月のシズク
mamico



 落ち葉を見て

なんだか、近頃の天気は日替わり定食みたい。

一日びしょびしょと冷たい雨が降ったかと思うと、翌日は降水確率0%だなんて
ラジオが言っている。おまけに西高東低の冬型の気圧配置のせいで、湿度が低く
て、喉も肌もカラカラに乾いている。文句を云っても仕方ないんですけど。

さて、私の仕事場の外は、立派な欅並木をはじめとして、たくさんの落葉樹が
植わっているので、11月の終わりにもなると、早朝から、落ち葉掃きの音がする。
ザザーッ、ザザーッと掃き清められる箒の音は、清々しい朝によく似合う。

ブーツの踵をコツコツさせながら歩いていると、足元に大きな葉っぱが落ちていた。
拾い上げると、私の顔が隠れてしまうほど大きい。指でくるくると回しながら、
去年の秋に食べた「大葉の味噌包み」を思い出した。味噌で味付けられた具材が
大葉にくるまれて焼かれるのだ(ここで云う「大葉」とは、シソの葉のことでは
ありません)。皿に載せられた葉包みを開くと、樹木のいい匂いがしたっけ。
逞しい想像力に、じゅるり、と、口元を拭きそうになる。

ところで、りんごの皮の剥き方について(続編)。

みなさん、等分派が多いようですね。確かに、皮を剥いた先から、すぐにお出し
できるので、効率は良いのかもしれません。ふむふむ。でも、くるくる剥く姿って、
サザエさんのエンディング曲の絵柄を思い出しませんか?サザエさんが、ちゃぶ台
の上にのぼって「ほーら、皮が切れずにこんなに長くむけるのよ」と云ってるような
あの光景は、とても微笑ましくて私は好きだなー。今でもあの絵柄はあるのかしら。


2003年11月26日(水)
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