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HELEN&HEAVEN
Helen
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2002年11月25日(月)
お葬式


京都駅南側にある葬祭センターに着いたのは、午後12時過ぎ。

前の晩に、M下ヲジから「明日の葬儀は、1PMからです!」と留守電が入っていた。

かなり混乱していたファ○マさんは、

お通夜を 「2〜3PM」× → 「7PM」○

葬儀も  「2〜3PM」× → 「1〜2PM」○

と、ウソばっかり伝えていた。びゃははは (≧ω≦)b

まったく急だったため、前日、とりだした喪服はシワシワだった。

丁寧にアイロンをあて、シワを伸ばして満足し、いざ、出発の段になってコートを用意していなかったことに気づく。ミチミチに詰まったコート類のハンガーから取り出した黒コートは、やはり、シワシワだった。(>y<) ぶっ!?

もう、ええわい。今日は、暖かいからコート無しで行こう。

現地に到着して、エスカレーターで4Fまで上がると、受付の前に、前出の故人弟さんが居た。
葬儀の担当者に「親族です。」と紹介してくれたため、すんなり、控え室まで辿りつけた。

扉を開けると、ファ○マさんと、病院で無くなった旦那さんに付き添って家まで一緒に来てくれていた故人の姪っ子さんと、故人弟の奥さんと、あと、おばあちゃんがもう一人・・・。

葬儀に列席する身内はそれだけであります。
故人は、兄弟でさえも神経を使う人で、日本にはお友達は殆ど居なかったらしい。

故人が名義を貸していた会社の社長と、私たち会社の人間(退職者2名、現職者2名)の十数人の葬儀は、とても閑散としていた。

そろそろ、お坊さんの読経が始まると言うときに、

見たことのあるMハゲが『ざーます夫人のような黒縁メガネ』をかけて息せき切ってやってきた。

(゜▽゜;) ツネヒコだ!!

そう言えば、今朝、やっと連絡のついたO戸ちゃんに、「ファ○マさんの意向やで、我々の会社関連の人には内緒にしたってや。」と念押ししたら、

O戸ちゃんは、「え?いやぁ、それは、もう、 (’▽‘;;)はにゃふにゃ。」と、

わけのわからん返答をしていた。

M下ヲジも言ってたけど、「会社から香典でもむしったろうかと思ったけれど、それもムナシイしな。」そう、実の無いお焼香に来て貰ったってしかたない。

幾度と無く訴えても、ファ○マさんの窮地を無視していたくせに、若いから好きなんだか、おだてが上手だから好きなんだか、とにかくナ○ちゃんのウソ八百を信じて、ファ○マさんをいびり退職に追い込んだナ○ちゃんの方向にしか向かない社長に何をして貰っても、ファ○マさんが嬉しいはずがない。

ただ、ツネヒコが来てくれたのは、嬉しくて、「涙がポロりんと出た。」とファ○マさんは、あとでこっそり言っていたので、それはそれで良かったんでしょう。
ツネヒコは、イヤミのない表裏の無い人ですから。

受付で、ツネヒコに

私:「あんた!誰に(葬儀のこと)聞いたん?」と詰問すると、

つ:「え?( ̄ェ ̄;) O戸さんですけど。。。」

私:「他の誰にも口外してないやろうなぁ。ウラっ! (ー_ー#)」

つ:「はい!誰にも言うてません!!」

隣で、聞いていた故人の姪っ子さんは、笑っていた。

いかん・いかん!!つい、いつもの巻き舌が出ちゃったよ。ヾ(´▽`;)ゝ エヘヘ

姪っ子さんは「できるだけ、ファ○マさんにお金を残したいのよ。だから、香典返ししないで、今、半額返して行こうと思ってるんだけど・・・。」

受付を始める前、仰いましたが、

私は「ファ○マさんが退職される時、実は、送別会もしてあげられなかったし、お餞別も渡して無いんです。お父さん(亡き旦那さん)のご病気が落ち着かれてから、何かしようと思っていたから、半額返しは要らないです!」と応えました。

送別会をしようとしたら、ファ○マさんが、「自分で費用を持ちたい。」と駄々をこねたこと。「日本の風習に反する。」と説明したことも付け加えておきました。

さて、故人の前妻の子のうち、アフリカのタンザニアに嫁に行った娘は仕方無しとして、大阪に居る息子がなかなか来ない。

前日の夜に連絡に取るのも深夜になってからやっと電話が通じた。(フリーターをしている。)

この息子は、ファ○マさん曰く、“ぐずん坊”らしく、話しがロジックで堂々巡りをして、辛気くさいことこの上ないらしい。

前日の夜も、電話での会話を聞くとも無しに聞いていると、やれ、「お父さんの対応に傷ついている。」だの「行けたら行きます。」だの、女々しいことこの上ない。

業を煮やした故人弟が「男やったらしゃきっとせんかい!!」と何度も電話口で怒鳴った。故人の口癖でもあったらしい。。。

獅子が千尋の谷に我が子を突き落とすが如くの親の愛を、後妻(ファ○マさん)に奪われたとひがんでいたためらしいが・・・。
半分は当たっていると私は秘かに思う。

さて、葬儀では「できるだけお金をかけずにファ○マさんに残してやりたい。」という故人姪っ子さんの意向により、受付や写真撮影等のサービス等を断ったため、

M下ヲジが「しまったなぁ!やっぱ、カメラ持ってくるんだった!」としきりに後悔していた。

亡くなった当日、駆けつけるタクシーの中で、Mヲジが「写真撮影とかどうするんやろう?俺の持って行こうか?」とか言っていたが、私が、「いやぁ、葬祭場で全部してくれるんでない?」と言って断ったため責任を感じるなぁ。

きわどく、親族のばあちゃんの持っていたバカちょんを借りて、バシャバシャ撮りまくった。前日、「明日は婚礼でスピーチせんならんのよ!」と帰って行った九州の姪っ子さんや来ることの出来なかった親族に送りたいらしい。

献花の時の故人のお口には立派な入れ歯がにょっきりと出て、笑っているようだった。
ファ○マさんが、「おとうさんの好きな、飴チャンやで〜。沢山持って行き〜。」と飴を数個、バラバラと顔の周りにかけていたのが涙を誘った。

式が終わり、お山へお骨を焼いて貰って戻ってくるまで、違う部屋での荷物の見張り番を頼まれた。

そこは、骨が帰ってきて読経するための部屋らしかったが、空調がドライと冷房しか効かない。
少しの間、一緒に残ってくれたM下ヲジとつねちゃんが色々触ってくれたが、寒いままだ。死体が腐るといけないから暖房を入れられないようにしてるのかなぁ。

やってきた会館の女性にも尋ねたが、要領を得ずに、「下で聞いてきます。」と30分ほど、そのまま、放置された。

部屋を暖めておけとまでは言わないが、こんな真冬に極寒のサービスをすることはなかろう?だんだんと、腹が立ってきた。

その次に、「衣類の忘れ物です。」と控え室から持ってきてくれた女の子に、

「あのねぇ、暖房が入らなくてねぇ、“ちょっと、聞いてきます”って言って出ていったきりなのよ!風邪引くよ!いつになったら治してくれるのよ?アンケートに文句書くよ?!」そう、訴えると、

下ぶくれのどちらかというと結婚式場に向いているお多福顔の女の子は、私の責任と違います!と言いたげな顔で、「ムッ!」と出ていってしまった。

早速、違う黒服がやってきて、速攻で直してくれた。

それでも20〜30名ぐらい収容できそうなリノリウムの床の部屋は、温度を最強の30℃にしてもなかなか暖まらない。

そのうち、M下ヲジが「会社の現場の槽の電源を入れないといけないから。」と、子供を迎えに行かないといけないツネヒコと帰っていってしまった。

疲れと少し効いてきた暖房とで、うとうとしていたがラップ音が煩いのでそうそう居眠りもしていられない。

ドアが控えめにノックされ、「失礼します。」とぶっちょう面の先ほどのお多福がお供えのごはんを持ってやってきて、むっつりしたままでていった。

またしばらくすると、少し斜視がかかった笑顔のオバハンがお茶を3つ持ってやってきたが、2人は帰ってしまったし、

「おトイレが近くなるから要りません。」と、お断りした。オバチャン悪いねぇ、お金の管理もせねばならなかったものですから。

4時を少しまわったところで、お骨が帰ってきた。
ファ○マさんに断って帰宅の途についた。
1週間ほど、親戚のバアサンを借りるそうだ。
あとの1週間はぼちぼち泊まりに行かないとしゃあないな。σ(⌒▽⌒;)

義理の息子は、2時の出棺後に到着して慌ててタクシーで、焼き場まで来てくれたらしい。
お棺がすでに、釜に入った後なので、死に顔を見ることは出来なかったが、お骨は一緒に拾ってくれたらしい。
だいじょうぶ、献花の時の写真は2枚ほど撮ってある。あとは、現像の無事を祈るだけです。


未だ誰も出社して来ぬ、今朝早く、会社に着いて、M下ヲジ挨拶しあった。

私がM下ヲジに「しかし、何ねぇ。あそこの○益社の葬祭センターってサービス悪いねぇ。女の子は、ブサイクで愛想悪いし、黒服も横着やし。(`_′)ブッブー」と文句を言うと、

M下ヲジは言った。「袖の下渡してへんやろう?ちょっと包んでやらんと!態度がゴロっと変わるのに!」

\(°o°;)/ あちゃー、忘れてた!!

日本の風習をしらないファ○マさんはもとより、正真正銘の『ケチ』の姪っ子さんは、確実に渡してないだろう。(≧∇≦)/ ハハハ

何か一つしたら何か忘れる。

実は、昨日も、お数珠を忘れてサ、慌てて一番最初に焼香を済ませた元会社に居たおばちゃんに借りたサー。

とにもかくにも無事、お葬式は済みました。





2002年11月23日(土)
てんやわんや。

夕べは終業後5時過ぎに、M下オジと近所のタクシー会社で待ち合わせて、ファ○マさんの公団へ向かった。

その公団は京都でも有名なマンモス公団で、同じような建物が幾重にも林立している。
酔っぱらって帰宅すると、余所の部屋に間違えて入ってしまうという逸話もめづらしくない。

タクシー運転手もぐるぐる・・・

一旦降りて、ファ○さんに電話をしたが、やはり説明があやしくて、「あっち」とか「こっち」とか彼女だけが解る日本語で説明をしてくれる。。。
キツネかたぬきにバカされたみたいに同じような棟のなかをぐるぐる探し回り、やっと目的の12棟を見つける。

エレベーターで上がるが、ヘンな作りだね、1F,4F,7Fしか止まらない。最上階8Fのファ○マさんの部屋までは、7Fから階段であります。

扉を開けると、顔色を失って眼窩のくぼんだファ○マさんが心細げに出迎えてくれた。

初めて見る噂の『超・偏屈』の旦那さんの死に顔は想像以上に、安らかでつるつるで美しかった。ファ○マさん曰く、「一番上等なビタミン点滴をずーっとして貰っていた。」鼻筋の通った男前であります。

M下オジはしばらくして帰ったが、枕元には葬儀屋が用意した簡素な線香と水、白ご飯、シキミのセットしかない・・・。

私の亡父が亡くなった時は、えーとえーと、私が中学生の頃だからあまり憶えていない・・・確か、蚊取り線香みたいにまん丸の長いお線香を一晩たやさずに、枕元か胸元には守り刀なんかがあったはず・・。

おかん!(私の)おかんに聞こう。
しかし、何度電話しても通じず・・・。

私:「うちとこの母親は出たら鉄砲玉みたいなもので戻ってきません。」

ファ○マさん:「そしたら、私と一緒やね。」

私:「そう、顔も似てる。」(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

もうすぐ、隣の県から亡くなった旦那さんの弟さんが来てくれるらしい・・・

“仕出し”でも取りましょうということになったけど、なにせ、出前すら取ったことがないからわからないらしい・・。(総て夫婦二人でまかなってきた。)

たまたま、私の携帯に登録していた以前アルバイトに来ていた同じ団地の男の子がつかまって、弁当専門店を教えて貰う。

さて、そうこうしているうちに、やっと私の母に電話がつながった。

小刀が無かったら、カミソリと、あと三途の川を渡るための“小銭”を用意して、そして、個人の好物(お酒やタバコ)果物、高野豆腐と椎茸を炊いたものとか・・・
仏壇の扉は閉めておくこと・・・。

私:「後は何が要るやろう?韓国の風習はわからん。」と、電話口で言っていると、ファ○マさんが、「韓国ちかうデ、ニオン(日本)やデ。」

私:「え?ほんま?そりゃ失礼いたしました。」

実は、M下オジを始め私や会社の人間は、あやしいファ○マさんの説明により、旦那さんは韓国人だと思っていた。

よくよく、聞いてみると、終戦まで(旦那さん中学生の頃)韓国で育った、れっきとした日本人(しかも会津磐梯山は白虎隊の末裔)らしい。

だけど、亡き旦那さんはとても楽しい幼少時を過ごしたようで、ハングル語を勉強しては、韓国を訪れていたらしい・・・。

さて、ファ○マさんが電話での応答を元に、必要な物を用意しているのをふとみたら、手に“T字カミソリ”を持っている。v(≧д≦)vヒェ〜

「ファ○マさん、そりゃなんぼなんでもアカンでぇ。小刀か、さらぴんの小さな包丁ありますか?」

ごそごそ探していたら、やっと普通のカミソリが出てきた。

小銭や仕出しの弁当、そして酒もタバコもやらない故人が最後までねぶりたいと駄々をこねていたあめ玉を供えた。

そのうち、やっと故人の弟さんが到着。
故人76歳・・・、弟さん71歳。

私の顔を見て、びっくりしていた。

後で、「あなたは、どこで生まれたの?」と聞かれた。σ(⌒▽⌒;)

私:「ええと、京都市内ですけど・・・。(._.?) ン?」

故人弟:「そう、それでもう、日本人になったの?」

どうやら、ファ○マさんの親族と思っていたらしい・・・。
ヾ(ーー ) オイオイ

次の日の朝、(つまり今朝)も、「あなたもインドネシアなの?」と聞かれましたから。(爆)

中国人に間違われることは多けれど、インドネシア人に間違われたことは初めてだ。

さて、夕べは、最初、故人の部屋で私とファ○マさんが・・・、
別の部屋で故人の弟夫妻が寝る手はずになっていたが、故人の弟しかこなかったため、結局、仏様と弟さんが隣同士で寝て、

私とファ○マさんが別の部屋で寝ることになった。

最初に、「お父さん(亡き旦那さん)の側で寝ることになりますが、良いですか?」とファ○マさんに尋ねられた時は、別に断る理由もなかった。

老人臭だか、死臭だか多少は匂うが寝てしまったら、関係ないでしょう。
いづれは、自分も死ぬんだし。
だけど、死体が傷むため暖房がきかせられない凍えそうな部屋は辛かったな。
お尻やお腹が痛くなってくるねん。(/_;)

故人の弟さんは、大酒のみだが乱れることなく面白いお話しを沢山聞かせてくださった。同じ話しを3度はされるので、
半分居眠りしながら、夜中の2時まで話しを聞いた。

ファ○マさんの亡き旦那さんが飲み残したデバス(あまり常用が過ぎると、痴呆の原因になると最近話題になった睡眠剤)が台所にあったので、「ファ○マさん、貰うで。」と断って飲んで、がーっと寝た。
余所ではあまり寝られないたちです。

それでも、朝、6時過ぎに目が覚めた。

ファ○マさんは、早くからコマねずみみたいに働いている。

彼女は、じっとしていられない性分で、なんだか落ち着かないが、動くと邪魔なるので、ぼーっと見ている。

そのうち、故人の弟さんが起き出して、午前中には、故人の姪っ子さんが九州から到着・・・。

そして、午後からは、タクシーを呼んで貰って私は出社した。
もっとも私の仕事は休日出勤の伝票発行だけなので、問題は無い。

今夜のお通夜は人手が足りているそうなので、私は、明日のお葬式を手伝うことにする。

ちびっと疲れましたが、ファ○マさんには通訳が要りますσ(⌒▽⌒;)ので、それはそれで役にたったのだろうと思っています。





2002年11月22日(金)
来るときが来た。

たまに、退職したインドネシア人のファ○マさんから、旦那さんの病状報告の電話が会社へあった。

この頃、ヒマな経理兄は、テレクラダッシュで電話を奪ってしまうのであるが(笑)、なぜか、ファ○マさんからの電話は、奪われたことはない・・・。

旦那さんは、意識が戻ってきたけれど、点滴だけで持ち長らえていた。

時々の、ファ○マさんからの電話は、意外と気丈な声なので少し安心していたが、

夕べから、なんかぞわぞわと胸騒ぎがしていた。

気になって、気になって、何度か電話したけれど、留守電ばかり・・・。

そう言えば、この間の電話の時も、「朝から晩まで病院でつきそってて、今、ちょっと家の用事をしに帰ってきたところ・・。」ってファ○マさんは言ってたけな・・・。

あまりしつこくするのも、なんだと思って、夕べの留守電にはメッセージは残さなかった。

今朝は、思い切って、「用事はないけれど、ちょっと気になって電話してみました。また、落ち着いたら電話くださいね。」とメッセージを残してみた。

先ほど、電話がありました。

ファ○マさん曰く、「私はもう、会社を辞めた人間なので、M下さん以外には口外しないでください。今日、明け方、すーっと静かに息を引き取りました。今、病院から連れて帰ってきたところ・・・。」

頭が真っ白になって、言葉が見つからない。

私:「どうしよう。ええと、何かお手伝いできることはありませんか。」

月並みだ。

彼女は、「そうね、どうしよう。ええと、今日は、何もない、明日、お通夜。
お葬式の場所は・・・。」

日本語がいつも以上に、混乱している。

実に女性的な経理兄が、聞き耳を立てている。
すぐさま、電話の子機を持って給湯室に移動・・・。

亡くなった旦那さんの親戚と名乗る女性と電話をかわってもらってお話しした。

私:「あのう、お手伝いしたいんですけど。」

親戚さん:「とりあえず、(ファ○マが)すごく心細がっています。私も、実はこれから仕事に行かなければならないのです。」

私:「それなら、私、5時に仕事を終えたら、すぐにそちらに向かいます。普段着のままですが、良いですか?」

私の日本語もあやしい。。。(汗

親戚さん:「そうしていただけると、すごく助かります。とにかく、不安がっていますので。」

私:「では、ファ○マさんに、その旨よろしくお伝えください。のちほど。」

電話を切ると、すぐさま、M下オジに伝えに行った。

地声のでかいさしもの彼も、顔色を失った。

私:「どうする?一緒に行くかい?」

M下オジ:「おう!」

私:「じゃ、仕事終わったら、こっそりタクシー乗って行こう。誰にも言うたらアカンで。ファ○マさんに口止めされてっから!」


行って何をするでもないけれど、一人より二人より大勢・・・。

今夜は長い夜になりそうだ。





2002年11月19日(火)
心ココに有らず

今日は、午前中にほぼ仕事を済まし、午後から、一生懸命履歴書を書いていた。
(おいおい)

やはり、ワープロ打ちの履歴書は心証が良くないらしいんだな。
コピーしてばらまかれているとか、誠意が伝わらないとか言われている。
なるほど、

でも、文字ってさ、キンチョウすればするほど、ミミズがのたくらないか?

升目の上下のマージンがばらばらだったり、字が右や左に傾いてしまったり・・・。

鉛筆で軽く下書きをして、2,3枚書き損じをしながら、必死で書き上げていた。

熱中のあまり、無言だ。
時々、「あ、また歪みやがったな、きーっ、むかつくぅ。」とか、こぎたない言葉が口の端をついて思わず・知らず飛び出てくる。

今夜、歯医者の帰りに提出するって決めたんだ。
時間が無いのでなりふり構ってられない・・・。

話し相手にもならず、だんだんつまんなくなってきた経理兄が、時々話しかけてくる。

経理兄:「今朝なー、ヤフーのニュースで載ってたんやけど、“焼き芋の歌”って今ヒットしてんねんてー。どんなんかなー?」

このボケっ!!(`□´)  人が運命かけて、履歴書に取り組んでいるのだぞ!

焼き芋ごときで邪魔するなっ!! ← ネット(逆)アイドル心の声

私:「ふうん、スゴイねぇ、どんなんやろねぇ。」・・・話し打ちきり。

まだまだ、残念そうにモゴモゴしている彼。
忙しいねん、ほっといてんか。

夕方、今度は、さる部署の伝票発行をこれまた運送便に間に合わすために、きりきりまいしながら発行していると、

経理兄:「(外国の)映画俳優の○○が亡くなったんやてぇ!!」


焼き芋の歌以来、ぐーで殴ってやりたい衝動を抑えているのだ。

ぐっと我慢して、

私:「あら、そう!たいへんやねぇ。」・・・心ココに有らず。

経理兄は、やはりもの足りなそうにもごもご言うてる。

仕方なし、

私:「あっ、どうしよう。コンピューターの残数が足りないわ。伝票発行できないかも?どうしよう?どうしよう」

わざと、困惑しているフリをする。
ほんとうは、足りないことはないけれど、そこまでしないと、空気を読んでくれないのよ。困ったちゃんなのです。(;-_-) =3 フゥ

そんな中、
退職したインドネシア人から電話があった。

旦那さんのガンは、やはり、かなり進行が進んでいて、もう、気力だけで持っている状態だそうです。

「せっかく手に入れて貰った“メシマコブ”だけど、お水も飲める状態じゃないし。。。」

肺が真っ白になっていると言っていた。
だんだん、衰弱しているとも・・・。

それでも、意外と元気そうな彼女の声を聞いて、すこし安心した。

願わくば、持ち直して欲しかったな。

残念だけれど、これも寿命なんでしょうね。





2002年11月15日(金)
良い歯医者・悪い歯医者

11月の13日に、歯医者のジィちゃん先生に、浮気を叱られながら歯を診て貰った。

翌14日の朝、ジィちゃん先生から会社に電話があった。

ジィちゃん先生:「どうや〜、歯の具合は〜?」

私:「うん、だいぶまし。貰った頓服飲んで、ぐっすり寝た。」

前の日に、私が死にそうな声でヘルプカードを出したので、心配されたんでしょう。優しさに、じぃいいんと来ますな。

さて、その日の午後、給湯室で○理ちゃんとお話ししていた。

私:「新しく開拓した歯医者で治して貰った虫歯がサー、どうも按配が悪くって、調整してもしても痛いねん。やっぱり、元の歯医者へ行って治してもらったんだよう。浮気はしたらイカンねぇ。(´ヘ`;) ハァ」

○理ちゃん:「あの祇園の●●子ちゃん、憶えてるやろ?(○理ちゃんと私の共通の知人)あの子、昔、歯医者の助手のバイトしててんけどな。

“歯医者だけは、よくよく選ばないと、トンでもない治療されるでーえ!”」

●●子ちゃんが、その昔、アルバイトしていた歯医者さんは、とても研究熱心なドクターで腕も宜しく、たいそう繁盛していたそうな。

近隣にも歯医者はある。

その近隣の歯医者さんからは、なぜか、患者さんがぞくぞくと流れてくるそうな。

ドクター:「いくらなんでもオカシイ。君、今、虫歯あるんやったら悪いけど、行って治療して貰ってきてくれないか?」

つまりは、スパイというやつです。(笑)

●●子ちゃんは、さっそく治療に向かい、戻ってきたなり口をこじ開けられ、仮止めをほじられ、検査されたそうだ。

ドクターの所見:「ふむふ〜む。なるほど!まず、滅菌が完全でない。」

滅菌が完全でない適当な治療をすると、1年以内に再び痛みだすことは、ほぼ間違いなし。
また、歯医者へ行く、適当に治療する。また、再び痛み出す、適当に治療する。→歯医者、儲かる。

かぶせも然り。適当なかぶせをする。すぐにとれる。また歯医者へ行く。また、かぶせる。→歯医者、儲かる。

どうも、あそこの歯医者へ行くと結果が芳しくない!と気づいた患者はよそへ流れていく。

我々は、プロではないから、良い歯医者と悪い歯医者の判定がつきにくい。

○理ちゃん曰く、☆ 近所の評判を聞く ☆ 勤め先で通っている人の評判を聞く

☆ 本当に真摯な治療をするとなると、滅菌やかぶせの高さ調整等、時間がかかるものだから、短時間で済むような治療をする歯医者は、眉唾である


・・・ということです。

おかげさまで、私の歯は、ほとんど痛まなくなった。

明日も行きます、ごきげんよう。





2002年11月14日(木)
遠隔リーディングの結果

この頃、○理ちゃんと給湯室で密談する機会が多くなっている。

○理ちゃんから、ご紹介に預かって結果的に『胸苦しさ』から解放されたため、遠隔リーディングの結果を報告せねばならない。(律儀なんです〜。ホホ)
結果は、口で説明するのがもどかしく、プリントアウトしたら8枚くらいあった。

ざっと、抜粋・・・しようと思ったが、どこをどう削って良いものかわからないため、ほとんど、そのまんまです。^^;;
○理ちゃんにも読んで貰った。

あの、“息を吸っても、吸っても苦しかった状態”が、今はすっかり平常に戻り、ウソのようです。
「病は気から」・・・それでも良いです。治っちゃったから♪
ご参考までに、どうぞ。↓

●リーディング

あなたの現在のオーラの状態を見ていくと、前面に複雑な流れのエネルギーがあるのがわかります。下から一旦胸の右脇を通ってさらにぐっと胸を抱え込むようにハートの中に入っていこうとする、通常の逆のエネルギーラインです。
あなたの現在の胸の痛みは、この流れによって、あなた本来のハートのエネルギーの流れが妨げられているためのように見えます。

現状の痛みを作り出しているものが現しているのは何かを見ようとすると、
あなたの奥深い魂の想いのようなものが、伝わってきます。それは、このように語りかけています。

「私が伝えたいことは、そうではない。。。
私の想いにきちんと耳を傾けて欲しい。
あなたがたが勝手に思い込んでいることで、私を縛らないで。」と。。。

この言葉は、あなたの前世での出来事の中での言葉のように見えます。
その中で見えてくるのは、前世での髪の長い20代くらいの女性のあなたと、あなたを取り囲んでいる言葉の通じない人達の様子です。
なにか、船で旅行中のあなたのもとにハプニングがあったようで目的とは違う場所に入っていくこととなったあなたの姿が見えます。

まるで、座礁した船から逃れて、そこの港町にたどりついたそのような感じです。見えてくる姿は、波に飲み込まれて、必死の思い出海面を漂っているあなたの姿です。最初は苦しそうに泳いでいましたが力が抜けて、波に乗って、気づいたら、見知らぬ海岸に辿り着いていたそのような感じです。

そこにいる人達からすると、あなたという存在そのものがとても目立つようです。けれども言葉が通じないために、意志の疎通がうまくかみ合わず、大変な思いをしたようです。
周りの人は悪意があるようには見えません。むしろあなたのためを思ってあれこれとおせっかいを焼いてくるように見えるのですがそのことは、あなたにとっては、かなり負担だったようで結局、あなたなりに出した結論は、ここに長居をするのは互いに大変なので多分自分に対しては、好意なのだと思うが、この大変な状況をつづけるよりは自分でなんとかするしかないんだと、一人きりで決断してその場所を去っていった様子が見えてきます。

この出来事は、あなたの中に、どんなに悪意はなくとも、人というものはなかなか思いが通じ合わないこともあるのだということを、刻みました。
この前世では、あなたなりに大変な出来事(座礁した船から生き残ったことと、見知らぬ土地にたどりついてからも苦労があったこと)
を乗り越える勇気と頑張りを培った様子です。
が、いまだにあなたの中には、言葉を尽くしても、通じあえないことへのあきらめと、もどかしさのようなものが残っているようです。

今世のあなたの中には、例えば外国語に対するコンプレックスのようなものは無いでしょうか。もしくは、人と話をしていても、何か噛みあわないもどかしさのようなものを感じると、とても焦ってしまったり、逆に相手にわかってもらおうとするのは無理だと、あきらめやすかったりなど前世で味わった歯がゆさのような想いが、何らかの形で影響が出ているかもしれません。

この前世での、本来のあなたの目的は、自分の可能性を見出すことにあったようです。魂としての、パワフルなあなたの好奇心が未知の場所に入ることを、許可した結果引き寄せた出来事だったとも見えます。

結果として、手にしたのは、生きていくことへの勇気と頑張りだったようですが、そのときにとれなかった周りの人達とのコミュニケーションに対する思い残しのようなものが、あなたのプライドとあいまって、人と想いが通じないということはとても辛すぎるというような形で、今世に影響を与えているようにも見えてきます。

本来、人が好きで、好奇心も一杯のあなたゆえに、自分を知って欲しいし、相手ともちゃんと関わりたいという気持ちがあるからこそ、他人を無視出来ないのです。
どうでも良いと思える冷たい人間であれば何も悩まずに済みます。暖かな心の持ち主だからこそ悩みも増してしまいがち。
実際に今世であなたが経験したトラブルは、「分かりあえた」という結果を生み出すことが大事なのではなく理想的な状態にならなくとも、分かり合おうとする努力が尊い行為なのだということを、理解することのほうが大切なように見えます。

前世のときそうであったように、結果は上手く行かなかったかもしれませんが、ただ、そのために通用しない言葉を一生懸命駆使しつつ伝え合おうとした行動そのものに、尊い意味があったのです。
ですから、結果にこだわるのではなく、いかに、自分なりに対処しようと尽くしたかという側面を、きちんと自分に評価してあげましょう。


●フラワーリーディング

次に、あなたのエネルギー状態を花に例えて、今現在そしてこれからのあなたを見ていきます。

現在のあなたの花は、花自体はとても美しい薄くて柔らかな可憐な花なのですが、からんだ糸のような、つるにも似た細い茎に頭を押さえられて、本来上を見上げているはずなのに、下を見ているような状態として見えます。

花の色は、薄いブルーと、ピンクとグリーンが一つの花の数枚の花びらとして、まるでフレアースカートのように、ひらひらとした花びらとして見えています。
この花にからんでいた「つる状の枝」は、今回の人間関係のトラブルを意味しているように見え、一過性のもので、この出来事は終わりを告げあなたの人生の中を通り抜けようとしているように見えます。

あなたが味わった情緒不安の大元にあるのは、前世で味わった心細さでもあるようです。たった一人、言葉も通じない中で、頼れる人もおらず人生の未来がどのようになっていくのかも予測出来ず、これ以上はないはずの不安を味わった、そのときの不安とつながっています。

ですが、あなたはその前世で、新たな日々、愛する人と出会い、新しい土地で、自分のことを知る人のない場所で、一から始めた様子が見えてきます。
あなたの中には、そのような、非常にパワフルで、物事を実現出来る力のようなものが、存在しているように見えます。
人を当てにしないガッツのような、底力を使わざるを得なかったそんな感じです。

そういった意味では、今世のあなたとしては、前世で充分頑張ったためもっと楽に、同じ場所に安定していたい気持ちが強いかもしれません。
人を頼り、人を信じて生きていたいという、願望のようなものがあるかもしれません。
そのため余計に、人からは、自分のことを、きちんと理解していて欲しいという願いが強くなるはずです。
ですが、本質を見ていくと、本来はあなたのほうが、むしろ、人々を理解したり、見抜いたりするものを持っています。

あなた本来の咲き誇っている花は、この茎が離れることで、自分らしく前向きに上を見上げていくのがわかります。
自分を見て欲しいというような思いと、好奇心のように新たな出会いに期待をしている部分と、人とは基本的に、分かり合いたい、理解しあいたいという願いにも似た部分を、今世において、満足いくかたちで達成していくことが、あなたらしい、心地よいあなたとしてのありかたのようです。

実現していくには、今回のことを痛手に思うのではなく、結果にはこだわらない自分になることが、まずは大切な一歩といえるでしょう。
死ぬような想いをしていても、素晴らしい人生を開拓していった魂としてのあなたならば、必ず今世も幸せを手にしていけるはずです。

ただ、あなたの場合、自分一人がよければというような、孤独を愛するような魂ではないため、どうしても人との関わりが重要になってくるため、自分らしさを損なわずに輝かせるには、いろいろな自分自身と出会うためにも、好奇心を活用する必要があります。

この世界には、いろいろなタイプの人々がいて、体験出来る出来事も様々です。
御自分の生活を、少し見直してみてください。
もしも、職場と家とを行ったり来たりしているだけの毎日だとしたら、あなたらしさが輝きません。
新たな出会いを求めて、いろいろな場所に顔出しをしていくことを、お勧めします。

●人間関係について

今のあなたの状態に一番影響を与えているものは、前述した通りです。
あなたらしい本来の人々との関わり方としては、本来は、ものおじしない好奇心を持って、人生を楽しんでいるあなたとして、周りと関わることが一番しっくりする人間関係を構築出来るようです。

そのような自分になるには、まずは自分自身との調和を図ることが大切です。
本来、安心感や、必要とされている愛されている感覚を味わいたいはずのあなたですが人との関係の中で、そのような自分に相応しいものに包まれるためには、まず人に気持ちを向ける前に、自分に対して、それらが実行されなければいけないことに気づきましょう。

きちんと自分をいたわってあげて、自分のために愛を使ってあげることです。
自分に必要以上に厳しかったり、自分を信じていなかったり自分を尊重していないと、その自分自身との不調和が不思議と周りとの関係性として現れやすくなるのです。

心地よい関係を、周囲と築きたければ、まず、自分との心地よい関係を築いてあげましょう。
あなたにとっての心地よさは、私には、あなたの好奇心を満足させる、いろいろな体験のように見えます。


●胸の痛みについて

あなたが感じている痛みは、前世の苦しさにつながっていますがこれらは、あなたの人生から消え去ってくれるものです。
本当の自分の強さや、冒険心や、優しさを思い起こすための必要なプロセスでもあると言えます。

同時に、あなたはあまり人前では泣いたことのない魂です。
笑顔で人を勇気づけることが、あなたとしては、やりなれていますし自分らしいと思っているからです。
大丈夫、今、いっぱい涙を流してあげて、内側にたまっていた頑張りを、たくさん誉めてあげましょう。

実際、あなたは、多少の困難を笑い飛ばせるくらいの魂的な体験を、もうすでに前世においては、積んでいるのです。
あなたのハツラツとした、いつまでも年を取らない若々しい心が、今世においては、周りにいる人々にとって大変な勇気づけになるはずです。

年を経れば経るほど、あなたは、周りの人に比べて若々しい自分を発見出来るはずなのです。
それが本来のあなたらしい姿です。

自分を制限しているものや、自分に対する決め付けをはずして自由に、好きなことをやってみる許可を出しましょう。
今、あなたが流している涙は、あなたを本当の自分へと導いてくれるはずです。
ただ、頑張りすぎは禁物です。したくないときには、しない。
辛いときには、たくさん泣いていいのです。
パワフルな自分でなければいけないなんて、思わずに弱音も吐き出せる自分でいましょう。そうしてこそ、初めて他人と助け合い、励ましあうということが、実現出来ます。

人と互いに与え合い理解しあうこと、それを実現するには人の心の弱さを知っておくこともまた大切なことです。

怖れずに、もっともっと、新しい場へ、入っていってください。

*夜眠る前に、宇宙の美しい愛と調和の黄金のエネルギーをイメージして、そのエネルギーを、ハートの中いっぱいに吸い込んでみてください。

イメージは完璧でなくていいですから、少し続けてみてください。
そうして、前世の自分自身に、「よく頑張っていた私を、私は誇りに思う。
でももう、そんなに頑張らなくていいから楽をして、楽しみながら周りの人達と関わっていくことをこれからもっと、味わおうね」と、伝えてあげてください。

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人は何回生まれ、何回死んだら天使になれる?

総てのエゴを手放した高度な魂も、この世にあると聞いた。

『正負の法則』を美輪明宏様は説いている。

私の髪の毛は依然長いままだ。


人生の転機が訪れようとしているのだろうか、

この頃、めたら眠くってしようがない・・・。(−−)zzz.。ooOO○


『黄金のエネルギー』・・・どんな、だろう?

深く深呼吸して、2つ3つ・・・

知らぬ間に眠りに落ちてしまっている。









2002年11月13日(水)
汝姦淫する事なかれ

夕べ、新しく開拓した歯医者での、仮詰め→本詰めが終わった。

実は、仮詰めの次の日から歯を治療した方の顎と頬がだるく重く痛くなってきた。数日後に、1度削って調整してもらっている。

痛みは、
歯ぎしりのせいと、高さ調整が合わなかったせいの、『筋肉疲労』と断定された。

10日後の夕べの本詰めも、30分以上かかって、あれこれ調整して貰ったにも関わらず、どうも按配が良くない。

深夜、だるい疼痛により目が覚めた。

「調子、悪いなぁ。」

むやみやたらに寝返りを打つので、可哀相なのは伊藤さんだ。
おちおち寝てられない様子で、布団から出たり入ったりしている。
悪いねぇ。

明け方少しまどろんだみたいだ、馴染みの目覚まし音が聞こえる。半日有休を取って再度、布団に潜り込みたい誘惑に駆られたが、痛いままだと寝ても居られない。

睡眠不足の重い体を引きずり、会社へ行って、経理兄に症状を訴えた。

経理兄は、気前の良いところもあって、歯医者へ行くことを快諾してくれた。

すぐに、ジィちゃん先生に電話してみる。

AM9時・・・不通。
AM10時・・・不通。

「今日は、休みかも知れへんなぁ。(ー_ー;) 」

天は我を見放したか?
ああ、よその歯医者で浮気をした私が悪うございました。
神様、かんにんして!!((((*ToT*)†~~~アーメン

AM11時・・・ やっと繋がった。

私:「先生、ちょっと出来心でよその歯医者で治して貰った歯が痛んで、寝られなくってかくかくしかじかで・・・・。(i_i)」

ジィちゃん先生:「すぐに、来い。」

会社からジィちゃん先生とこまでは、自転車で30分弱かかるのだが、
すっ飛んで行きましたがな。

ジィちゃん先生は、「なんで、そんなへたくそなところでやってもらうねん?」

だって、「引退して東京に行くって言うてたやんか?自分で(新しい歯科医を)開拓しようと思ってサ。」と、私。

勿論、ホワイトニングしてもらって、老若男女にまばゆい笑顔を振りまこうっていうイヤラシイ魂胆は黙っておいた。

少ぅし、責任を感じたジィちゃん先生は丁寧に診てくれた。

いつも通り、

☆ 保険の点数の範囲内で治る歯は、ニセモノであること
☆ 流行っている歯医者は、よろしくないこと
  (忙しくて、丁寧に診ていられない)
☆ ビルやホテルの中の歯医者は家賃が高いため、儲け主義に走りがちである
☆ 従業員数の多いところも然り・・・

たしかに、新しいところは、虫歯をほじって仮詰めして、本詰めと計3回ぽっちの診療だった。
仮詰めが終わった数日めの段階で、痛みを訴えなかったら、2回で済まされるところだった。

そして、その本詰めの夜にはもう按配が悪くて眠れなかったわけだ。

新しい歯医者へは、もう、行けない。

ジィちゃん先生に、「なんて言って断ろう?あんたんとこは、ヤブだから、もう、行きません!って言うの?」と尋ねると、

笑いながら、「そんなん言うたらアカン、親が病気になったことにしとき。」と言うので、その通り、電話して断った。

さて、ちゃんと病巣をとって滅菌したはずの歯が痛んだ原因は、ジィちゃん先生曰く、「治療が早過ぎて、中が充血しているうちに詰め物をしたんで、それが神経を圧迫して痛かったんちゃうか。」って。

人それぞれの個性があるように、人それぞれの治療方法があるわけだから、それをしっかり見極めて、丁寧な治療が必要である等、力説した。

ジィちゃん先生:「それで、治療費は、いくらかかったの?」

私:「うーん、全部で、5千円くらいかな?」

ジィちゃん先生:「本詰めまでで5千円?」

私:「そう。」

ちなみに、ジィちゃん先生とこは、保険が効かず、1回の治療費がだいたい5千円くらいであります。1本の虫歯を治すには10万円仕事だな。
なんてたって、かぶせが金とプラチナの混合なんでね。かぶせだけで、3万円くらいするなぁ。

しばらく、考えたのち、ジィちゃん先生は、

「あのなぁ。お金が無いときは、遠慮せんと言いやぁ〜。」

(`。'メ) し、失敬な。

私:「先生、お金の問題やあれへん。結果的に安かっただけで、お金が無いからって、そこへ行ったわけではないの!」

ジィちゃん先生は、なんか疑いの目で見ているし。(笑)

ジィちゃん先生:「今夜は、お酒とお風呂禁止!ー ̄) ニヤッ」

弱りめにたたりめとはこのことである。






2002年11月11日(月)
Now is all



私の中には、憧れや恋情が、

独りよがりにミックスされていることでしょう。

後にも先にも、顕れ得ない、その瞬間だけを宝物にしたい。










2002年11月09日(土)
長老

先日、歯医者のジィちゃん先生に、「転職したいわけ」を説明していたとき、だんだんに彼は怒りだしてきた。傍目で見たっておかしいよ、私の会社は。(笑)

ジィちゃん先生の名誉のために言っておくと、彼は、患者に対して、あるいは私に対して怒ったことがない。
穏和と言うよりも愚鈍(しっけい)かと思えるほど、のんびり・おっとりしている。
実に、マイペーーーーースな人間である。

私の知りうる限りの医者はだいたいが短気でせっかちである。

何年も怒らないジィちゃん先生をみていると、不思議に思えて、ある日、尋ねたことがある。

「先生は、なんで怒らないの?たまには腹の立つことを言う人は居るでしょう?」

ジィちゃん先生は、「そんなやつは、それだけの(かわいそうな)ヤツやと思ったら、腹もたたんよ。」さらりと言ってのけた。

あるいは、その言葉で魂を抜かれたのかも知れない。(笑)
すっかりファンになってしまった。
心底、ジィちゃん先生みたく達観したいと思った。その境地にたっするまで何十年かかるやらとその時思ったけれど、これはやはり性分のようだ。残念ながら真似できそうにない。

ジィちゃん先生は、めづらしく、暴力的なことを言った。

ジィちゃん先生:「そんなもん、ボカッと殴ったれ。」(←ナ○ちゃんのこと)冗談ではないらしい。

私:「先生、そんな無茶言わんといて。ヘタすりゃ、傷害事件やん。」

ジィちゃん先生:「そんな、バカはいっぺん痛い目にあわせたらなアカン!」

コウフンしている。

私:「そんなことしても、事態が改善されるとは思えへん。」

ジィちゃん先生:「かまへん。いっぺん、ガッツーンとやったらな、わからへんのんや!」

私:「ますます、社長に怒られるがな。」

ジィちゃん先生:「社長に一言“今度、わけのわからんことゆいよったら、やりまっせ。”と言うておくねや。」

もう、無茶言い放題。(笑)

こんな私のために怒ってくれてありがとう。

とても、嬉しかった。

もしかしたら、私がウソをゆってるかも知れないんですよ。
私の方が、腹ぐろなのかもしれないよ。

でも、信用してくれたんだね。

いつも、「歯医者ってのは、何人も何人も患者を診てるから、人相学的に性格がわかるんやで。骨格でわかるねん。」って言っている。

私の性格は...........................

ジィちゃん先生に尋ねてみられたし。(笑)


さて、ジィちゃん先生の、私のための『転職活動作戦』は、たまげた!!

とても、想像の付かない大それたものだった。

その計画を聞いたときは、とうとう耄碌したか?!内心、覚悟を決めたほどだ。(ごめんなさい。)

あまりにも、驚く作戦なので(私にとっては)した。
しかし、地域で半世紀以上も、歯科医院として信用を得ていて、年齢的にも寿命を延ばしている長老ならではの意見ではあった。

この混迷する平成大不況のなかの転職活動・・・

不安はあるが、やるしかない。





2002年11月08日(金)
再発

11月になって、ファ○マさんから、電話がかかってきた。

旦那さんが、救急車で運ばれたとのこと。

旦那さんは、去年、胃ガンのため、胃を全摘出した。

悪性の腫瘍はやっかいで、切ると体液や血液に混じって転移する。

周りの心配をよそに、ファ○マさんは、癌は完治したと疑わなかった。

今回、旦那さんの肺に転移したのがみつかった。

それで呼吸困難を起こして病院に運ばれたのだ。

泣きながらの電話はまず、M下オジがとった。

Mオジ:「なんとか、あと1年は生きながらえさせないと!!」
(遺言をしっかりと書かせるため。)

そう、ファ○マさんと旦那さんは、再婚同士で、義理の娘と息子が居る。

義理の娘はアフリカで元アフリカの大使館員と暮らしているのだが、かなりキツイ性格らしい。
義理の息子は、大阪でフリーターをしている。

二人とも、ファ○マさんと、5,6歳しか年齢がかわらない。
遺産争いがややこしくなるのは必至である。

ファ○マさんの旦那さんはかなりの高齢で、もう、年齢的に厳しいものがある。

だけど、1分1秒でも長生きして欲しいのは妻の願いだ。

週明けに、頼まれていた『メシマコブ』を持って病院へ行く。

意識が戻っていることを願って。