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2009年11月25日(水) ■ |
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Vol.753 歌舞伎三昧 |
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おはようございます。りょうちんです。
歌舞伎のチケットをもらったんで一緒に行こうと相方に誘われた。手に入ったチケットの値段にびっくり。ふたりで数万円する桟敷席。しかも来春取り壊される銀座は歌舞伎座の公演。こんなチャンスめったにない。俺はふたつ返事でOKした。 しかし日本の古典芸能にまったく接点がない俺は、歌舞伎も能も浄瑠璃もさっぱり区別がつかない。歌舞伎座は新宿の歌舞伎町にあったよなと疑いもしないほどだったし、俺の頭の中で「歌舞伎」を検索すると最初にヒットするのはせんべいの歌舞伎揚げだったりする。古典芸能の歌舞伎を強引に思い浮かべても、昔TVで見たカブキロックスというバンドくらいしか出てこない。そんなレベルの俺だから、「仮名手本忠臣蔵」なんて超名作が上演されると聞いてもちんぷんかんぷんだった。それでも初心者向け歌舞伎鑑賞の本を読んだり、歌舞伎に詳しい相方の友達から話を聞いたりして予習した。まぁ肩肘張らず見れば良いとアドバイスされたものの、忠臣蔵のあらすじくらい理解しとかなきゃ。楽しみと不安が半分ずつのドキドキは相方も同じようで、俺らはいざ歌舞伎座へ向かった。 貫禄があり格調高い構えの歌舞伎座だったが、俺らは初心者でも安心なイヤホンガイドを味方に、すぐに歌舞伎のすばらしさにのめりこんだ。尺八や三味線の生演奏をバックに、大掛かりな舞台装置や見事な装飾小道具、そして何よりも演じる役者の演技に同情したり腹を立てたり感動したり笑ったり。伝統ある古典芸能は、想像よりはるかに完成度が高くけして難しくないものだと思った。幕間には売店でお弁当やおやつを買ったりお土産品を見たり、気づけば存分に歌舞伎を満喫していた。 さて。俺らの手にあるチケットは、昼前から夕方までの半日分の公演が見られる昼の部。つまり「仮名手本忠臣蔵」の後半は、夜の部のチケットを別に購入しないと見られない。しかし、俺らふたりの意見は一致した。自腹を切って夜の部のチケットも購入しよう、と。さすがに桟敷席は手が出なかったが、お手頃価格で見られる3階席にて、俺らは最後まで「仮名手本忠臣蔵」を鑑賞した。結局約10時間に渡っての歌舞伎三昧。マジ楽しかった。機会があれば、また歌舞伎を見に行きたいな。
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