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■ 高齢者介護、「家族はくせ者」
CBニュースより http://www.excite.co.jp/News/society/20080729/Cabrain_17384.html
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「家族はくせ者。要介護の人を優先せずに自分を優先するので、『本人第一主義』でいくべきだ」―。 今後の介護制度の在り方を検討する厚生労働省の審議会で、高齢者の家族ができるような介護サービスも介護保険でカバーしている現行制度の見直しを求める意見が出た。 また、「高齢者本人ができることは本人にさせるべき」との厳しい指摘もあった。(新井裕充)
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まぁまぁ尤もらしい言い分だけどね、現場をちゃんと見て言ってる? 一部だけ見て、全部一括りに言ってない?
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初会合で、舛添厚労相は「介護の現場の方々がみんなから尊敬され、『今は苦しいが、必ず明るい未来がある』と思えるような長期的なビジョン」を策定する必要性を述べ、「介護の現場の方々」を強調した。 しかし、「安心と希望」の対象として考えられる「本人」「家族」「介護現場で働く人」「介護事業者」などのうち、どこまでを含めるべきかについては議論がある。
初会合では、介護サービスの範囲を限定する方向に議論を誘導する委員間の“連係プレー”がさえており、介護費の抑制を目指す老健局の思惑通りに進んだ。 同会議のメンバー構成などを考えると、「シナリオは既に見えている」というべきかもしれない。 「介護人材の確保にかかわる介護報酬は上げる。 しかし、介護サービスの範囲は限定する」というシナリオだ。
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介護サービスの範囲ね〜 訪問看護をしてる時、高齢の1人暮らしのお宅で、介護ヘルパーが切れた電球(蛍光灯など)を交換してくれない、衣替えしたいのに、それはできないと言われるなどと、実際に困っている方のお話を聞きました。
つまり介護サービスの一環に、電球の交換とか衣替えまでは入ってないというわけ。 まぁ〜家族が同居なら、それぐらいは家族がしなさいよ〜だけど、1人暮らしだよ、なんで出来ないの?と疑問でした。
私はあまり介護の点数云々、介護内容まで詳しくは知らないけど、でも実際にそういう話を聞くと、もっと臨機応変にできないかって思いました。 してる介護事業所もありましたが、指導の下、一貫して細かく出来る出来ないを分けてサービスしてるところもありました。
そういう制約をもし国が決めるなら、現場のレベル無視して一律に決めないでもらいたいけどね。
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■「老いて要求度が高まる」 同会議の意見交換で、鳥羽研二委員(杏林大医学部教授)は「誰のための安心と希望か」と問題提起。 「わたしは介護を受ける人や、その家族が対象になると思う」と述べたが、袖井孝子委員(お茶の水女子大名誉教授)が、これにかみ付いた。 「家族はくせ者で、介護される人と家族(の利益)は一致しない。『安心と希望』は本人を第一に考えてほしい。 わたしの親は施設(介護)だったが、本音を言えば(わたしも)自分勝手なところがあった。 『どちらを取るか』というとき、要介護の人を優先せずに自分を優先するので、やはり『本人第一主義』でいくべきだ」
さらに、村田幸子委員(福祉ジャーナリスト)が厳しい指摘をした。 「介護される人たちを見ていると、『できないからしてくれ。もっとサービスしてください』という実態がある。 老いて暮らしにくさが増えるにつれ、要求度が高まってくる。 介護というと、『気の毒だから、あれもこれもしてあげよう』という方向に流れがちだが、『できることは自分でやる』という意識の醸成が必要だ」
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これも正論に聞こえるけど、本人第一主義と言いますが、その本人を支え介護する家族も同等の当事者じゃないかと、私は思うんですが。
介護される人にも生活があり、介護する家族にも生活があるわけで、お金が天から降ってくるわけでもなく、働いて稼いで食べていかなくてはいけないわけで、その中での生活としての介護があるわけで、そんな介護される側の本人だけを切り離して本人第一主義を掲げるなんて、ナンセンスじゃありません?
なんのための介護制度だったんでしょうか? ただ単に国の財政出費を少しでも減らしたい口実なんじゃないの? 自分たちは天下りだの、不正請求で得た臨時収入などで暮らしているクセに! それも税金なんだけど。
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■「介護費の増加は負の要因か」 介護サービスの範囲を限定する意見に対し、医療や介護の現場から介護費の抑制に反対する意見もある。 北海道の特別養護老人ホーム「帯広けいせい苑」施設長の村上勝彦委員は「先に財源を固定して高齢者の介護を考えると、現在の利用者が『安心と希望』を持てない。国民は“最後のセーフティーネット”を欲している」と述べた。
また、認知症など高齢者に多い疾患の治療や予防(老年医学)を専門とする鳥羽委員は、経済学の視点を強調する駒村委員に対し、「介護費の増加は、負の要因としてしかとらえられないのか。自動車の売り上げが上がるように、内需型の産業のように考えられないのか」と反論。「介護ビジョン」の策定に向けて次のように訴えた。 「首都圏を中心とした療養型病床の削減が、今後の高齢化のスピードに合っているのか。特別養護老人ホームをはじめとする施設介護を必要とする高齢者の数など、需要を調査してもらいたい。在宅を中心としたケアがいいのは分かっているが、それを支える人材やシステムが育っているかを考えた上で決めてもらいたい」
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そうだそうだ、全くその通りだ! イルミネーションだ、ミュージアムだ、花火大会だ、そんなことには金を惜しまないのに、人の命と生活に関わる介護の金は勿体ないってか! なんじゃそりゃ!
2008年07月29日(火)
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