Comes Tomorrow
ナウシカ



 こないだの顛末

精神病院に入院していた妹が無断外泊して、私が実家に見に行くと、まともに話ができる状況ではなく、興奮して大声で怒鳴り散らす有様。
私は妹が興奮して怒るので、そそくさとそこを後にしたんだけど、集まってきていたご近所さん(学会員さん)が車を出して帰る途中の私を呼び戻しに来て、『包丁持ち出してきたよ!』と言っていたけど、私はそれでも車を走らせて帰りました。
私がいない方が、事が収まるような気もしてたし、正直巻き込まれるのも嫌だった。

よくよく考えたら、母娘関係の再現だ!
私はアンタの母親じゃないよ。

病院の看護師さん曰く、『妹さんは退院に向けて、いろいろ不安を抱えておられて、それを上手く表出できないようなんですよね』

まぁ〜そうだけどね。
私にしたら、いつものことだという感じ。
何か具体的に自立の話が進み出すと、そこから逃げるように調子が悪くなるんだ。

確かに感情の表出は苦手だと思う。
そりゃそうでしょう。
楽しそうに笑っていたら、イジメられる。
悲しそうに泣いても、誰も慰めも労わりもしてくれない。
怒れば、2倍にも3倍にもされて返ってくる。
嬉しそうにしていれば、いい気になるなと言われる。

ずっと親から感情を抑圧されてきたんだ。
今さら、上手く出せと言われても無理かもね。

私も同じ環境にいたけど、私はまだ外で発散できていたから良かったんだ。
なるべく家にいる時間を短くしようと思って、高校の時はバイトとクラブに明け暮れ、社会人になってからは看護学校と病院の往復。
彼氏ができたら、彼のところに入り浸り。
彼氏と別れたら、今度は学会活動にどっぷり。

正看の学校に進学してからも、朝は病院で仕事、昼は学校、週末は夜勤をしてほとんど休みなしだった。
それでも、家にいることを思ったらホッとした。

そして私は、当時付き合っていた人と学生結婚をした。
病院実習と家事。
学会活動する余裕なんてないから、この頃はほとんどしてなかった。
家事も手抜きで良かったし、環境としては整ってるはずだったんだけどね。

実習のストレスとトラウマが重なり、私はうつ病になってしまった。
何が何でも頑張りたかったけど、頑張れなかった。
人間ホッとした時が一番、症状として出やすいのかもね。

いつか、こんな日が来ることはわかっていた。
嫌でも、自立していかなくてはいけないんだよ。
人の手を借りながらでも。
親がいないという現実を受け入れるしかない。

私を親に見立てて怒りをぶつけられても、私は受け止めることができない。
私だって、しんどい、余裕がない。
時が経てば、解決するのかな?
静かに見守るしかないかな、今は…


2009年06月14日(日)
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