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HELEN&HEAVEN
Helen
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2004年11月20日(土)
霧にけぶる街


今朝、ベランダから見た茶畑は濃霧の中だった。

これだけの霧に覆われる日は、珍しい。

今日は休日出勤日で、早起きして良かった。

陽が照ると、霧も晴れて見えなくなっていただろう。




きっと霧の都・ロンドンもこんな感じかな。

数メートル先が、霧でけぶって見えない中を架空の恋人と歩くと素敵だろう。

ぼんやり、そんな事を考えながら電車に乗る。

そう言えば、文豪プーシキン著の「オネーギンの恋人」も、こんな霧の朝が始まりだった。

霧の朝…
桟橋で男の人達が決闘するの。
ピストルで互いを撃ち合うのよ。

逸らすつもりが、うっかり友人を撃って死なせてしまった男爵は、失意の旅にでる。


これだけ深い霧ならば、何もかも隠してくれそうなものだのに…。

これだけ深い霧だけど、いづれは陽の光が救ってくれるだろう。