月のシズク
mamico



 クールだの、ワイルドだのって

締め切りのある生活。
緊張感と高揚感が入り乱れて、動きまでキビキビしてくる。
普段のぐにゃぐにゃした私からは、想像しずらいけれど、
生活にリズムが付いたようで、個人的には嫌いじゃない。

ということで、朝から夜更けまでモニタの前に固まっています。
周囲には資料やら文献やらが散乱し、私の眼は血走っています。
みんなは遠慮してか、般若面の私が怖くてか、近寄ってくれません。
なんて、ほんの冗談ですが。

お昼過ぎ、セーターの上にマフラーだけをぐるっと巻いて、コーヒーを
買いに行ったら、同僚の男性が私に気づき、手をあげて合図してくれた。
「なんか、ワイルドだね」と、おもしろそうに笑う。ワイルド?私はいぶかしがる。

夕方頃、小脇に資料を抱えて、廊下を小走りに急いでいたら、
「なんか、格好いいじゃない」と、初老の男性(同僚その2)の声が
後ろから飛んでくる。振り向くと、「今日はクールだよ」と、笑っておられる。
クール?再び、私はいぶかしがる。いつもと形容詞が違う。妙な日だ。

公私ともども、慌ただしい日々が続いておりますが、元気でやっています。
今は逃避するよりも、立ち向かう勇気すらわいてくる自分に驚いています。
追い詰められているからでしょうか。だとしたら、追い詰められることも
時として必要なのかもしれません。心に距離を置く、ということも、
同様に、今は必要としていることなのかもしれません。

I began to know What I need the most. See?

2003年11月27日(木)
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