風のひとり言
kaze



 自転車

一番下の息子@4歳が自転車の練習を始めた。
どうやら本人の友達に触発されたようで、
ここ数日、自転車を見ると「乗りたい」と騒いでいた。

次男は3月生まれ。
従って同学年の中でも体は一番小さい方になってしまう。
(注:態度はかなりでかいんですが・・・)

そんな次男に用意してあった自転車は、
実は長女が次男と同じ頃に買ったもの。
つまり・・・10年前の自転車。
長女が自転車の練習を始めたあの頃から、
既に3度の引越しをこの自転車も経験している。
ちなみに10年前から次男の出産を予定していたことはない(笑)
つまり、使わなくなってしまったこの自転車を・・・
何故か大事に持っていただけである。

次男を連れ、この自転車とともに買ったお店に出向く。
店主に整備をお願いすると、今でも充分乗れるよとの頼もしい言葉。
嬉しそうな、そして半分照れたような次男の笑顔。
さっそく家に帰って跨ってみる。
どうやら背が低いせいで、両足が地面につかず不安定だ。
仕方がないので、補助輪をつけてやる。
すると・・・
教えもしないのに漕ぎ始めた。

そういえばこうやって長女も長男も自転車の練習をしたっけなぁ〜
乗っている子供は違うとはいえ、懐かしい光景が目の前に広がった。
ニコニコしながら漕ぐ次男。
疲れを知らないのか、何度も何度も行ったり来たりを繰り返す。

姉のお下がりの自転車であることを次男はまだ理解していないだろう。
もう少し年が上になっていくにつれ、
そうしたことにも拒否の感情を表してくるようになるのだと思うが、
取り合えずこの自転車をずっと大事に取っておいて良かったと思う。
物を大切にする心・・・
そんな気持ちを少しでも持ってくれればそれでいい。
昨今、物を粗末に扱う人が増えている中で、
10年前の自転車に笑顔で乗る次男を頼もしく思う。
そんな気持ちを持ちつづけてくれれば・・・そう願った瞬間でもあった。












いや・・・貧乏で買えなかっただけなんですが・・・








2003年04月13日(日)
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