Comes Tomorrow
ナウシカ



 アンテナ

以前、たまたまTVをつけていて観た映画『コンセント』に衝撃を受け、それで田口ランディにハマリ、『もう消費すら快楽じゃない彼女へ』を読んで感動し、感想文をblogに書こうと思ったんだけど、あまりに好き過ぎて書けなくて(いつもそうなのよ、好き過ぎると逆に語れない、書けない、だからコブクロのこともあまり書けない)、だけど最近、本から遠ざかっていたのが、また読み始めて、『コンセント』の小説の方を読んだ。
映画と大きく外れたところはなくて、映画の場面を思い浮かべながら読んでいた。

読み終えて続編みたいなのが出てるんってんで、『アンテナ』と『モザイク』を買って、まず『アンテナ』を読み始めた。
まだ50P程しか読んでないけど、ビックリした!
主人公が、主人公を取り巻く環境が、あまりに私の家庭と似てるもんで!

主人公の祐一郎には弟がいるんだけど、ある日、発狂したみたいになって警察に保護されて、それで精神病院に入院する。
うちの妹も、ある日、発狂して警察の世話になり、その後、精神病院に入院した。
妹を警察まで迎えに行った朝のことを思い出す。

祐一郎の母は新興宗教(カルト)にハマリ、家族は巻き込まれていく。
弟は発狂して、そんな母親の首を絞め殺そうとする。
うちの母も狂信的な信者でしたなぁ〜
妹も、母の首を絞めて殺そうとした。

そして祐一郎には、弟以外に妹がいるんだけど、幼い頃に忽然と姿を消してしまう。
つまり行方不明。
うちにもいなくなった姉妹がいる。

私は長女だけど、実は上に3人姉がいた。
みんな生まれてすぐとか、一週間とかで亡くなったらしい。
1人だけ1歳まで生きたらしいけど、病気で死んだらしい。

私は4番目、妹は5番目に未熟児で生まれて、脳性マヒという障害を持って生まれた。
そして、今は精神も病んでいる。

重なるなぁ〜
祐一郎はそんな家庭が嫌で、実家から長年遠ざかっていた。
そこに描かれている祐一郎の心理描写、ほんと私と重なる…ビックリするぐらい。

田口ランディ…恐るべし!


2009年06月10日(水)
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