家のクーラーも『会社のクーラーも効きすぎるか、効かなすぎるか』
…という点において一致している。
なるべくなら、自然に体調を管理したい。
自宅の寝室の窓は北向きで、隣の和室は南向きだ。 両方を開け放つと、わりとイイ風がはいってくる。
寒いくらいだから、住宅が密集してウルサイ北向きの方(寝室)の窓は閉めておく。
和室の南向きの窓側は無人の茶畑なので静かである。
茶畑を挟んで向こう側には製紙工場がある。 ここは24時間制のようで時々一晩中灯りがついているときがあるが、このところ、夜は真っ暗だ。不況の影響か。
梅雨で雨雲が何層にも重なり、星や月を隠してしまうこんな季節の夜は『さつき闇』というそうだ。
茶の葉の呼吸が静かに立ち上ってくる南側の窓。 今の季節は茶の葉の息も湿っている。
シーツが湿る。 掛布団も湿る。
体温が伝わる部分だけ乾燥してくる。 そんな梅雨の夜…
寝返りの数だけが、増える。
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