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遺書と屍
羽月
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2009年03月29日(日)


*さよならのやくそく

さよならのやくそくをするよ
いつかの季節 いつかの時間 それはきっととても唐突にやってくるものだから
さよなら
さよなら
急に会えなくなって ごめん
手をつなげなくて ごめん
話を聞けなくて ごめん
ゆるさなくて、いいよ。

身勝手で ごめん
大好きで ごめん
ばいばい、さよなら。
いつか来る別れのために、
その時に苦しくないように、
いつでも息が出来るように、
遠くで 遠くで いつまでも いつまでも
手を振るよ ばいばい



2009年03月03日(火)



こころを圧迫する、重責とか、色々。
ほんとうは、そんなの、無いの。
知ってるよ。
そんなもの、無いの。

締め付けられるみたいな、痛みとか。
そういうの、全部。自分のせいなの。
誰かのせいとかじゃない。
もう言い訳はできない。
いつも、誰かのせいにしてきた気がするけど、そんなんじゃなかったの。
ぜんぶ、自分がやってきたことの報いなの。
今日するのは苦しい。
でも、明日はもっと苦しい。
明後日は、もっともっと苦しい。
ぜんぶ、報いなの。自分のやってきたことの、結果なの。
因果応報は、絶対だよ。絶対来るよ。
怠惰の報いは、人を傷つけた報いは、無関心の報いは、必ず来るの。
自分のせいなの、ぜんぶ。ぜんぶ。ぜんぶ。
知らないふりして、笑って、笑って誤魔化して、
その報いが、来るよ。来るよ。
今日出来なかったから明日にしようって? 明日に回そうって?
そんなの無理だったって言ってるじゃん、出来なかったって言ってるじゃん、
明日はもっとやりたくなくなる、そうやって、殻にこもって、身動き、できなくなった。

全部報いなの。自分のせいなの。
もっと苦しくなる。つらくなる。
わかってることが、くるしい。

*

 とけあうことができないとしりながら
 いつかはできるといっていたの
 うそばかりのそれはくさっておちた
 したいのような赤だった

 にぎりしめたてをはなすのはこわくて
 つないでいたからくさっておちた
 すきまのないようにあわされた
 じぶんじしんのうでだった

 きりおとすのも
 はなすのも
 ねつをもちはじめた自己愛も
 あさましくすがりながらだきしめていたかった
 いつかみた空も
 いつかみる道もいらないからと
 懇願よりもふかくいのった

 だけど
 だけど ああ!

 腐り落ちた腕の代わりに残された足が哂う
 「行かなくちゃ」
 止める間もなく駆け出した、「行かなくちゃ!」
 腕がなくても
 羽がなくても
 ここにたったひとりだって解っても
 泣きながらそうやって行くんだって
 わからなくても走るって
 座り込んだ絶望も
 虚無の色をした雨も
 約束を土に埋めて走る、何かを見つけるためじゃなくて、何のためにでもなく




2009年03月01日(日)



何て言うか、ね。
自分がそこまでショックを受けると思わなかったって言うか、・・・ショックだった自分にびっくりしたって言うのが、本音なんだと思う。
彼女は本当は最初っから来る気なんかなかったんだな、とか。
だったら初めから言って欲しかったなあ、とか。
ただ、それだけ。
たぶん、それだけ。

うらぎられたとか、思ってるよ。
こどもみたいな感情で、思ってるよ。
うそつきって、さけんでるよ。
でも、もう表には出せない。
ばかみたいに泣き喚いて、こまらせることなんかできない。

だって、わたしも嘘をつくもの。
だって、わたしもみんなにいい顔したいもの。
気持ちを、わかってしまうもの。

そんなの、本当は彼女の気持ちなんかじゃないのかもね。
もしかしたらただ嫌われてるだけかもね。
でもいいよ、わたしがそう思ってる限りそれはほんとうのことだから。
ごめんね。
自分勝手でごめんね。