昨日、中国古典の本を手に入れたのでご紹介しましょう。
− 人須磨在事上 …人はすべからく事上に在って磨くべし 『伝習録』
伝習録は王陽明の言葉を記録した本です。
生活や仕事など毎日の実践を通して自分を磨きなさいという意味だそうです。 自分を磨く方法は、先達の英知の結晶の古典を読むことらしい。
だが、本を読み、人の話を聞くだけのことなら誰にでもできる。
なかなか生きた知恵が身に付かない。
学んだものをしっかりと身につけるためには…
それと平行して『事上』で、自分を鍛え、からだでおぼえることが必要なのだという。
実践を伴わない知識は、所詮 「 つ け 焼 刃 」 に過ぎない。
実践のなかで磨かれてこそ、知識も人間もほんものになりましょう。
…ということですが、これは言い得て妙ですね。
模倣はそれ自体、悪いことだとは断定できませんが、その人となりの人物像が浮かんでこないばかりか、何か浮いた印象を受けて、違和感があります。
わたしも好きな作家が数名いるんですが、真似しようにもできないですね。 逆立ちしたってできない。 それは、その作家の育った環境や性格や価値観、種々の思想や経験、それらが全く違うからです。 無理して真似たところで、逆に寒々しい印象を与えるだけでしょう。 滑稽なだけです。 人はどんなに真似しようにも、その人たりはえない。
真似ず、媚びず、へつらわず… 可能な限り熟考して、言葉を大切に、言葉をかみしめて歩んで行きたいですね、年相応に。
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