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■ 裁縫
雨の中を延々と歩いていました 視野をファインダーに見立てて 終始 上を向きながら歩いていました
歩いてる時は自分が許せるから不思議
明日の命も まぁ 意味なんて無いんでしょうね 延命?馬鹿な
道化 演じる 姿に 俺は どれだけ 気が付いている?
ああ 全てが嘘に塗れてしまった なんて もう嘘だけど
嘘ばっかならそれが嘘でも良いじゃない と 宥めてみるけど 落ち着かない子供
太陽は 働けと命じるから 嫌いです 雨は なぁなぁ と 許してくれるから 好きです 太陽は ギラギラしていて何も許してくれないの 家にいるときだって 外にいるときだって ずーっと見張ってて あぁ
これ以上 監視しないでくれ
やがて梅雨になり 太陽が元気な夏に入るのです それまでに俺の身体は 溶けない身体になってるのかね? 夏の夕刻は素敵な写真を俺にくれるけど その感動では足りないくらいの セピアの雨 豪雨
甘く 時を止め 浸る時期
夏に時が動いた試しが無い
それでも夏は過ぎるから ただただ 身体は光を吸収し ただただ ココロは泥の中で 冬を待つのでした
満天の星空とは今日でお別れ これからは黒い雲が都会を覆う 俺を助ける為に そして自立させない為に 現世に命を繋ぎとめる為に おかーさんの裁縫のように 無意味に俺を 繋ぎとめるのです
2002年02月27日(水)
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