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■ 金曜だけど、月曜の朝
眠りの水面下で、奇妙にねじれた感じの夢を何本か見て、 眼がさめたら、今日はすっかり月曜だと信じ込んでいた。 これから一週間、また生き抜かねば、と考えながらベットから出る。
それはまさしく、月曜日の疲労感だった。 週末、たくさん遊んで、歩いて、笑った、楽しい時間のすぐ後に来る朝。 ほんの数時間前の出来事が、むしょうに恋しく、せつなく感じる月曜の朝。 そして、やおら今日が金曜(週末!)だと気づき、軽く混乱した。
昨日の夕方、兄が実家に帰っていった。 日曜の夜にキャッチしてから、5日間、彼は私の部屋の同居人だった。 ひどい時差ボケのせいで、早朝5時に一緒に起こされたり(彼はジャマイカの 習慣が抜けてないからだ、と言い張っていたが、どう考えても時差ボケだよ)、 毎晩のようにビールの缶を空けて、夜更かししたり(猛烈な睡眠不足)。 私の日常の中に、彼の日常が混ざり込み、高揚感と疲弊感が順番に私を襲う。
日曜の夜はみんなそれぞれの場所に帰ってしまう。 翌日から始まる、生活のための日常に順応するため、早々に楽しき空間から 身を引く。バイバイ、またね、と、手を振りながら、どこかへ帰ってしまう。 取り残されたような気持ちを抱えて、私はきょろきょろと辺りを見回し、 仕方なく私の小さな部屋へ帰ってゆく。
だから、月曜の朝はいつだって少しせつないのかもしれない。
2003年06月27日(金)
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