納得し安心させるための「心配」なら、当事者にとっては必ずしも必要ではない。本当はどうしたらいいのかわからないのだ。ただ、吉増という人を気にしていた彼女に、今日のイベントを喜んでもらえてよかった。
ロンドンみやげのうさぎをもらう。リバティプリントのうさぎ。大事にしよう。
ぼんやり雲を被った月が見えた。

2002年09月21日(土)
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