Comes Tomorrow
ナウシカ



 スタンドアップ

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6546

映画『スタンドアップ』 2005年アメリカ

ストーリー

子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー。
鉱山の町としての伝統を育んできた町の住人たちは、10代で息子を産んでシングルマザーとなり、父親のちがう娘を連れて、戻ってきたジョージーに“身持ちの悪い女”と冷たい視線を向ける。
そんな中、ジョージーは子供たちのために、自立を目指して、鉱山で働きだす。
だが職場では、男性社会に進出してきた女性に対する会社ぐるみの厳しい洗礼と、屈辱的な嫌がらせが待っていた。
鉱山労働者として働くシングルマザーが、男性社会の中で立ち上がっていく姿を、実話に基づいて描く感動作。

『モンスター』で主演のシャーリーズ・セロンが、入魂の演技を披露。
女性の脆さと強さという相反する両面をクロースアップひとつで表現してしまう様に、胸が詰まるような感動を呼び起こされる。
脇を固める俳優陣にもこれ以上ない実力派がそろった。
フランシス・マクドーマンド、シシー・スペイセクの両オスカー女優に加え、堅物な父親を演じるリチャード・ジェンキンズの号泣必至の名演も見逃せない。
監督は『クジラ島の少女』の監督ニキ・カーロ。
ミネソタの風景を登場人物の一員のように切り取り、ドラマに立体感をもたらしている。

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『モンスター』を観て以来、シャーリーズ・セロンを素晴らしい女優さんだと思って注目してきたんだけど、先日たまたまつけていたケーブルTVの映画で『スタンドアップ』をやっていて観ました。

一言良かった♪
実話というから驚きなんだけど、鉱山で女性労働者がトイレに行きたいと言っても、なかなか行かせてもらえなかったり、主演のシャーリーズが嫌がらせで、簡易トイレに閉じ込められて横倒しに倒されて糞尿まみれになったり、羽交い絞めにあって首を絞められたりと、ほんと壮絶なイジメにあって。

でも、そこから立ち上がる勇気。
自分がただ辛いからというだけではできない行動だ。
守るべき子ども達のため、同じ環境で働く女性たちのため。
何よりも、自分の尊厳を守るため。

裁判では、次々に明らかにされていくジョージーの衝撃的な過去。
それによって、傷ついていく家族。
そうまでして守りたかった人としての権利。

最後は裁判に参加している全員がジョージーに心を揺さぶられ、自分の中の良心を見つめさせられていく。
ほんと良い作品でした。
お勧めです。


2009年06月18日(木)
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