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■ Independence Day
"We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable rights, that among these are life, liberty and the pursuit of happiness."
【訳】 「われわれは、次の真理を自明のことと考えている。 つまり、すべての人間は神により平等に造られ、一定の譲渡できない権利を 与えられており、その権利には、生命、自由、幸福の追求が含まれている」
(アメリカ独立宣言、1776年7月4日、原案起草者:トマス・ジェファソン)
今でこそ July 4th は、アメリカ国家あげての壮大な乱痴気騒ぎ的お誕生日 だと思われがちだが、(それは昨今の、帝国主義的行為に裏打ちされた トゥーマッチな世論も要因になっている)、実際には、戦争を起こした日でも 爆弾を落とした日でもなく、「祖国イギリスのやり方にはガマンならんのじゃ!」 とキレたアメリカ植民地が、切り札として提示した【コトバ】である。
なんだかんだと云いながらも、私はこの独立宣言が気に入っている。 イギリス哲学者ジョンロックらの、合理主義に基づいて書かれたこの宣言文が、 唯一原書と違う箇所は、"the pursuit of happiness(幸福の追求)"である。 ロックが唱えたのは、"〜life ,liberty, and Property(財産/所有物)"だった。 何故ジェファソンは86回も修正して、「幸福の追求」を宣言文に入れたのだろうか?
それは、時間感覚の違いである。 ロックは現状維持できる「モノ」として、物質的な利潤を求めた。 それに対しアメリカは、「コト」に置き換え、未来への可能性を求めた。 われわれが幸福になるために、前へ前へ進みましょう、という、 未来を切り拓くコトバなのである。ね、ちょっと格好いいでしょ?
「幸せになるために頑張っちゃうからね」と唱え、突き進んできたアメリカの現在は、 世界的に見て少々やりすぎなきらいはある。それでも、壁が見えない広いプールを、 ぐんぐん水をかき分けstruggleするアメリカの姿は、私にはとてもいぢらしく思える。
2003年07月04日(金)
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