Comes Tomorrow
ナウシカ



 ショック

昨日、娘の友達のお母さんが亡くなった。
1年生の頃から4年間クラスが一緒で、スイミング、習字も同じところに通っていて、娘と一番仲良い友達。
家も行き来してたし、私自身もお母さん達の中で一番近しい人だった。
子育ての愚痴や生活のこと、社会不安に至るまで、いろんな話をしたこともある。

スキー、スノボーもする人で、いつか家族ぐるみで一緒に行きましょう、なんてことも話していた。
昨年は私が入院してしまったので叶わず、来シーズンは行けるかなぁ〜なんて考えていたところだったのに…

いつも朗らかに元気にしてはる印象があって、その人がいるだけで周りがパーっと明るくなるような人でした。
授業参観では一番目立ってましたね、子どももお母さんも。
『ママ〜』 『○○○〜』って名前を呼び合ったりして。

でも、ずっと働きづめの人で、ちょっと心配してたんですよね〜
私よりもいくつか年上っぽかったし、お元気にされてるとはいえ話を聞いてると、相当しんどそうだったし。

持病があるなんてのは聞いたことなかったけど、ナースの勘でしょうか?
どこか悪いのかな?というのは思ってました。
直接は聞けなかったけど…

私が勤める病院に入院したと聞いたのが3日前で、体調が悪くて入院したと、子どもを介して知りました。
他の人には内緒ということで、私だけが入院のことを知っていました。
たぶん、私の勤務先だから教えてくれたんかな。

翌日は仕事休みだったので、昨日出勤して仕事帰りにお見舞いしようと病室を訪れました。
聞いていた病室に名前はなく、スタッフに聞くと『帰られました…』と。
『退院されたんですか?』 『はい…』

こんなに早く退院できたんだったら、大したことなかったんだ、良かったぁ〜と思って帰ろうとしたら…
『…退院といっても、死亡退院なんですけどね…ついさっき寝台車で帰られました…』

思いもしない言葉に、えぇ〜なんで、えぇ〜ウソでしょ!?
頭の中がグルグルでした。
それと同時に彼女の娘さんのことが浮かび、どれだけ泣き叫んで悲しんだことだろう、彼女もどれだけ無念だったことだろう、かけがえのない一人娘を残して、どれだけ悔しかったことだろう、そう思うと涙が止まりません…
ついこの間まで元気に笑っていた人が…

学校では、もうすぐ授業参観があります。
娘に聞くところによると、2分の1成人式といって、それぞれ幼い頃の写真を持ち寄り、どんな風に親に育てられたか、子育てでどんなことに苦労したかなどを親から聴取して、それをまとめたものを発表するという授業をする予定だったとか。

きっともう準備できていたでしょう。
きっと楽しみにしていたことでしょう。
こうなってしまっては、彼女(娘さん)にはあまりにも辛すぎる話です…

うちの娘曰く、今朝、担任の先生からクラス全員に、彼女のお母さんが亡くなった話があったようで、先生も泣きながら皆に報告していたそうです。
そして、授業参観の件も、お母さんを亡くしたばかりの彼女にはあまりにも可哀想すぎる内容なので、娘のクラスだけ、別の授業に差し替え、2分の1成人式は各自が家で発表するということになったそうで。

そうよね〜私もその辺を心配してて、どうするのかと案じていたから、先生のご配慮にほっと安心しました。
明日はお通夜で、家族4人でお別れをしてきます。
一番心配なのは娘さんのことだけど、できる限りのことはしてあげたいと思います。

バレンタインチョコを今年も一緒に、うちで作る予定にしていたけど大丈夫かな?
うちの娘には、『一緒に作ろうって誘ってあげや。もし行けないと言ったら、無理して誘わんでいいで。優しくしてあげや』と言いました。
うちの娘も、『うみも泣きそうや…』と言ってました。

悲しいけど、寂しいけど、彼女にはお母さんの魂は空気に溶け込んで、いつもあなたの側で見守っていてくれるよと伝えたいと思います。


2010年02月06日(土)
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