こ
れ
は
彼
女
の
墓
標
、
彼
女
の
遺
書
。
遺書と屍
羽月
MAIL
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2009年01月31日(土) ■ |
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なんだか、色々呆気なくて、ぽんやり。 わたしとしては結構、決意したつもりだったんだけど。 AM4:00のメールにおいおい誰だよこんな夜中に、とこっちもまた非常識にAM4:30に返してみたら、あの子でありました、と。 あっけな。世界狭っ。 でもまあそんなもんか。 とんとん拍子に次の日会おうぜって話になった。
なんだろ。なんなのかな。 かわんないものはないし、わたしはずっと変わりたいと思ってるし、成長するのはわるいことではない。 もやもやするのはばかなわたしのきもち。 あの子はやっぱり、わたしにはわかんない場所にいた。 こっちには帰ってこないだろうなって、思ってる気持ちもかわんない。
どれだけ痛い思いをしてもかわらないのなら、それはもう彼女の根本なんだって思う。どうやっても変わらない。 根っこは変えられない。 君は、そういう男が好きなんだよ。どうしようもなくて、女癖も悪くって、定職には就かなくて。でもきみにはやさしい。やさしいことばで、嘘なのかほんとなのかよくわかんないことばをはなす。 安いプレゼントと安い言葉。きみはそれだけでしあわせ。 きみがそうしたいなら、そうすべきなんだろうなあ。きっと。 前も泣いたのに。悲しんだのに。怒ったのに。憎んだのに。 つよいひとだね、ほんとうに。
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雨の夜に立ち尽くす。 行く道も、帰る道もわからない、迷子のまま。 立ち尽くす。 しずくが涙のように零れ落ち、水溜りに跳ねた。
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2009年01月16日(金) ■ |
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自分の 無計画な嘘に どうしようもなく打ちのめされた 報いは必ず返る 容を変え 姿を変え 報いは必ずどこかへ返る
まだ まだ来るはずだ この程度じゃ終わらないはずだ きっともっとわたしを打ちのめす そのときがまだ 来る
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2009年01月13日(火) ■ |
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ずっと前に、会わない約束をした人がいます。 わたしはとても臆病で、弱虫で、怖がりだったから、徹底的に逃げました。 その頃のわたしはまだとても幼く、かと言って今がそれほど大人であるわけもありませんが、無知でした。 傷つけるしか、助かる方法を知らなかった。
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言葉は正しく伝わらない。熱源がなければ言葉なんてただの文字の羅列にしかならない。 温度があってはじめて、ことばはことばになる。 でも、それでもだめ。まだたりない。 人の心を覗けるわけではないから、言葉はやっぱり正しく伝わらない。 わたしたちは言葉が通じたような気持ちになっているだけ。 わたしは言葉をきちんと伝えたような気になって、相手は言葉をきちんと受け取ってもらえた気になる。 だから、いつまでたってもかみあわない。
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助かる方法をずっと探している。乞えばいいのだろうか。縋ればいいのだろうか。哀れなほど、許してくださいと嘆けばいいのだろうか。 でもだめだ。それじゃ、ただの自己満足で、他人の迷惑。 泣いても、怒っても、誰か助けてよって叫んでも。たぶん、わたしはたすからない。 憎んでも恨んでも、ただしいせかいは何一つ変わってはくれなかった。 だから、愛そうと思う。 朝の光も、冷たい風も、夕焼けの色も、月明かりも、一呼吸ですらも、何もかも、愛そうと思う。 できるところから、たったひとつずつからでいい、ゆっくりと。 なにかひとつから、ゆっくりと、愛そうと思う。
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みていないならもう意味なんかないけど、ひとことだけ。 ばいばい、またね。
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