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■ 80年代
帰ってきたら「FEEL YOUNG」が机の上に置いてあってギョッとする。 数秒あって、ああ、岡崎京子か、と思う。りー氏は岡崎京子作品が好きなのだった。買ってきたのはマボロシの岡崎作品が採録されている号。 桜沢エリカの名も。
弟たちは私が買ってきた「LaLa」や「ぶ〜け」だとかを読んでいたので、私も男子が少女マンガ(いわゆる少女マンガ、とでも定義しよう)を読むことに違和感はない。 しかし岡崎京子は少女マンガか、というと少々違うような気がする。りー氏は少女マンガな人ではない(高3の時の担任は少女マンガな人だったな、余談ながら)。だから買ってきたことにギョッとしたのだ。 岡崎京子は、資質的には少女マンガの系譜にあってよい人だと思うけれど、位置づけられ方は明確に少女マンガのそれではない。
りー氏は私が「ぶ〜け」の別冊だとか「YOUNG YOU」(あくまで「YOUNG〜」。いわゆるレディースコミックの判型ながらエロ要素は皆無)を買ってくるといかにもケーベツしたような目で見るのだが(だからというわけではないが最近はめっきりマンガ雑誌を買うこともなくなってしまった)、岡崎京子を好きだという人が岩館真理子を「何それ」といってはいかんやろ、と悪態をついてみたりもするのだった。
岡崎京子の最も熱烈な読者は文化系(やや軟弱)男子だろうと推測する。 文科系じゃないよ文化系。 あのアホさ加減、深読みされ具合。これらはもちろん褒め言葉である。 かつて背伸びしながら80年代文化の中に入ろうとしていた私にも、どこか気になる作者の1人である。ただし80年代はやっぱり「ビョーキ」だけど。
以上、全て印象批評でした。
りー氏が懸命に小屋掃除をした直後、無惨にも猫砂を掘り返しまき散らすのいさん(推定3ヶ月)。愛とはなんぞや。 いまさらながら成長著しいように思われる。そんなのいの願いはもっと広いお部屋を走り回ること。
2002年07月11日(木)
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