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HELEN&HEAVEN
Helen
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2005年02月15日(火)
学校をサボる先生



わが社の目と鼻の先にある高校は、我が母校だ。

そこに恩師がいる。(音楽の先生♂中年)

先生くらいの職歴になると、自由が効くのだろうか、いったん同県他校に転勤されたが、何年も前に戻ってこられて、以後、ずっと移動がない。

事情を知っている卒業生は陰で「出戻り」と呼んでいる。くすっ

さて…

音楽の先生は、とても個性的。「学校をサボる先生」で有名だった。

「学校をサボる生徒」は当たり前だが、先生がサボるのは珍しいと思います。

奥さんは私が在校当時、新任の英語教師だった。(卒業した途端、結婚されたので驚いた。)
おいど(お尻)が非常に大きかったため、いつもフリルのフレアースカートしかはけなかった。

英語教師は我々と年齢的にも近かったせいもあって、いい子ちゃんぶりっこ・可愛い子ぶりっこの嫌いな女生徒から、いつもイジメられていた。(顔はぶさいく。)
中でも、一番、強くいじめていたのは私の親友だろう。
よく泣かしていた。
私達が卒業した途端、結婚されたわけは、よほど、私達の冷やかしが怖かったのだろうと思う…。それも、ずいぶん前の話。

この3月に音楽の先生のテノールコンサートがあるので、「行って、あなた(奥さんである)英語の先生に謝りなさいよ。」と親友に言ってあるけど。
(オペラ)は趣味じゃなさそうだ。

私の周りの皆は「クラッシックは寝てしまう。」としり込みする。
実際に、毎回、客席からイビキが聞こえる。(先生は2年に1度、小ホールを借りてテノールの歌声を披露してくださる。)
人ごとながら、いつも、ひやひや…。

この音楽の先生は「教職は生活の糧」と断言する。潔くて好きだ。
「学校は嫌い。」とも言う。正直で好きだ。


年に1,2度電話するんだが「クラスにお前(Helen)みたいな、小猿が5,6人おるでー。」と、失礼なこと、この上ない。(笑)

「いっつもなー、やんちゃ(クラスの小猿達)が、キーキーうるさいけどなぁ…。そんな時はお前(Helen)の事を思い浮かべて、お前だって立派に社会人やってるのやからって、自分自身をなぐさめているのやで〜。」と、失礼の上塗りをする。ふんっ

「でもなぁ、小猿の方がわかりやすいっていうか、やり易いで!壁の落書きとか小猿達と一生懸命消しとるやろ?おとなしい・真面目な子が、遠目で手伝いもせずに、覚めた目で見とるんや。あいつらの方が何考えてるか、わからんで、怖いデ!」と、フォローも忘れない、やさしい先生。ありがとよ。

私はいたってフツーというか、地味な生徒だったと自負しているが、それを電話口で訴えると鼻でフンと笑われた。(笑)
やんちゃなんてしてませんよ。
もっとも、私が思う「やんちゃ」と先生の言われる「やんちゃ」の度合いや質が違うかもしれない。

先生は、韓流ブームのずっとずっと前から、韓国フェチで年に1度は韓国を訪れるほどの韓国好き。
私が5年ほど前、初のソウル旅行を思い立ったとき、先生にお勧めスポットを教えてもらった。
「ソウルに行ったらな、必ず民族村に行きなさい。」

民族村は、日本で言うと「明治村」のような感じ。
韓国の古き良き家庭生活がひとつの村として紹介されている。

今、その民族村を舞台にしたドラマを衛星放送でやっているらしい。
「チャングム」の願いだったか、誓いだったか、そのような題名。
これは、お詳しいちゃらさんにお尋ねしなければ…。
宮廷料理が紹介されているのだって。垂涎ですね。

その民族村で実際にシーソーみたいな道具で絞られていたごま油はお土産に好評だった。
ツアーで組み込まれている土産物のキムチは試食したキムチと味が違い、日本に持って帰ると古くて酸っぱかった。これだけは騙されたと悔しい思い。

あとはおしなべて楽しい旅だった。

今年、数年ぶりに海外旅行を企てていて、そこは私が英語を学んだ国・アメリカはロサンジェルスに弟達と行こうと盛り上がっている。

2年しか居ずに、しかも帰国してから英語とは程遠い生活を送っている私と違い、8年居た弟は、英語圏の旅行者を時々、家に泊めたりするほど堪能だ。

ロサンジェルスの空港(LAX)から、レンタカーで市内中心部まで行き、我々が住んでいたリトルトーキョーのアパートメント近くをうろついて、マジックマウンテン(時間があればユニバーサルスタジオ・ディズニーランド)パサデナのフリーマーケットも行きたいし、ベガスでギャンブル三昧はお約束だ。
そう、マリブやベニスビーチも行かんならん。
時間が余ったら、ラルフスなんかの大手スーパー巡りもしないと!
留学したての暇な頃、車もなかったので、よく歩いて5分ほどのラルフスに行ったものだった。
店舗は1フロアだけだけど、日本で言うスーパーとはやはり規模が違う。
とてつもなく広い〃。
一時間ぐらいは暇つぶしできるんだ。
食べ物はほとんど秤り売りで、はかりがおいてあるので、トマトなど自分で好きなだけビニール袋に詰め込んでレジに持っていく。お菓子コーナーに行くと必ず一番上のチョコなんかの袋が破られているので(試食用ではない、誰か客が勝手にあけているみたい。)軒並み味見してまわったものだ。
豚さんコーナーへ行くと、皮から胎児から顔から尻尾まで、あますことなくビニールパウチに入れて売られている。
小さな日本食コーナーもあったけど、ローマ字で「TOFU」と表記されていて、あまりにもあやしあやしげで、高価なのでほとんど買ったことなかった。あれは中国人が作った豆腐ではないかと思っている。同じ日本食ならヤオハンが(これまた高価だけれど)リトルトーキョーに、あったしね。今は、ヤオハンはつぶれたんだっけ?
そいから、1日だけ国境を越えてメキシコはティワナへ入ろうか…とも計画立ててる。

メキシコのティワナは私は行ったことが無いんだが、とても風光明媚なところらしい。
時々、日本人のお偉いさんが誘拐されているが、売○で有名な町らしいので、そんなニュースを聞いたときは、お偉いさん方のティワナ入りの目的を疑ってしまう。

弟と電話でロスの話で盛り上がって「なづがじぃ!なづがじぃ!」二人で狂喜乱舞している。
「俺、途中で行方不明になるかもしれんけど。」と弟がのたまう。

「かめへんで、居なくなっときなさい。居なくなっときなさい。」アメリカで運転免許を取った私は、アメリカの道なら走ることができる。
弟は生きていたら良しとし、ほっぽって帰ることにしよう。(おいおい)

そーしてまた、旅の達人(音楽の先生)に電話を入れて、レクチャアを受ける。

・お勧めの旅行会社
・お勧めの担当者
・お勧めの本

旅行好きの先生は、もちろん、敬愛するベートーベンの生家も訪れたとか仰ってたな。

先生は韓国でもとりわけ海鮮料理が豊富で有名な海の町・釜山が大好きで、何度も訪れているそうだ。

一度は、生牡蠣にあたったらしい。

海外で食べ物にあたったら、まず、赤痢を疑われる。
出国に日数がいる。

新学期に間に合わないと困る先生は、波のように押し寄せる腹痛に耐え、脂汗を流しながら笑顔で(なんでもない顔で)飛行機に乗ったんだって。

とっても、おちゃめな先生です。

そんな先生からの今年の年賀状のメッセージは、

 You did it !

一番、インパクトの強い一行でした。