風のひとり言
kaze



 親子関係

「パパ 暇ジャン!」

中学1年生の息子に言われた言葉。

事の起こりは数日前、翌日の天気が雨模様だと話していた時だった。
もし夜まで雨が降っていたら、塾まで車で送って欲しいと言う息子に、
「何で?」と聞き返した答えがそれであった。

そりゃさ、確かに引きこもりがちに家には居るけどさ。。。
言うに事欠いて、「暇ジャン!」はないだろう。。。
しかも、一応「親」なんだし、その「親」に対して言う言葉として、
それが適切なのかどうか。。。

考えてみれば、自分は親に対してそういう言い方は決してしなかった。
ある意味親は絶対であったし、同時に一線を引いていたように思える。
それが良いことかと言われれば、YESとは言えない。
では逆に、昨今増えつつある『友達感覚の親子』が良いかと言えば、
それもどうなんだろうか。

親子のあるべき姿と言うのは、
型にはまった「これ」と言うものがあるわけでもなく、
人間一人一人個性があるように、
親子の姿もまた色々な個性があるべきだろう。
人間同士の付き合いである以上、
そこに感情が介在する以上、
誰かと同じ親子関係を築くことなど無理な話である。
それぞれの考え方が一つでも違うだけで、そこに誤差が生じてくるものだ。

うちの親子関係はどうなんだろう?
冒頭の台詞が吐けるということは、
息子は身構えるでもなく、気楽に本音を言うことが出来ているのか?
それとも調子に乗っているだけか?
ま・・・後先考えずに思ったことを口に出すところが息子。
利己的な考え方だけが作用しただけに思う。

そんな長男と、
父親にはほとんど反抗せず、その反抗心を母親ばかりに向けている長女、
まだまだ本格的な反抗期に入っておらず、
「ママはご飯作ってくれるから好き〜」
「パパはおもちゃ買ったくれるから好き〜」
「だから二人とも大好き〜」
と、そんな言葉で親を手玉に取る次男(笑)
まぁ・・・それなりに役回りがあり、
とりあえず歯車は、順調に回転しているようにも思える。

もっとも、そんな長男の一言に、
少なからず傷ついてしまった哀れな父親も居るんだが・・・(涙)




2003年10月10日(金)
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