今週の始め、月曜日のことでした。
いつもの朝、いつもの通勤経路、早い時間なので人影もまばらだ。
遠目にうつるのは、駅前の商店が軒を連ねる一カ所で、一台の自転車を挟んで何かごそごそしている、二人の影。
一人は、自転車の所有者で、青いサッカーユニフォームスタイル。 もう一人は、ジーパンにトレーナーといったごく普通の出で立ちだが、なぜだか、短距離走のスターティングポーズの屈み方をしている。
二人と私の距離が時間をかけて縮まって行くけれど、二人は殆ど体動しない。
ときおり、じゃんけんなんかして、少し、楽しそう。
「(ё_ё)ちっ!! 朝から、いちゃいちゃしてんな!!」
ネット『逆』アイドルの私は、心のなかで呟く。
いかんいかん、疲れているのかな。>わたし
二人の横を素通りしようとしたら、二人とも男の子(高校生くらい)だった。 青い方が女の子かと思っちゃったわ、小さかったから。(ごめんごめん)
そうか、高校生くらいならストライクゾーンや。勘弁しといたるわ。 (ちょっと、ちゃうやろ。)
そして、スターティングポーズの男の子の足下には、小さな鳥が居る!
俄然、興味が沸いてしまい、思わず足が止まってしまう。
「それ、なんの鳥?すずめ?」
スターティングポーズが応える:「ツバメです。落っこっちゃったみたいで・・・。(i_i)このままにしておいたら、車に轢かれちゃうでしょ?」
私:「うん、道の真ん中やしね、それにこの辺、野良猫が多いから・・・。」
彼らがじゃんけんをしていたわけは、これでした。
思わず、つまみあげてしまった。
最初は、アスファルトの路面に爪をかまし、多少の抵抗をしてみたものの、手のひらに乗せて背中を撫でてみると、幸せそうに目を閉じている小さな暖かみ・・・。
私には、小学生の頃、迷子の子供の【雀】を家へ持ち帰り、死なせてしまったトラウマがある。
ご飯粒を食べたあと、うとうとしかけた雀をリクライニングの椅子の上に(ベッドに見立てた。)そっと乗せて、他の用事をしていると、
百貫デブの母(当時)が、静止する間もなく、思いっきり座ってしまったのだ。 。・°°・(>_<)・°°・。
小鳥は、私の中でけいれんして逝ってしまった。 おそらく、肺が潰れてしまったんだろう。 初めて、自分の手の平で感じた生き物の「死」は、ただただ、おそろしかった。
そのようなところへ寝かせた私と、なんの確認もせずに座ったしまった母を責めつづけた。
さて、お話しは戻りますが、現在、私の住む地域はなぜだか、ツバメが軒下で巣を作っている家々が多く、以前にも自宅近くで落ちて、ぴぃぴぃ泣いていた子ツバメを見つけたことがあります。
その時も、朝の通勤に急ぐ時間で、せっぱつまっていた私は、人ん家の玄関に置いてきた。(おいおい) あとから心配になり、始末について後悔することはもうイヤだ。
私:「会社に持って行って、会社のおっちゃんに治してもらおうかな?」
スターティングポーズ:「え?!良いんですか?」
私:「これ連れて、電車に乗ったら怒られるかな?(車掌さんに)」
スターティングポーズ:「だいじょうぶでしょう。」
ふと、気づいたのですが、頭上の電線に留まって心配そうに見下ろす、ツバメの姿がある。おかあさんツバメかな?
私:「ほら、他のツバメが心配して、鳴いてるよ。」
結局、相談して、巣箱に戻すことにした。
外傷は無かったから、栄養を沢山貰ったら、きっと元気になれるだろう。
ツバメは私の手から、彼らの手に委ねられた。
あきらかに、スターティングポーズの方が背が高いのに、「はい、吉田君。(ツバメを渡して)ぼく、自転車押さえておくわ。」。
(おいおい、小さい方の吉田君が登るんかい?>内心のツッコミ)
しかし、電車の到着を数分後に控え、焦った私は「あとを、よろしく。」とその場を去った。 帰り、確認しましたが、巣箱から落ちている様子もなく大丈夫そうでした。(ツバメ)
最近の若者は、荒廃しているとは言うが、こんなに優しい面を持ち合わせているのだな、安心した。−−−と、どこかの新聞の投稿欄に載っていそうな、感慨を持ちながら、帰宅した。
そして、今朝、我が家の車庫の白い車のボンネットの上を横切る、黒い点・テン・てん・・・???夕べは遅かったから、気づかなかったよ。
鳥の糞じゃないし、何? ふと上を見上げると、ガレージのひさし部分にも同じような、黒いのが等間隔に塗たくりつけてある、しかも、全面!!
ヽ(´ー`)ノ どうやら、ツバメが巣を作りたいようです。
家の狭いガレージに車が無かったとき、よそのお宅みたいに、「うちにも、ツバメが遊びに来てくれたら、幸せだろうな。」なんて、ふと思ったこともありましたが・・。(笑)
実際に、そうなると、「( ̄ェ ̄;) え?本気?」なんて、ツバメに対して思ってしまうのは、罰当たりなんでしょうか。(笑)
うちのガレージには先住民がいて、ヤモリのやもちゃんと、いもちゃんが住んでるんですよ。
ま、仲良く共存してくれればと思います。
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