月のシズク
mamico



 お年頃

新しい年が明けましたね。
お正月の東京は、おどろくほど静かです。
地方から来ている人たちが、みんな帰省してしまって、住人しかいない街は、
閑散として風通しが良いのです。私はわりとこの雰囲気が気に入ってます。

年々減少している年賀状。
ポストをのぞくと、ほんの数枚、輪ゴムで留められて届いていました。
うち三枚は「結婚しました」の写真入りのお年賀。適齢期という言葉は
好きではありませんが、そういうお年頃なのだと、小さく実感しました。

私は結婚をしたこともないし、たいしてそんな願望もないのですが
出会ってしまったふたりが、共に生きてゆくという試みは興味深いかな。
いい意味でも、悪い意味でも、変化してゆく自分(そして、相手)を、
長い目で目撃してゆくんですもの。たとえ途中でご破算になったとしても。

未婚の私が、結婚について、失望と感嘆を半ばに、深く感銘を受けた
言葉があります。もうこれは、アインシュタイン博士の名言といえるくらい。

「ある偶然の出来事を維持しようとする不幸な試みを、結婚という」
                       (By. Bite-Size Einstein)

既婚の方、どうでしょう、深くうなづけますか?
未婚の方、それでも果敢にその試みを実行しますか?
きっと「維持しよう」とするから「不幸な試み」になってしまうんですよね。
相手の変化も老化もきちんと受け入れていけば、それは決して不幸なものでは
ないと信じています。誰も、不幸を生み出すために結婚はしないですよね。

そんなわけで、ご結婚なさったみなさま、おめでとうございます。
もちろん、「わらう月」に来てくださる皆様も、幸多き年になりますことを
お祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2004年01月02日(金)
前説 NEW! INDEX MAIL HOME


My追加