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■ 死ぬ2ヶ月前に書かれた手帳
…が見つかった、母の。 というか、それ、私の手帳だし!
実家の整理をしていて、見覚えのある手帳が… でも開けてみると、母の字がギッシリ。 なんだ、たまたま似てるのかと思っていたら、私の字もその中にあり、やっぱり元は私の手帳だった!
いわゆるスケジュール帳なんだけど、携帯もPCもない時代、毎日2〜3行、日記みたいなのをつけてた。 私の20歳ぐらいの時の手帳だった。 まだ、母ともそんなに仲違いしてない頃のものかな。 てっきり、手帳類は全部、持ち出したと思っていたのに!
結婚を約束していた彼氏と別れ、その寂しさや悲しさを何とか乗り越えようとして書いた文字とか、最近、気になる人がいるとか、そんなこんなを書いた、今となっては恥ずかしい内容の文字列!
そんな私の文字の空いているスペースに、母の文字がギッシリ! しかも、ご丁寧に私の文字には、○○の分とわかるように私の名前が書かれてあり… しかし、亡くなる前に書かれていた内容は、何一つ私のことも、一緒に住んでいた妹のことも、どの家族のことも何も書かれていなかった。 狂信的な宗教上の言葉とか、愚痴や批判や、相変わらずね、この期に及んで何にも変わっていないのねという内容ばかりでした。
ほんと可哀想な人。 現実を見れない人。 ○○の分と書くだけで精一杯だったんでしょうね。 10年以上、断絶していた娘のこと。
そして、もう一つ衝撃だったのは、妹が残したPC。 もういらないから持って行ってもいいよと言われていて、起動してみたらメールなんぞ見放題じゃないの! せめて、消しとけよと思ったんだけど、開けて見てみたら(一応、人に譲ろうと思ってるから消しとかないと)、性的虐待を受けてたと告白した文章とか、私が幸せの絶頂でうつ病になったとか(結婚してから、うつ病になったからね、でも事実は違うし、当時、私は元家族みんなから振り回されるような生活をしていた訳だし、自分自身、看護学校の実習とか大変な最中!)、ほんと自己中な!
それぞれが、自分が可愛く、自分だけが正しく、自分だけが全てを把握してるかのような、そんな家族の中で、私は疲れ果ててしまったのよ。 相手への思いやりや優しさの欠片もなく、ただただ愚痴と批判、そんなことを繰り返すだけの家族。
家族間で飛び交う『キチガイ、ツンボ、メクラ』という言葉、主に使っていたのは母だけど。 私はその同類になるのが嫌で、一時期から母の罵倒にも反応しなくなり、ただ将来だけを見据え、目標に向かって邁進していた頃、母から刃物で刺された!
『オマエは一家の癌だ、一家の恥さらしだ、第六天の魔王だ』 勝手に言っとけよと、心の中で聞き流しながら、常識的に生きてきた私。 何を言われる筋合いもないよ。 悔いもないよ。
あなたは立派に私に、その生き様を見せつけてくれました。 末期癌で全身転移して、地獄の痛みに苦しみながら、愚痴と批判を決して止めないで、誰に優しい言葉も感謝の言葉もかけることなく、ダニやノミやゴキブリの這い回るようなゴミ屋敷の中で、現実を直視できないまま死んでいった人生。
ある意味、悔いないでしょう? 生きてきたように死ねたのだから。
2010年10月31日(日)
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