月のシズク
mamico



 農耕民族と狩猟民族(日本vs.イングランド戦)

「マミゴン、今度の日曜ヒマ?ラグビーのチケあるんだけど、いく?」
元ラガーマンの友人Mの誘いに、一も二もなく承知して、生まれて初めて、
ラグビーの試合を生で観てきた。それも、ラグビーW杯の壮行試合を。
(今までスタジアム関連は、smapのライヴ以外で入ったことがナイ。。。)

去年の今頃は、青の旋風に包まれたあの国立競技場に足を踏み入れる。
私は木更津にちょうど2週間パックされて、音楽祭の通訳のシゴトをしていた。
FIFAのレフェリーと同じホテルに缶詰だったので、彼らのことはよく憶えている。

が、さておき、初めてのラグビー観戦。すっごくおもしろかった(笑)
何というか、ルールもろくずっぽ知らない私にとって、あれは、フィールド上での
格闘技みたいなものでした。殴るわ、蹴るわ、倒すわ、引っ張るわ。しかも故意に。

スローイン(というのか?)するときに、ボールを取るため、何人かが、一人の
ひとをタワーのように持ち上げる。まるで、チアリーダーが立体を作るときに
組み立てるポーズのようなものを、一瞬に作り、ボールをキャッチするのだ。

しかし、いくら男手とはいえ、100キロ近くの大男を持ち上げるのは、
華奢な女の子を持ち上げるのとはえらい違いなわけで(しかも軽々と)。
広いフィールドに、3メートル近くの高さ(と大きさ)が浮き上がると、
視覚的にも美しい立体にうつり、私は何度も溜息をもらした。

強豪イングランドとの試合結果は、20vs.55 の大敗(苦笑)。
後半はイングランド勢にもてあそばれ気味の日本チームに向け、観客席からは
おもしろいほどに野次が飛ぶ(彼らだって一生懸命にゲームしてるのにねぇ)。
「しっかりパス回せよ」とか、「オラっ!走れ、走れ、この野郎ー!」とかは
まだいい方で、そのうち、

「オマエら、所詮、農耕民族なんだよっ!!!!」

という、おっさんのドスの利いた台詞には、周辺一帯が苦笑させられました。
そーだよな。何千年前から牛や虎や鳥を追っていた狩猟民族の猛々しさと比べたら、
同じく何千年も、せっせと地道に農耕してた我々だもの。しょーがねーよな。
なんて、同情的に思ってしまったわけで。そんなこと、云われても、ねぇ。

ラグビー、おもしろいですよ。今度は大学ラグビーの試合を観に来ようと思う。
双眼鏡もスタジアムも、スマ以外でも使用しようっと。(つまり、本来の使用方法)

2003年07月06日(日)
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