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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2009年06月27日(土)
Vol.747 次のステップ

おはようございます。りょうちんです。

俺が転職してから、今月で丸10年がたった。当時は県外でひとり暮らし。仕事に追われる毎日で、ほとんど職場と家を往復するだけの生活だったのだが。あれから、俺が住んでいたあの街はどんなふうに変わってしまったか知りたい、なんて当時アルバイトだったNくんに冗談半分で話すと、イベント好きなNくんは「じゃあ僕が懐かしい場所を案内します!」と俺のための企画をあっという間に練ってくれた。
あの頃、正直言ってあの街は好きじゃなかった。社会人として最初の2年間を過ごしたあの街で、いろんな人に出会いたくさんの優しさを感じることができたのに。どことなく俺だけがよそ者の気がして、いつだってなじめない自分でいた。そんな中で決めた俺の転職。居心地の悪いこの街から逃げるんじゃない、次のステップを踏むために俺はこの街から飛び立つんだ。そうココロに誓って、俺は故郷に帰って今の仕事に就いた。Nくんをはじめ、今でもあの頃にお世話になった人たちとつながりがあるのは、俺が逃げてきたわけではないからだという証拠なのだ。
久しぶりに降り立った駅は、ずいぶん変わってしまったけれどやっぱりすごく懐かくて、少し涙が出そうになった。Nくんの計らいで、当時一緒に働いていたパートさんたちも集まってくれた。社会人になりたてで右も左もわからない俺を、母親のように一から面倒見てくれたパートさんたちは10年たっても相変わらずで。久しぶりにこんこんとお説教もされたが、それがまたなんだかうれしかった。
新しい挑戦に、実は今、俺は挑みはじめている。今年はいろんなことが俺の中で変わっていくだろうと予期していたのだが、10年前と同じようにひとつの転機が今まさに俺に訪れかけているのだ。めまぐるしく変わるこれからの生活に不安は大きく募るばかりで、さらに忙しくなりつつある毎日は気がつけばあわただしく過ぎてしまうのだが。俺があの街に10年ぶりに行ったのは、ただ思い出を懐かしむためではなくて、今と同じように人生の分岐点だったあの頃の自分の気持ちや決意を確認したかったからなのだ。新たなる次のステップに向けて、俺は進む。



2009年06月22日(月)
Vol.746 おじさんになった日

おはようございます。りょうちんです。

19歳から見れば、27歳の男はすでにおじさんの部類に入ってしまうらしい。27歳の彼のことを時々おじさん扱いする恋人同士を見ていたら、それよりも10歳も年上な俺はどうなっちゃうんだろうと半ば本気で落ち込んでしまった。仕事帰りの電車の中で、ふと窓に映ったくたびれたおじさんの姿にはっとした。よく見ると、そのおじさんはまさに俺。いくら仕事のあとで疲れているとはいえ、つり革につかまりくたびれ果てた姿に若さはまったく感じられない。今の俺って客観的にはこんなにもおじさんとして見られていたのかと思うと、なんだか悲しくなってきた。
そういや、最近風邪を引いても熱を出しても治るのが前より遅くなった気がする。口内炎だってなかなか完治しないし、筋肉痛だってすぐには出てこない。これもすべて、おじさんになってしまったからなのか。相方からはたまにおじさん臭いなんて言われることもあるし、勢いが増した加齢のスピードを俺はもう止めることはできないのか。俺はまだ若い若いと思っていたのに、時の流れには所詮かなわない。
真夜中にメールが来た。見ると、「女の子が生まれたよ!」と弟から。結婚して4年、ずっと待ち望んでいた赤ちゃんがついに生まれたらしい。翌朝早々、初孫誕生に大喜びする両親からも俺にメールがあり、お祝いのぼた餅はどうするだとかさっそくてんやわんやしている様子だ。非常におめでたいことなのだが、ひとつだけ俺は気づいてしまった。俺にとっての姪が誕生したということは、彼女にとって俺は伯父にあたるわけで。俺は紛れもなく、正真正銘のおじさんになったことになる。彼女がこの世に生まれた日は、俺が本当のおじさんになった日でもあるのだ。
もう逃げられない。すべてを認め、おじさんとしてこれからは生きていこう。機嫌が悪い時に知らないちびっこから「お兄さん」ではなく「おじさん」と声をかけられても、もうシカトなんかしないで微笑んであげよう。おじさんになったことに正直まだ抵抗はあるが、少しずつ現実を受け入れていかなくちゃいけないんだな。



2009年06月03日(水)
Vol.745 人見知り大作戦

おはようございます。りょうちんです。

「俺ってホントは人見知りなんですよ…」なんて言うと、俺のことを知っている人は何をぬけぬけとそんなウソをつきやがって、と思うに違いない。ぶっちゃけ、俺は自分でも人見知りだなんてけして思わない。ちびっこの頃はそりゃ人並みに初対面の人といきなり話をするなんていささか抵抗があったこともあるが、気がつけばいつのまにかそんなこともなくなり、今では初対面の人でもむしろ自分から気軽に話しかてしまう傾向にある。どちらかと言えば社交的だろうと自分でも思う俺が人見知りだなんて言ったら、本当に人見知りに人はひどくご立腹されるに違いない。
それでも初対面の人には、「俺ってホントは人見知りなんですよ…」と言うようにしている。特に一対一で会わなければならない場合はなおさらだ。俺がいったいどんな性格でどんな人物なのかを知らない相手に、最初に人見知りだという情報を与えておけば、万一そのあとで話が弾まなかっとしても「この人は人見知りだって言ってたからなぁ…」と思ってくれるだろうし、話が弾んだら弾んだで「人見知りだって言ってたのにココロを開いてくれた!」と思ってくれるだろう。つまり、ウソでも良いから最初に人見知りだと言っておけば、そのあとで話に花が咲こうが咲くまいが自分への印象は良くなるはずなのだ。
実はこの人見知り大作戦、ずいぶん昔に何かのトーク番組でタレントのYOUさんが話していたやり方なのだ。彼女もまたけして人見知りではないキャラクターなのだが、とりあえず初対面の人には人見知りだと告げるのだそうだ。彼女らしいと言えば彼女らしいのだが、スタート地点を自らマイナスに持っていくことでプラスの効果が出た時により強いインパクトを与えることができるという、よく考えてみると実に賢い作戦だと俺は思う。
今週末に会う約束をした人がいる。彼とは初対面なのだが、もう俺のことを何年も前から知っていて、メールや電話のやり取りも経験済みだ。会えるのが今からとても楽しみなのだが、残念ながら彼には俺の人見知り大作戦は効き目がないと思う。