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■ お年頃
新しい年が明けましたね。 お正月の東京は、おどろくほど静かです。 地方から来ている人たちが、みんな帰省してしまって、住人しかいない街は、 閑散として風通しが良いのです。私はわりとこの雰囲気が気に入ってます。
年々減少している年賀状。 ポストをのぞくと、ほんの数枚、輪ゴムで留められて届いていました。 うち三枚は「結婚しました」の写真入りのお年賀。適齢期という言葉は 好きではありませんが、そういうお年頃なのだと、小さく実感しました。
私は結婚をしたこともないし、たいしてそんな願望もないのですが 出会ってしまったふたりが、共に生きてゆくという試みは興味深いかな。 いい意味でも、悪い意味でも、変化してゆく自分(そして、相手)を、 長い目で目撃してゆくんですもの。たとえ途中でご破算になったとしても。
未婚の私が、結婚について、失望と感嘆を半ばに、深く感銘を受けた 言葉があります。もうこれは、アインシュタイン博士の名言といえるくらい。
「ある偶然の出来事を維持しようとする不幸な試みを、結婚という」 (By. Bite-Size Einstein)
既婚の方、どうでしょう、深くうなづけますか? 未婚の方、それでも果敢にその試みを実行しますか? きっと「維持しよう」とするから「不幸な試み」になってしまうんですよね。 相手の変化も老化もきちんと受け入れていけば、それは決して不幸なものでは ないと信じています。誰も、不幸を生み出すために結婚はしないですよね。
そんなわけで、ご結婚なさったみなさま、おめでとうございます。 もちろん、「わらう月」に来てくださる皆様も、幸多き年になりますことを お祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2004年01月02日(金)
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