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2012年08月12日(日) ■ |
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Vol.796 残暑見舞いを送った理由 |
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おはようございます。りょうちんです。
「残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋になりましたが、まだまだ暑い夏が続きそうです。ごぶさたしてますが、2012年の夏は元気に満喫できてますか?」 立秋の日、最近ちょっと疎遠になっている友達や、どうしているのか気になっている友達や、ずっと会えていない懐かしい友達に、俺は残暑見舞いのメッセージを送った。これくらいの短い文章ならば、手紙やハガキではなくケータイからのメールがちょうどいい。あえてまとめて一斉送信にしたから、みんな忙しかったり気が乗らなければ俺のメールに返信してくることもないだろう。 8月に入って、何だか仕事がとても忙しい。今月はまだ一度しか休めてないのに、気がついたら明日からはもうお盆に突入だ。このままいけば2週間ぶっ通しの連続勤務になる。夏が毎年忙しい季節なのはもちろんわかっているのだが、やっぱりちょっとハードだと思う。俺が休みなしで働いている中、相方は9日間のお盆休みが取れたといって実家に帰ったし、友人も弟もそこまで長くはないがお盆中はちゃんと休めると言っていた。まわりを見れば今この時期に血まなこになって働いているのは俺だけしかいなくて、そりゃ卑屈な気持ちが生まれてくるのも仕方がない。忙しいのは悪いことではないが、9月になったらちょっと遅い夏休みを取ってやる。 あてにしてなかった友達からの残暑見舞いの返信が、続々と返ってきた。みんなそれぞれの夏を、それぞれに満喫しているようだ。近況報告が聞けただけで、俺はとてもうれしくて元気が出てきた。みんながんばってる。大なり小なりの悩みや不安を誰もが抱えて落ち込む時もあるだろうけど、がんばってない人なんていない。そんなこと百も承知のつもりだったのに、みんなからのメッセージを読んで改めて確認できた。俺がみんなに残暑見舞いを送った理由は、俺自身がちょっと負けそうになっていたからかもしれない。律儀にメールを返してくれたみんなに、感謝。 そして、俺の残暑見舞いのメールが届かなかったすべての友達へ。残暑お見舞い申し上げます。2012年の夏は、がんばってますか?
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2012年08月11日(土) ■ |
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Vol.795 母のオリンピック |
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おはようございます。りょうちんです。
母は連日、オリンピックに夢中である。元来スポーツ観戦が大好きな母は、特にマラソンとフィギュアスケートに関しては知識も情報もオタクのレベルで、俺が高校野球マニアなのもその血を受け継いでいるからかもしれないのだが、オリンピックじゃなければ放送されないようなマイナーな競技もTV中継されているから、日本人選手を応援しながらその結果に一喜一憂せずにはいられないのだろう。見逃せない試合が夜遅い時間にあったりするからずっと寝不足だと言っていたが、夏の甲子園も始まった今、母は一日中TVにかじりついているに違いない。 穏やかに毎日を過ごしている母だが、昨年あたりからずっと入退院を繰り返している。相変わらず口だけは達者だが、どこかへ出かける時は杖をついて歩くよりも車椅子に乗る方が多くなった。担当医の話によると、少しずつではあるが確実に病魔は母のカラダを蝕んでいて、次に大きな発作が起きたらそれが命取りになる可能性が高いとのことだ。いつ爆発するかわからない爆弾を抱えているような母は、長くてもあと3年、おそらく1年くらいのうちには発作が起きてしまうだろうと直球で教えられた。そんな命のタイムリミットを告げられても平気な顔をしている母は、「だってもう覚悟はできているからね!」と強い目で言う。いやいや、俺はまだ覚悟はできてないよ。そんな気持ちで父を見ると、何も言わない父も俺と同じ思いだということが手に取るようによくわかった。 ロンドンオリンピックを最後に、現役引退を表明している選手もたくさんいる。結果はどうであれ、彼らは最後のオリンピックで悔いの残らないプレーができただろうか。それと同じように、母のオリンピック観戦もこのロンドンが最後になるだろう。次の開催地、リオデジャネイロでのオリンピックをきっと母は観戦できない。だから、母には精一杯ロンドンオリンピックを楽しんでもらいたい。日本人選手の活躍に喜び、たくさんの感動をともに味わいたい。まもなくオリンピックも閉会してしまうが、そんな想いも含めて今夜も俺はTVの中継に釘付けになっている。
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