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HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2003年09月04日(木)
生きるということ2

抗ガン剤の点滴は、初めての種類のもので、主治医も副作用が予測不可能でした。

おおよそ2〜3時間かけて、入れたのでしょうか…。

その後「生まれて初めて感じる身体のだるさ」を経験したらしいです。

身体がナマリのようにすこぶる重くだるく…
ベッドを通り越して地面に…通り越して…地殻にまでどんどんどんどん沈み込んで行くような重さ…。

私は身体の相当だるいとき、地面にめり込むような感覚は経験ありますが『底なしのめり込み』は、まだ、ないなぁ…。

その時の彼の病室は2F…
「5Fなら間違いなく、飛んでたね!!」ぐらい、しんどかったそうです。

そこの病院は面白い試みが施されてあって…
自分の今抱えている症状を図柄によって5段階で指し示すようになっています。

「ちょっとツライ」 「ツライ」 「そこそこツライ」 「かなりツライ」 「ヒドイ」
  (*Θ_Θ*)     (-ω-;)   (;´Д`A ```    ・゚゚・(×_×)    (TДT)

こんな感じでしょうか…。

勿論、彼がツラかった時は、5段階評価の最強なんてもな突き抜きけていたそうですが…。

その外にもう1つ『予測しなかった事態』に見まわれたそうです。

ある日、病室のベッドで横になって読書していると片足がツッたそうなんですね。

「ああ、ツッたな…。」と思った瞬間、とてつもない激痛に襲われたそうです。

ナースコールを一度鳴らしたけれども看護士が来るのももどかしい…再度鳴らして「早よせーや、\(`o'") コラーッ!」普段、温厚で紳士な彼が我を忘れた瞬間です。

看護婦がバケツにお湯を張り足を一生懸命なでさすってくれたそうです。
「ドクターは?ドクターはっ?!何とかして!!」 ドクターはオペ中。
そのうち、ふっと以前に何かの治療の折り余っていた鎮痛剤がベッドサイドの引き出しにあることを思い出し(私も知っている強めの鎮痛剤ですが)3錠いっぺんに飲んだあと、意識朦朧としながら足をなでさすってもらうこと数時間…

クスリも効いてきて、ふと、気づくと看護士が一生懸命なあまり太ももをあらわにして、彼の足をなでさすっていた。
すると急に性の息吹を…昨年の大腸癌切除の手術以来失っていた性欲というやつを感じてしまったそうな。

「も、もうイイわ…。ありがとう。」 看護士さんに丁寧にお引き取り願ったそうです。

激痛の原因は、癌の点滴により小さくなった腫瘍が移動して神経を触ったんでは?と言われています。

と、同時に、回春の神経も触っていったようです。