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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2009年10月31日(土)
Vol.752 育児ごっこでかまわない

おはようございます。りょうちんです。

子どもの中でも、特に赤ちゃんは俺をとりこにする特別な力を持っている。例えばスーパーや電車内などで、バギーに乗せられていたりママにだっこされている生まれたばかりの赤ちゃんに出会うと、あまりのかわいさに俺はいつだって釘づけになる。赤ちゃんをあやそうと手を振ったり変な顔をしたり、昔から俺は気がつけば自然とそうなってしまうのだ。生後4ヶ月になった姪っ子も会うたびに大きくなり、さらさらな前髪やぷくぷくのほっぺやでろでろのよだれさえもかわいくて仕方ないのだが、彼女に限らず赤ちゃんにはそんな不思議な力が備わっているのだと思う。
登録している市のボランティアセンターから、育児ボランティアの依頼が来た。今回面倒を見るのは3歳の男の子が3人。少しおとなしい彼らに初めは人見知りもされたが、すぐにミニカーやブロックや絵本を次々に出してきて元気に遊び始めた。途中でひとりが転んで泣いた途端、別の子も連鎖的に泣き出し大騒ぎになりそうになった場面もあったが、気がつけばむしろ俺らの方が彼らに遊んでもらっているというカンジだった。「いつでもステキなパパになれますね!」なんてお褒めの言葉もいただいたが。うれしいやら、本当はちょっぴり悲しいやら。
たぶん。俺も相方も、一生子宝には恵まれない、だろう。自分の子どもを育てるということを経験しないまま、俺らは一生を終える可能性が高い。少子化問題をさらに深刻にさせてしまってはいるが、こういう俺らだからこそ子どもは本当に大切にしたいと考える。俺らと同じように自分の子孫を残せないとわかった段階で保育師をめざし、その夢を実現させた俺の友人はすごいと思うし、育児ノイローゼでずっと悩んでいた別の友人もいる。でも、みんな子どものために一生懸命なのだ。
今回の経験は、とても楽しく貴重だった。本当に育児で大変な思いをしている人から見れば、ほんの数時間だけの育児ごっこに過ぎないと笑われるかもしれない。しかし、育児ごっこでかまわない。少なくとも俺は、輝かしい未来を担う子どものために一生懸命になれたことが、うれしくて仕方ないのだ。