風のひとり言
kaze



 救急車

先日の台風一過の日の出来事。
刺すほどの暑い日差しの下で、1人のご老人が倒れていた。
あまりの暑さのために眩暈がしたのか、歩道のど真ん中で横たわっていた。
倒れた時にぶつけたのか、頭部からは微量ながら血を流している。
周りを取り囲む人たち(外国人の姿も見受けられた)は、
ある人は団扇で扇いであげたり、またある人は一生懸命に声をかけている。
老人は、意識はあるもののなかなか起き上がれる様子もない。

救急車の手配を済ませてからおよそ15分・・・
暑さのためと、なかなか来ない救急車にみな苛立ちはじめた頃、
ようやくサイレンの音が聞こえてきた。
やってきた救急車は2台。
車道に飛び出し、「こっち!こっち!」と誘導する人。

と、反対側車線に止まった1台の運転席の窓が開き一言。
「救急車呼ばれたのなら、じきに来ると思います。我々はこの先で交通事故があったんでそちらに行きますから」
そう言い残し、反論の余地すら与えずに走り去った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
誰も彼もが一瞬呆気に取られた瞬間であった・・・

「優先順位」というものが存在するのかもしれないし、
各消防署に配属されている救急車の台数等を考えれば、致し方ないのかも知れない。
ただ・・・解せない気持ちも残っている。
果たして、救急車の配車に「優先順位」はあるのだろうか?
電話で伝えた、病人・怪我人の状況で、その順位が決められるのだろうか?
病院においては、その治療方法などで順位が変わる事はわかる。
すでにその病状等を確認した上であるならば・・・である。
が、救急車の場合にもしその判断があるのだとしたら、
どうしても、納得しがたい気持ちもある。
患者の家族にしてみれば、当然ながら1分1秒でも早い対応を望むものだからだ。

結局その老人が救急車に運ばれたのは、さらに10分後・・・
通報してからおよそ25分近くたっていた・・・
いいのか?これで??


2002年07月17日(水)
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