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2003年09月25日(木) ■ |
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Vol.374 新潟へ行ってきます |
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おはようございます。りょうちんです。
先週あたりから、仕事がめちゃめちゃ忙しい。睡眠時間も削って休みも返上で仕事をしているのには、ちょっとだけわけがある。今週末、ちょっくら旅に出ようと思っているのだ。週末の休みを確保するためには、多少の苦労だってがまんなのだ。 前々から、大学時代の友達とどこかへ遠出をしたいなんて話していた。卒業してから転勤やら結婚やらでみんな離れて暮らすようになっちゃったし、仕事なんかで忙しく、あの頃みたいにすぐに集まってどこかに行こうなんてことは難しくなってしまった。しかし、去年はあれほどまだ遊び足りないと言っていたK子やMちゃんまでもが子作り宣言をして、気がねなく羽を伸ばせる時間もあとわずかに迫ったことに気がついた俺たち。それじゃあ最後にみんなでどこかに行きましょうということが本決まりになり、いよいよ今度の週末にその計画が実行に移されるのだ。 さて、今回の目的地は新潟。たった1泊2日の予定だけれど、BちゃんとYくんの車に総勢7人が乗り込んで、関越を飛ばして寺泊まで行くつもりだ。今回の旅行は、日本海のおいしいものをたらふく食べようツアー。食欲の秋、味覚の秋ということで、実りの秋を思う存分体験してこようと思う。取れたての新米コシヒカリ。日本海の新鮮シーフード。その他にももっとたくさんのおいしいものを探して、舌鼓を打ちまくりたい。 新潟って、実は俺の中ではあまりなじみが薄いところだったりする。以前ひとりでふらっと行ったことはあるが、じっくり留まって観光したことはない場所なのだ。だからこそ、今回の旅では新潟をココロから満喫したいと思っている。うれしいことにあの頃バカばっかりやっていた友達も一緒だし、久しぶりにあの頃の仲間たちとはめもはずしちゃいたい。この旅が、思い出に残るステキな旅になりますように。土曜日の早朝、新潟へ行ってきます。
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2003年09月21日(日) ■ |
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Vol.373 もう逢えないかもしれない |
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おはようございます。りょうちんです。
ついにやってしまった。ケータイの紛失。今までにも何度かなくしかけたことはあったが、そのたびに誰かに拾われたりして、やがては俺の手に戻ってきてはいたのだが。すでになくしてから数日が過ぎ、どうやら今回ばかりはとうとう見つからなそうだ。自分が悪いとはいえ、気分はやっぱりブルーなままだ。 午後から仕事に行こうとしてふと気がつくと、すでに俺のケータイは見当たらなかった。そういう日に限って、午前中のうちにいろんなところへ足を運んでしまっていた俺。母の病院、コンビニ、ファーストフード店、スーパー。いろいろと動き回っている途中で、落としてしまったに違いない。あわててこっちから自分のケータイに電話してみると、一応コールはするのだが。どこで鳴っているのか、全然見当がつかないのだ。次の日、自分が行ったところすべてを聞き込みに行ったんだけれど。結局は見つからず。やがてケータイの電池が切れてしまったようで、電話をしてもコールもせずにすぐに留守電に切り替わってしまった。こうなったら絶望的。もう見つかる可能性はゼロに近いだろう。 100歩譲って、ケータイがなくなったことは仕方がない。型も古かったし、2年近くも使ってりゃ充電だってすぐに切れる。近いうちに買い替えなきゃと思ってたし、なんとかあきらめもつくのだが。なにが凹んだかって、ケータイに入っていたデータがすべてなくなってしまったこと。何度もなくしかけたことがあるのにもかかわらず、バックアップなんて全然取っていなかった俺。本当に俺らしいのだが、ケータイの中にしか入っていなかった人の電話番号やアドレスもかなりあったわけで。それがすべてわからないってことは、ある意味縁を切ってしまったということでもあるわけで。そうなったらもう逢えないかもしれない人も、かなりいるわけで。 すでに新しいケータイを手にいれた俺だけど、やっぱり素直には喜べない。そういうわけでみなさん、再度登録をし直しますので、至急俺のケータイ宛てに連絡先をお知らせしてください〜。
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2003年09月17日(水) ■ |
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Vol.372 怒るということ |
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おはようございます。りょうちんです。
喜怒哀楽を表現するためには、ある程度のパワーが必要だと思う。楽しくて笑ったり悲しくて泣いたりするには、ただきっかけがあるだけではココロの底からその感情に浸ることはできない。おおいに笑ったり泣いたりするために、誰もが知らず知らずのうちにそういったパワーを密かに溜めているんだと思う。そしてこのパワーを使い喜怒哀楽を表した時に、人は少しずつ成長してゆくに違いない。 さてその中の、怒りのパワーについて。このパワーこそが、数ある感情の中でいちばんもったいないパワーだと俺は思う。俺自身、怒るということが最も苦手な感情だからそう考えるのかもしれないが。怒りのパワーが100%無駄だとは思わないけれど、怒りを表すのならば、もっと他の感情にそのパワーを費やせばいいのにと思ってしまう。考えてみれば、怒りを表したあとに何が残るだろう。腹が立ってイラついてしまった自分への反省と、改善策でも見出せればまだ救われるのだが。ただ単純にぶつけようのない不快感が残ってしまうだけ、ということも多々あるだろう。 だったら、その怒りを何か他の感情に変えられたら、と思ってしまう。怒るためにパワーを使うのなら、その分笑ってココロから楽しんだり泣いて痛みを胸に刻んだ方が、俺は賢いやり方だと考えてはいるのだが。 しかし突発的な出来事に遭遇して、一時的な感情の昂ぶりや場合によっては意図的に怒りのパワーを表さなければならないこともあったりする。こんな俺でも、時には怒り爆発という事態に陥ったりすることもあるわけで。けしてそういう感情を表そうと望んでいるわけじゃないのに、やむを得ず避けられない時もあるのだ。 そこで。たとえ怒りを隠しきれなかったとしても、それを一時的なものに留めておこうと俺は心掛けている。後々にまでその怒りを根に持ったりしたくはないし、自分自身にとっても、そういうやり方が最もプラスになる方法だと思っている。だから俺は、さっきまで怒っていたとしても、今はもう怒っていないのである。
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2003年09月15日(月) ■ |
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Vol.371 思いがけないHAPPY |
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おはようございます。りょうちんです。
昔はすごく仲が良かったのにいつのまにか音信不通になってしまい、もう何年も会っていなかったのに偶然ばったり出会ってしまうというシチュエーション。神様が突然くれたプレゼントのようなもので、きっと誰もがすごくうれしいことだと思うんだけれど。そうそう簡単にはそんなことなんて起きなかったりで。でも俺、最近そういうことが良くあるんだよね。実は今日も、さ。 母のお見舞いが終わり、病院の自動ドアを出た瞬間、向こうから来る人に呼び止められたんだ。良く見てみると、中学高校と同級生だったSくん。彼、中学の頃は俺と同じくらいちびっこかったのに、高校生になるとぐんぐん背が伸びちゃってさ。それでも高校時代は帰り道が同じ方向だったから、田んぼの中ののどかな畦道を自転車こいでよく一緒に帰ったりもしたんだ。卒業してからはいつのまにかお互い連絡も取らなくなっちゃってて、きっと10年近くぶりに会ったのかもね。 で、なんで病院なんかにSくんがいるのかと思ったら。なんとSくん、3年前に結婚されて、先週彼の奥様が出産なさったんだそうで。しかも今日が退院の日だそうで、奥様とベイビーをちょうどお迎えに来たところだったみたいで。なんともおめでたいところに、俺が遭遇しちゃったらしく。そういや久しぶりに見るSくんは、メガネなんかかけちゃっててすっかり落ち着いて見えたよ。「りょうちんはあの頃と全然変わってないから、すぐにわかったよ」なんて、Sくんは言ってたけどね。 そうかぁ。俺の知らないところで、みんな結婚したり子供が生まれたり。もう俺もそういう歳なんだよねぇ、なんて改めて考えちゃったりもしたけれど。おめでたいSくんから、思いがけないHAPPYを少しだけ分けてもらったような気がして、帰りの車はずっとにやけた顔で運転しちゃった俺だったかも。 Sくん、おめでとう。パパ、がんばってね。約束通り、近いうちに一緒に飲みましょう!
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2003年09月12日(金) ■ |
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Vol.370 夏合宿の思い出 |
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おはようございます。りょうちんです。
大学生だった頃、俺は学校内のとあるサークルに入っていた。俗にいうお遊びサークルだったのだが、みんなでスポーツをやってカラダを動かそうみたいなコンセプトで集まった輩ばかりだったから、9月のこの時期になると毎年決まって山中湖へと夏合宿に出かけた。 サークルではどういうわけか会計なんていう役職についてしまっていた俺だったから、合宿もほぼ中心になって企画をしていかなくてはならなかった。今考えるとやってて良かったよなと思えるのだが、当時の俺は先輩後輩、それに卒業したOBやOJたちも含めて、100名近くの人たちをまとめるのにてんやわんやだった。 合宿では、毎日いろんなスポーツでカラダを動かした。一日中ソフトボールで汗を流す日もあれば、朝からずっとテニス三昧の日もあった。別の日には飽きるまでバレーボールをやったり、サッカーだって夢中になった日もあった。みんな上手い下手なんて関係なく、男の子も女の子も先輩も後輩も、楽しく仲良くカラダを動かしていた。 しかし遊び盛りの俺らは、その合間を縫ってもっと違う遊びも怠らなかった。コンパだなんていって宴会では盛り上がったり、おいしいケーキ屋さんのウワサを聞きつけて先輩に連れってってもらったり、真夜中に宿を抜け出して湖畔へ行って花火や肝だめしをしたり。夏の最後のひとときを惜しむように、俺らは一瞬も無駄にはせずに思い出を胸に焼きつけていった。そしてこの合宿が幕を閉じると、まもなく後期の授業が再開して平凡な日常へと俺らは戻ってゆくのだった。 久しぶりにアルバムを見返してみた。アルバムの中の若かりしあの頃の俺らは、誰もがみんな輝いた目をしていきいきして見えた。あれからずいぶん時が流れたけれど。9月の山中湖で過ごした夏合宿の思い出は、今となっては俺の胸の中にひそかにしまいこんだ、大切な宝物だったりする。
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2003年09月11日(木) ■ |
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Vol.369 食欲vs睡眠欲 |
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おはようございます。りょうちんです。
質問です。あなたはおなかがすいています。もう相当にぺこぺこで、今にも空腹のために倒れてしまいそうです。しかし、それと同時にものすごい睡魔が襲ってきました。1秒でも早く眠りにつかないと、気が狂いそうなくらい眠くてたまりません。さて、あなたはまず、何かを食べますか? それとも、眠りますか? 俺の場合。100%眠る方を選んじゃうと思うんだよね。食べることも眠ることも大好きな俺だけど、そんな究極の選択を迫られたら、やっぱりまずは眠っとこうと思っちゃう。俺って今までにも、空腹過ぎて夜中に目が覚めちゃったなんてことは一度もないし、寝起きってイマイチ食欲がなかったりしちゃうからね。とりあえず寝て起きれば、おなかがすいていたことさえ忘れちゃってたりもするんだな。まぁ食事が出されりゃ、寝起きでもガッツリ食っちゃうんだけどさ。 確かに過去にも、そういう事態が俺の身に起こったことが何度もあったんだけど。そのすべてが眠る方を優先してきた気がするわけで。そういやチビッコだった頃、食事中に眠っちゃって、イスから転げ落ちたなんて話を親から聞かされたことがあるよ。昔から俺の中では、食欲vs睡眠欲の戦いは、常に睡眠欲の勝利に決着がついているみたい。 ホントは規則正しい生活をして、毎日決まった時間に食事をして決まった時間に眠りにつけば、こんな究極の選択なんて考えられないんだろうけどね。不規則極まりない俺の生活パターンじゃ、良くある話だったりもするんだな。健康に良くないってコトは、百も承知なんだけどね。 さぁ。あなたの中では、食欲vs睡眠欲、どっちが勝ちますか?
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2003年09月10日(水) ■ |
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Vol.368 ばいばい、じょーじくん |
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おはようございます。りょうちんです。
火曜日の早朝、俺の大切な友達だったじょーじくんが天国に旅立っていきました。 前回のひとりごとで、俺はじょーじくんへの最後の想いを記しました。じょーじくんに、この想いは伝わったのでしょうか。ケージの中で丸くうずくまるじょーじくんは、ひとりごとをUPしたあともずっと俺のことを見つめていました。やがて、荒かった呼吸も次第に弱くなっていき、オレンジ色の朝日が部屋に差し込む頃、俺だけがそっと見守る中で静かに静かに息を引き取りました。俺は、涙が止まりませんでした。さよならをする覚悟は、結局時間切れに終わりました。ひとり取り残されてしまった俺は、ただ泣くことしかできませんでした。 横たわるじょーじくんを両手で抱き上げ、空き箱で代用した棺の中にそっとを入れてあげました。棺の中には、じょーじくんの大好きだったひまわりの種とキャベツを一緒に入れました。食いしん坊だったじょーじくんへの、最後のプレゼントのつもりでした。じょーじくんのカラダはだんだん冷たくなっていくのに、まだふわふわしててやわらかくって、もしかしたらぐっすり眠っているだけなんじゃないかと錯覚してしまいそうでした。 仕事が終わったあと、俺は実家へ向かいました。実家の庭の片隅に、じょーじくんを埋葬してあげようと思いました。9月になっても満開に咲いている白いおしろいばなの脇に、スコップで穴を掘りました。そして最後に、じょーじくんへのお別れのコトバを伝えました。お前のことはずっと忘れないからな。お前は俺の最高の友達だからな。じょーじくんを土に返したあとも、俺はずっとその場から離れられずに泣いていました。 帰り道、東の空に昇ってきたばかりの大きくてまん丸な月が見えました。じょーじくんと同じ色で輝いていました。俺はじょーじくんが空から見ているんだというような気がして、やっとのことでさよならをする覚悟ができたように思いました。 じゃあね。ばいばい、じょーじくん。
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2003年09月08日(月) ■ |
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Vol.367 さよならをする覚悟 |
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おはようございます。りょうちんです。
ずっといつまでも、こんなふうにお前と一緒に暮らしていける日々が永遠に続くとは、思っていなかったよ。知っていたんだ、本当は。いつかはさよならをしなくちゃいけない日がやってくることを。それが、遥かかなたの先のことじゃなくて、そう遠くはない近い未来にやってきてしまうだろうということも。でも、そんなことを考えるのが、イヤで、悲しくて。現実から目をそらして、もしかしたら逃げていたのかもしれないな。 お前の異変に気がついた時、それでも俺はどうしてやればいいのかさえわからなくてさ。いくら寿命だとはいっても、お前は乱れた呼吸で辛そうにしているのに、俺はただただ、ケージの外から弱りきったお前を見ているしかできなかったんだ。今だってふらふらになりながらも必死に歩こうとするお前の姿を見ていると、何にもできない自分に腹が立って、もどかしい気持ちでいっぱいなのに。声をかけるといつもと同じつぶらな瞳で俺を見上げてくれるから、余計に胸が痛くなっちゃうよ。 お前は、俺と一緒に暮らすことができて、幸せだった? ケージの中に閉じ込められたタイクツな毎日。固形フードとくず野菜ばかりの変わり映えのないえさ。暑さも寒さも厳しい俺の部屋。けして恵まれた環境とはいえないけれど、それでも幸せだったのかな? 俺はお前に何もしてあげられなかったけれど、お前はいつだって俺のココロを癒してくれていたんだ。やんちゃでいたずらばかりやらかしてたけど、そこがまたかわいくってさ。本当に本当に、大好きなんだ。もう俺の腕や肩を元気に走ることはできないと思うけど、お前と一緒の時間を過ごせたことに感謝をしているよ。 俺は明日も仕事が早いけど、今夜はこのままもう少しお前のことを見ているよ。涙でお前のかわいい顔が霞んでしまうかもしれないけれど、お前のことをこの目に焼きつけておきたいんだ。だって、さよならをしなくちゃいけない時間は確実に近づいているのに、さよならをする覚悟は俺にはまだできていないからね。
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2003年09月07日(日) ■ |
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Vol.366 UNDER25 |
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おはようございます。りょうちんです。
久々にライブに行ってきた。今回のライブ、代々木第一体育館など3つの会場で開催された「UNDER25」というイベントで、複数のバンドが合同で出演するもの。俺のお気に入りのバンドが、いくつか登場してくれるのだ。まさにおいしいとこばかりを集めた、幕の内弁当みたいなもんか。 さて会場に入り、さっそくアリーナ席を陣取る。満員電車も越えるくらいの人ごみの中、いよいよライブスタート。オープニングはいきなりB-DASH。俺の大好きな「平和島」からはじまり、会場のボルテージはしょっぱなから最高潮に。こぶしを突き上げ、大声で叫び、ジャンプの嵐。それにしてもすごすぎる。予想を遥かに超えるハイテンションの集団。激しい縦ノリが続き、どういうわけか人の頭の上を人が担がれ流されていく。それほどまでに、収拾がつかなくなるほどヒートアップした俺たち。半分暴徒化したオーディエンスに、セキュリティーの人も大変そう。 途中、へっぽこバンドも登場したりしたけど。CHARCOAL FILTER、SHAKALABBITS、氣志團など、俺にしてみればよだれが止まらないバンドばかりがめじろ押しで目の前に現れる。そして最後にやってきたのが、待ってましたぜ175R。いつのまにかほぼ最前列にまで移動してしまった俺は、かぶりつきで175Rからパワーをもらう。締めに歌ってくれた「ハッピーライフ」。俺も出せる限りの声で一緒に歌った。 GONGONはカッコイイし、UKIちゃんはキュートだし、綾小路さんはMCおもしろいし、SHOGOくんはやっぱかわいいし。もう最高のバンドが次々と入れ替わり、気がつけば約8時間にも及ぶライブはテンションが一度も下がらないまま幕を閉じた。 今までいくつものライブを体験してきたけれど。こんなに長時間、歌いっぱなし叫びっぱなしテンション上がりっぱなしだったライブは、これが初めてかも。気がつけば、シャツもパンツさえも汗でびしょぬれ。かなりハードだったけど、すげー楽しかった。やっぱ、ライブ最高! それにしても。もうちょっと俺の背が高かったら、もっと良く見えたのになぁ。
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2003年09月05日(金) ■ |
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Vol.365 キャベツの切れ端 |
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おはようございます。りょうちんです。
じょーじくんのえさを買おうと、スーパーの野菜売場に行って俺は驚いた。た、高い! にんじんもきゅうりもほうれん草も、どれもこれも高いのだ。1ヶ月ほど前にはかなりお手頃価格だった野菜の価格が、あっという間に急上昇してしまった。雨ばかりが続き日照時間が極端に少なかった今年の夏、冷夏の影響がこんなところにもあらわれていた。 それでもじょーじくんのえさを手に入れなければならない俺は、何度も野菜が並べられているケースの前を往復しながら考えていた。1本68円のきゅうり、前は29円で売ってた時もあったっけ。倍以上のお金を出して買う気にはなれないし。かぼちゃはそこそこお買い得なんだけど、4分の1カットされてるものは売りきれてるし。そんなことを考えつつ、俺は野菜に掲げられた値段表をずっとにらんでいた。 その時ふと、俺の目に入ってきたもの。158円で売られているキャベツの横に、キャベツのいちばん外側の皮の切れ端が無数に捨てられているダンボール。これだ。これでいい。というか、じょーじくんのえさにはこれがいい。そう思うやいなや、ビニール袋を拝借してキャベツの皮の切れ端を詰め込み出した。ちょっと恥ずかしかったけれど、こうなりゃ恥もくそもへったくれもない。鮮度の良さそうなところだけを数枚ピックアップして、すばやく袋にしまいこんだ。 キャベツは1玉158円だけど、この切れ端はもちろんタダだよな。そう思いながらレジへと向かう。とりあえずレジ係のおばさまに事情を説明して、このキャベツの切れ端をいただけるかどうかを聞いてみた。するとおばさま、「どうぞ〜♪」と明るい返事。ふー、よかった。これでじょーじくんのえさは0円で手に入れることができた。恥ずかしいのは一瞬だけ。手に入っちゃえば、もうこっちのもんだしね。これで当分は、じょーじくんのえさを確保できたみたいです。
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