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2017年06月27日(火) ■ |
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Vol.856 キューバに行きたい |
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おはようございます。りょうちんです。
キューバへ向かう日が目前に迫っている。2年4か月ぶりの海外だから、旅立つ直前のまさに今、テンションがマックスになってしまうのは仕方ない。しかも今回は9日間のロングステイ。今までで過去最長の海外旅行になる予定だ。次の海外はキューバにしようと決めたのは去年の暮れで、あの時は半年以上も先だと悠長に構えていたが、時の流れはやっぱり早い。 半年間も準備に充てることができたのだから、下調べは完璧だと言いたいが。前回のミャンマーに続き、キューバも同じくらい情報が少ない。インターネットからの情報は偏ったものばかりだし、ガイドブックなんてほとんど出回ってない。コアな行程を企む俺らにはかゆいところに手が届かない状態で、作り上げた予定もどこまで順調に実行できるか不安だらけなのだが。それでもキューバまでの往復航空券しか予約していない無謀なプランを引っ提げて、できる限り旅を楽しんでこようと思う。半年間勉強し続けた俺のスペイン語がどれだけ通用するか自信はまったくないが、予定通りにいくかどうかはもしかしたらそこにかかってくるのかもしれない。 ところで、なぜキューバなのか。そもそも、最初にキューバに行きたいと言い出したのは相方である。ミャンマーから帰国後の俺は、東南アジア以外の国にはまるで興味がなかった。キューバのガイドブックを見ても相方がキューバの魅力を切に語っても、俺の心にあまり響かなかった。しかしそんな中、キューバとアメリカの国交が復活された。半世紀以上流れてくることのなかったアメリカの文化や風潮によってキューバがどんどん変わってしまう前に、ぜひ行っておかなければ。そう思うようになったのだ。 社会主義国は、中国にもベトナムにもラオスにも行った。だが市場経済を取り入れていない完全なる社会主義国家は、キューバ以外ないという。医療費や教育費は無料で治安もすこぶる良いキューバは、国民の幸福度指数も相当高い。そんなキューバに一刻も早く訪れてみたい気になったのだ。 出発は今週木曜日。思う存分、キューバを堪能してくるつもりだ。
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2017年06月13日(火) ■ |
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Vol.855 10年後の結婚式 |
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おはようございます。りょうちんです。
今から10年ほど前。当時かわいい高校生だった彼女は、いつも元気で明るく仕事もてきぱきこなす働き者だった。好奇心旺盛で新しい仕事にも積極的にチャレンジして。律儀で面倒見が良く、年下の後輩からもパートさんからも誰からも慕われていた。頭の良い彼女には大学進学という道もあったはずだが、高校卒業後はアルバイトの経験と特技を活かし、調理の専門学校へ進学した。自分の好きなことを極めたいという意思は、固かった。 俺と彼女が一緒に仕事をした期間は、彼女が高校生から専門学校を卒業するまでのたった3年足らずだったはずだ。接点はそれだけ。でも彼女とはその後も年賀状のやり取りや、時々集まる飲み会の席で近況を聞くことができた。ホテルのレストランに就職した彼女はそこで厳しい修行をしたあと、卒業した専門学校で調理の講師となった。教えることが上手で、なおかつ自分の好きなことを仕事にできるなんて、彼女には適任だと思う。 6月の日曜日。俺は新潟行きの新幹線に乗った。彼女の結婚式に出席するためだ。千葉から遠く新潟まで、俺なんかが彼女の結婚式に出席していいのか不安はあったのだが。彼女の「ぜひ来てください!」の声に、足を運ぶことにした。海の見えるチャペルでの式が終わり、そのまま日本海と佐渡島が一望できる見晴らしの良い会場で披露宴が執り行われた。花嫁姿の彼女は、あの頃の面影を残しつつもずっときれいな女性に変わっていた。 「今の自分があるのは、アルバイトで働いた日々が原点です。ありがとうございます!」なんて、改めて言われたけれど。俺は何もしていない。彼女が人生の分岐点だった時に、そばにいただけ。彼女が一生懸命走っている横で、頑張れと声援を送っただけ。頑張ったのは彼女であって、俺はそれを見ていただけ。それでも、彼女がそう言ってくれるのが心からうれしい。あれから10年後の結婚式に招待してくれる心遣いが本当にうれしい。 新潟まで行ったのに、観光はできなかった。だから今度は結婚式に参加できなかったみんなと一緒に、また彼女に会いに新潟に行こうと思う。
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2017年06月01日(木) ■ |
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Vol.854 解放初日 |
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おはようございます。りょうちんです。
「あなたが今までで最も眠り続けたのは、どのくらいの時間ですか?」との問いに、俺は「27時間連続で眠り続けたことがあります!」と答えることができる。別に自慢することではないが、二十歳そこそこの頃は徹夜で遊んで死にそうなくらい疲れて帰ったあと、一度眠りにつくと何時間でも眠り続けていられた。27時間もの間、何も食べずトイレにも起きなかったのだから、いくら疲れていたとはいえやっぱりちょっと異常だった思う。 昨日付けで仕事を辞め、俺は自由になった。これまでの時間的にも精神的にも縛られた日々から、ついに俺は解き放たれたのだ。解放初日の今日の予定を、俺はもうずっと前から決めていた。何もせず、ただひたすらに眠る。過去最長だった27時間という連続睡眠時間を超えるくらい、永遠に眠り続けてやると思っていた。 にもかかわらず。いつもより早めに目が覚めてしまう俺。たった5時間ほどの睡眠で意識が戻ってしまった。原因はまさかの腹痛。昨夜の夕食をたらふく食べたあと、相方が退職祝いだと買って来てくれた大きなケーキまでぺろりと平らげてしまったから、それが朝になってやってきたに違いない。食べ過ぎが原因で連続睡眠時間の記録更新ができなかったとは、何とも不甲斐ない。まぁ年齢を重ねるに連れ睡眠時間も短くなってきているので、どっちにしろ記録更新は難しかった気もする。 一度目覚めてしまうと、真っ昼間から再び眠りにつくのもどうかと考えてしまう。結局本を読んだりくだらないTVを見たりしてだらだらと過ごした。ちょっとだけうたた寝したあと、雨だと言っていた天気予報に逆らったカーテンの隙間からこぼれる夕方の日差しに誘われて、買うものもないのに近くのスーパーまで歩いてみた。雲間からのぞいたまだ色のついていない三日月を見つけただけで、なんだかうれしくなる。心に余裕ができるって、こういうことなのかもしれない。解放初日、当初の予定どおりにいかなかったけど、本当に久しぶりに何もしない一日にすることができた。
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