今日は、恒例の経営コンサルタントが会社にやってきた。
各部署をまわり、やれ、あっこが汚い・ここがなってないなどと、蘊蓄をおたれになられ、お金を貰える良い仕事・・・。
前日から、部署内はもとより机の中を念入りに掃除し、紙袋を何個もかかえ更衣室の空きロッカーにしまいに行く。
このオヤジの言うことは化石時代ぐらい古く、矛盾点は現在の構造改革のように多々ある。
例えば、常に整理整頓をうたう彼は、ゴミ箱のなかにゴミがあるだけで怒り出す。 ゴミ箱のなかにゴミがあるのは当たり前だと思うけど、どうもゴミが溜まってるのがダメらしい・・・。彼が来るときはゴミ箱でさえ、隠す・・・。 まったく、仕事になんないくたびれる1日である。
・・・そんな中ではあるけれど、今日こそは行こう!と固く決意していた所がある。 もう、2年くらいサボっているのだが、お肌のために通っていた皮膚科である。
目の下のそばかすというか、こまかなシミはレーザーではとれない。
コウジ酸の塗り薬を綿棒の先にとり、患部にちょちょっと塗る。 >邪魔くさい。 コウジ酸は熱に弱い生き物なので、冷蔵庫に保管せねばならない。>邪魔くさい。 内服薬はビタミンCとEを毎食後。>邪魔くさい。 医院は遠くて混んでいる。>邪魔くさい。
そんなこんなで足が遠のいていたが、この春から急に目の下のそばかすというかシミが濃くなって来た。
いかんいかん、私はネット(逆)アイドルなのよ!! シミなんか作ってる場合とちゃうで。 基本給以下のなけなしの雀の涙のボーナスをすべて美肌につぎ込む決意をした私は、その前に通い慣れた皮膚科に相談することにした。
久々に訪れた皮膚科では、すこしぽっちゃりめだった受付兼看護婦さんが、痩せてべっぺんさんになっていた。
若くてハンサムな先生は、すこし、老けておっさん顔になっていた。
事情を説明していると「最近出てきたシミならレーザーでとれます。」とおっしゃるの。
「え?(@O@)?! ほんま?そうか!取ってくれ!ならスグ取ってくれ!今すぐ!! さぁさぁ、 >^*)ばぅばぅ!!」
とりあえずは、右っかわだけ・・・。
十円玉を楕円形にしたみたいなアイガードを目の上に置かれる。
実は、この医院でレーザー施術を受けるのは、2度目で、1度目は、ほっぺにあった直径5mm程度のホクロを取って貰った。
右の頬の真ん中にあるホクロはファンデーションの邪魔をし、「良妻賢母だけれども好事魔が多し・・・うんぬんかんぬん・・・」と人相学の本に書いてあったホクロ・・・。最初は単なるそばかすだったのが年々成長して、しまめには毛までも生えて来た。 悪性か良性かもわからない・・・。 えぃっ!とっちゃえ。。。
施術はレーザーより麻酔の注射のほうが痛かった。 2,3本打ったんだろうか、つねられているみたい・・・。^^; 施術が始まると、髪の毛が焦げるような臭いが鼻腔をついた。 「さよなら、ほくろチャン。」 多少は、愛着があったから寂しかった。
施術そのものは、5分くらいですみ終わったあと鏡で見せてくださったが、 すでに薬が塗られていて良くわからなかった。
入浴後とか洗顔後は自分で塗布しなければならない。 その晩、入浴後に鏡にむかうと、正露丸を1個詰められそうなくらい陥没した穴を見て、驚いて少し泣いた。今は、フラットになっていて、ほぼわからないです。
さて、今回のシミ治療レーザーは、ほくろのとは違うレーザーのようです。 以前、別の皮膚科医院でむだ毛のレーザー脱毛をしたのですが、どちらかというとそっちの方に近いかな?
診察台に仰向けに寝て、患部にジェルを塗りレーザーをあてる。
しっかり目をつぶっていたにもかかわらず、アイガードを通して、 赤い光りが炸裂する。(まぶたの裏の血管がうつってたんでしょうね。)
5,6発打ったのかな? そのたんびに、体がびくんびくんとするのです。 優しい先生は、「はいー、ちょっとびっくりしたねぇえ。大丈夫ですからねぇえ。」となだめつつやってくださるが、あまり実のないしゃべり方だ。(笑)
施術は、やはり5分以内で終わり、お薬を貰い1週間後に診断が入る。 ファンデーションを塗って帰ることが可能なので、見ると擦り傷みたくなっている。 このかさぶたがしばらくしたらはがれてくるんだ。 今回は、右側だけ・・。左側のコウジ酸用の夜・朝用クリーム、レーザー跡用のクリーム、ビタミンCとEでしめて、1万1千600円なり。(レーザーは1回1万円) 美容外科よりかは、良心的な値段だろう。
・・・とにかく、レーザー照射自体はちょっとぴりっとする感じで、痛くはないんですが、心の準備が無いままに行ったもので、精神的にダメージをくらう。(笑) おまけに、昨日からレディスデーだ。肉体的にもしんどいものがある。
少しひりつく頬を気にしながら、河原町にある化粧品・化粧道具専門店に行く。 バネの利いたまつげビューラーを発見、少し、ご機嫌になる。 他にも、かかとケアクリームを買う。パープル系のアイシャドーパレット、むだ毛抑制クリーム、パールの入った下地クリーム・・・。親の敵のように買う。しめて5千円なり。少し気が晴れる。
帰路、何度もため息が出る、くたびれているのと安堵とで。
昔、派遣で一緒だった大奥のようなお局のおばはんに、「ため息ばっかりついてたら、ため息ばっかりの人生になる。」と注意されたことがある。仕事がきつかったんだな、その時。 当たり前といや、当たり前の理屈やが、ため息ぐらいつかんとカタルシスになるかいや。
そのもっともっと昔、ジュースを一気のみしたあと、「ぷはーっ!」とため息というか吐息を出したら、「子供のクセにため息つくな!」と父親に理不尽な怒られ方をされたことがある。 「いつか、オトナになったらしばいたる!」(おいおい)そう思ってる間に、先に亡くなってしまった。
ため息を漫画の吹き出しのように、ぽんぽこだしながら、帰宅すると郵便ポストに、エアポストメールが!!
遠い異国のその絵はがきは、私をアッという間に有頂天にしてくれた。
食欲がうせるくらい疲れ果てていたはずだったのに、お腹がいきなり「ぐぅ」と鳴いた。
ありがとう。
そして、SZIA!!
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