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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2005年12月29日(木)
Vol.624 憂鬱の海の中で

おはようございます。りょうちんです。

思い出そうとしても、いったい根本的な原因は何だったのか、今になってもまったくわからない。ただ、いくつもの小さな不安やうまくいかないいらだちなどが幾重にも絡み合って、気がつけばそれがとてつもなく大きな憂鬱になり、俺のココロを苦しめていた。ひどく落ち込んでいく日々は、来る日も来る日も容赦なくやってきた。憂鬱の海の中でもがき続ける俺は、もうどうしたらいいのかわからなかった。必死で何かをつかもうとあがいてみるものの、辛さはどんどん増していくばかりだった。そして木枯らしの吹きすさぶ空が高く晴れ渡った晩秋のあの日、俺はすべてを投げ出した。
夏に立てた誓いも、日々の日課も、この「ひとりごと」も、習慣として当たり前になっていたことですら、あの日から手をつけることを拒んだ。気持ちや欲望をいっさい殺し、やらなくてはならないことだけを淡々とこなすだけの毎日が続いた。そんな生活はまるで機械の歯車のようで、もはや俺は死んだ人間だった。俺が俺ではなくなっていた。でも俺にはそうするしかなかった。それでも問題は何一つ解決するはずもなく、むしろ次から次へと新たな憂鬱が生まれてくるように思えてしまうのだった。現実から逃げ出せることができたらと口にしたりして、みっともない俺の弱さを隠すことも忘れるほどに、ブルーな気持ちに締めつけられた。
色付いた街路樹も例年より早く吹いた強い北風で葉を落とし、あっという間に季節は秋から冬に変わった。俺はなんにも変わることができないままで。それでも、いつのまにか俺のココロに少しだけ余裕が出てきたのかもしれない。最近は友達にメールをしたり、こうやって久しぶりに「ひとりごと」を書いたり、以前のような穏やかな気持ちにちょっとずつ戻っていっているような気もする。今日は年賀状だって書いた。今の俺の目標は、以前のような俺らしさを取り戻すこと。気持ちはまだまだ不安定だけど、あせらずに、一歩ずつ。ゆっくりと、少しずつ。前向きに進んでいかなくちゃ、俺じゃない。俺はまだまだ、負けたりしないもんね。