色んな作家の締切に関する随筆・書簡を集めた本。
「大型の締切近づくと、無意識に怪我してしまう」(野坂昭如)。 「連載抱えすぎて、死んだはずの人が次の回で出てきた」(内田康夫)。 「相手に惚れなかったら、仕事は始まらない。血を流す危険が伴っても構わない。無傷でいることが大事だとは思わない」(高田宏) 編集者と作家の関係は素敵ですね。
かと思うと、必ず締切よりも早くできる人もいる。
「約束を守る人は、相手の時間に考えが及ぶからである。約束の時間を守らない人は、相手の時間が、どれほど大切かわきまえぬからである」(池波正太郎) 首がもげるほど同意。
米原万里(自由は不自由)、外山滋比古(仕事を引き伸ばせば質が落ちる)は凄くいい話だった。 要約できないけれども。
田山花袋のエッセイはかわいい。
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